平成10年10月1日
数の不思議 「春休みの宿題 」の答え
『1』 1から9までの数字をこの順に書き並べ、数字の前後に、+、−の計算
記号を入れて、100になる式を作ろう。この答えは12通りしかありません。
2通り示しますので、残りの10通りを考えてください。

@ 123−45−67+89=100
A 123+4−5+67−89=100
ここから、生徒が見つけた作品です。
B 123−4−5−6−7+8−9=100
C 123+45−67+8−9=100
D 12+3−4+5+67+8+9=100
E 12−3−4+5−6+7+89=100
F 12+3+4+5−6−7+89=100
G 1+2+3−4+5+6+78+9=100
H 1+23−4+5+6+78−9=100
I 1+23−4+56+7+8+9=100 J
J 1+2+34−5+67−8+9=100
K −1+2−3+4+5+6+78+9=100
以上の12通りですが、9から1へと逆順も作られています。この場合+、−
の2つだけの計算記号では18題があります。ここに、そのいくつかを書きます。
@ 9−8+76−5+4+3+21=100
A 9−8+7+65−4+32−1=100
B 9−8+76+54−32+1=100
C −9−8+76−5+43+2+1=100
D 98−7−6−5−4+3+21=100
E 98+7−6−5+4+3−2+1=100
F 98−7+6−5+4+3+2−1=100
等があります。後は自分で考えましょう。
<研究> 小町算 1,2,3,4,・・・、9の間に+、−、×、÷等の計算記号 を入れて、その計算をした答えが100とかあるいは99などのある特定の数にす る計算の遊びを小町算(こまちざん)と呼びます。
例えば、1+2×3+4×5−6+7+8×9=100
小町算という呼び名は寛保3年(1743)に出版された中根彦循(1701〜1761)
の著「勘者御伽双紙」にあります。この本には多くの数学遊戯が解説されていま す。
<参考文献> 大阪書籍 「新数学事典」
日本実業出版社 「数の世界雑学事典」
2』1から9までの数字をこの順に書き並べ、数字の前後に、+、−、×、
の計算記号を入れて、100になる式を作ろう。この場合は今までに141
通り発見されています。皆さんも例にならって考えてみましょう。
例) 1+23−4+56÷7+8×9=100 <可能な限り>
他に、12+3×4+5+6+7×8+9=100
12÷3+4×5×6−7−8−9=100
1+2×3−4+56÷7+89=100
1×2×3×4+5+6−7+8×9=100
・・・ 後は生徒ともに考えていきます。
3』4個の4と計算記号を使って、0から順に数を表す式を作ってみましょう
(例) 0=44−44、 1=44÷44、 2=(4÷4)+(4÷4)
3=(4+4+4)÷4 後は挑戦してください。<可能な限り>
<できる限り簡単な計算記号ですが、平方根√、階乗!、累乗、小数点.
これは0.4=.4 ,0.04=..4 と使います。
さらに、循環小数0.4444・・・=.4=4÷9 としても使います 。
ガウス記号[ ]も当然いいです。 >

* 参考 この問題は、W.W.R.ボール氏が1913年に提案した。
実は、学生時代に153位までチャレンジしました。
『4』4個の9と+、−、×、÷、√ などの計算記号を使って、0から順に
数を表す式を作ってみましょう。 <できる限りで良い>
(例) 0=99−99、 1=99÷99、 2=99÷9−9
ここから、生徒の作品例です。
3=(9+9+9)÷9 、 4=9÷9+9÷√9
5=(9+9)÷9+√9、 6=9−9+9−√9
7=9−(9+9)÷9 、 8=(9×9−9)÷9
9=9+(9−9)×9、 10=(9×9+9)÷9
・・・
『5』一般に、aを1から9までの任意の数字としたとき、「4個のa」の問題
として考えられます。
Four ones, Four twos, Four threes, Four fives, Four sixs,
Four sevens, Four eights, と同じ数字を4回使って、+、−、×、÷、
( )、平方根√、階乗!、累乗、ガウス記号[ ]、小数点.循環小数等
の数学的記号を用いて可能な限りの自然数を作りましょう。

作品例 (後は生徒と一緒に考えます)
1=(1+1)÷(1+1)、 2=1÷1+1÷1
3=(1+1+1)÷1 、 4=1+1+1+1
5=(1+1+1)!−1 、 6=(1+1+1)!×1
7=(1+1+1)!+1 、 8=1÷(.1)−1−1
9=1÷(.1)×1−1 、 10=1÷(.1)×1×1
6』下の○のところに1から9までの数字を一つ入れて、式が成り立つように
しましょう。 答えは例も入れて6通りあります。考えてください。
○○○○○ (例)15987
− ○○○○ − 3642
12345 12345

他に、生徒が見つけた作品です。
16925 16932 17634 17643 18579
−4578 −4587 −5289 −5298 −6234

12345 12345 12345 12345 12345
『7の1』したの○の中に1から10までの数字を入れましょう。(3は除く)
ただし、上段の左上と右上との差を下段の中央の○のなかに入れること。
たとえば、

生徒が見つけた作品です。

『7の2』うえの○の中に1から10までの数字を入れましょう。(4は除く)
ただし、上段の左上と右上との差を下段の中央の○のなかに入れること。
一番下の○には4を入れて完成しなさい。
生徒が見つけた作品です。

『8』1桁の整数1,5,6を平方すると、1,25,36となって下1桁
は変わりません。 そこで、問題です。
(1)2桁の整数Nを平方しても下2桁が同じNとなる数字Nを見つけましょう
(2)3桁の整数Nを平方しても下3桁が同じNとなる数字Nを見つけましょう
(3)4桁の整数Nを平方しても下4桁が同じNとなる数字Nを見つけましょう

解(1)2桁の整数Nで、NとN2 とで下2桁が変わらないとは、N2−Nが
100で割り切れること、すなわちN(N−1)が22・52 の倍数となる。
ところが、N、N−1とは1以外に公約数をもたないから、
@) N、N−1のどちらか一方は25の奇数倍
A) 他方は4の倍数
でなければならない。Nは2桁であるから、@)によって
N=25、75 または N−1=25、75 であるが、A)を満たすのは
N=25 または N−1=75 よって、N=25 、76 (答)

注:25×25=625 , 76×76=5776


(2)(1)と同様にして、N(N−1)が1000=23・53の倍数 となる。

N=8p、N−1=125q ∴ 8p=125q+1
または、N−1=8p , N=125q ∴ 8p=125q−1
ところが、Nは3桁であるから 1≦q≦7、
したがって、8p=125q+1 ∴8(p−15q)=5q+1 のとき、q=3
8p=125q−1 ∴8(p−15q)=5q−1 のとき、q=5
∴ N=376 または 625 (答)

注: 376×376=141376 ,625×625=390625


(3)同様に計算して、解いてもいいですが、規則性に気がついた人は
Nが4桁より、 □376 ,◇625の□、◇の中に1から9までの数字を
入れて、題意を満たす数字を探してもよいのです。
∴ N=9376 の1つだけ (答) <生徒が発見>

注: 9376×9376=87909376


次ぎに、整数Nの桁数を5桁、6桁、・・・ とした場合、このような整数は 果たしてあるのでしょうか? 誰か考えて、教えてください。
注:私はまだ、発見していません。
<これは作図問題です>
『9』 三角形の頂点A,B.Cを通る最短道路を作図しましょう。
A ・
B ・ ・ C
発展 長方形の頂点A,B,C,Dのときはどうでしょうか?
正五角形の頂点A,B,C,D,Eのときはどうでしょうか?

<研究> この問題は、秋山仁先生がアメリカのベル研究所に研究に行って
いたとき、そこのグラハム博士に教えてもらった問題です。
このように平面上に与えられたいくつかの点を連結する最短
(線分の長さの和が最短という意味)のネットワークを限定す
る問題を、この問題の発案者シュタイナー(スイスの数学者)の
名にちなんで最短シュタイナー問題といいます。
実は、この答えはしゃぼん液の表面張力を利用して鮮やかに
解決することができます。(新鮮な感動そのものです。素晴らしい)

注:現在、実験を計画中です。(アクリル板と釘と洗剤溶液が必要)
               自宅:mizuryu@aqua.ocn.ne.jp


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