平成10年11月30日

平方数の和を別方法で求めてみました。
問   題

  <平方数の和S(n)を求める方法>

  1^2+2^2+3^2+・・・+n^2={n(n+1)(2n+1)}/6

  を 自然数を正方形に配置して、証明します。
<導き方>





このように自然数を正方形に配置して、k番目の逆L字形の部分の数の和をL(k)は L(k)=1+2+3+・・・+(k−1)+k・k=k(k−1)/2+k^2
=(3/2)k^2−(1/2)k
次ぎに、n番目の正方形内の数の和をU(n)は、
U(n)=L(1)+L(2)+L(3)+・・・+ L(n)
=(3/2)(1^2+2^2+・・・+n^2 )−(1/2)(1+2+・・・+n)
=(3/2)S(n)−(1/2)n(n+1)/2 ・・・@
一方、n番目の正方形内の各行の数の和は一定で、
1+2+3+・・・+n=n(n+1)/2
したがって、U(n)=n・n(n+1)/2・・・A
よって、@とAより ,
(3/2)S(n)−(1/2)n(n+1)/2=n・n(n+1)/2
S(n)=(2/3)n(n+1)/2{n+1/2}
={n(n+1)(2n+1)}/6
すなわち、自然数の平方数の和は{n(n+1)(2n+1)}/6となる。

<解説終わり>

下線部です。


              自宅:mizuryu@aqua.ocn.ne.jp


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