平成11年7月26日

[流れ星]

    第23回数学的な応募問題解説

 <解答募集期間:7月19日〜7月31日>

    スターウォーズグッズ(2)

 太郎さんは、子供のとき、おまけほしさによく買いにいきました。そこで、問題です


<浜田 明巳>さんからの解答7月26日受信 

第23回数学的な応募問題(スターウォーズグッズ)解答

 いつものようにパソコンのプログラムで答を出してみました.これは水野さんの意図した答ではない,と重々思ってはいるのですが,これこそが私らしい解答である,という信念を貫かせて頂きます.申し訳有りません.2タイプのおまけがn種類ごとにありますので,おまけに1から2nの数字を対応させます.1からnまでをAタイプ,n+1から2nまでをBタイプとします.パソコンの乱数関数により,1から2nの数字を出し,出るおまけを決めます.Aタイプ,またはBタイプのいずれかがそろった時点で1回の試行が終わります.この試行をn=1から66(=3×22)まで行い,1セットの試行が終わります.この試行を10000(=最大)セット繰り返し,それぞれの期待値を求めます.

 今回は,UBASICでプログラムを作ってみました.UBASICは,最近ではインターネットから無料でダウンロード出来るようになっています.このプログラムにより,答は以下のようになりました.

             

PS.「グッツ」ではなく「グッズ(goods)」ではないでしょうか?

 おまけを集めるマニアでしたら,AタイプまたはBタイプのいずれかが集まっただけでは満足しないと思います.やはりあるだけすべてを集めないと.したがってこの問題はあまり現実的ではないような気がします.しかし数学の問題としては,こちらの方が面白いですね.

<水の流れ:コメント> 言葉の間違いありがとうございました。思慮不足でした。感謝します。ちょっと気になります結果が。私の計算とは若干違っているのです。今日の課題とします。

<水の流れ:コメント> 前回の分をはずして、今回の分を載せます。7月31日記

<浜田 明巳>さんからの解答7月31日受信 

第23回数学的な応募問題(スターウォーズグッツ)解答その2

 水野さんの指摘の箇所を検証してみました.はずかしい限りです.申し訳有りません.プログラムのちょっとしたところをミスしていました.バグ取りをしたプログラムを改めて投稿して,そのデータを掲載させて下さい.考えてみれば,n=3のとき,平均が6回以下ということはないですよね.どうぞ訂正しておいて下さい.

 10 'asave "mondai23.ub"

20 randomize val(right(time,2)):cls 3:console 0,25,0

30 最大=10000:=22:=int(80/3):試行回数=0

40 =3*:dim 個数(2*),(1),本数():for J=1 to :本数(J)=0:next

50 while 試行回数<最大 and inkey="":試行回数+=1

60 for J=1 to

70 for JJ=0 to 1:(JJ)=0:next

80 for JJ=1 to 2*J:個数(JJ)=0:next:回数=0

90 while (0)<J and (1)<J:回数+=1

100 グッズ=int(2*J*rnd)+1

110 if 個数(グッズ)=0 then ((グッズ>J))+=1:個数(グッズ)=1

120 wend

130 本数(J)+=回数

140 next

150 locate 0,0:print "試行回数=";:print using(7,0),試行回数

160 for J=0 to 2:for JJ=*J+1 to *J+int(/3):locate *J,JJ-*J

170 print "(=";:print using(3,0),JJ;

180 print ")=";:print using(6,3),本数(JJ)/試行回数

190 next:next

200 wend:while inkey<>"":wend

210 if 試行回数<最大 then end

220 open "mondai23.dat" for output as #1

230 print #1,最大:for J=1 to :print #1,J,本数(J)/最大:next:close:end

試行回数= 10000

n=1 1.0)  n=2 3.6703)  n=3 7.3026)  n=4 11.6461 n=516.341)  n=621.6493

n=727.2643n=8(32.8045) n=9 (38.8625) n=10(45.2246)  n=11 (51.6434)  n=12(58.5114)

n=13 (65.285) n=14(72.3224) n=15(79.3072) n=16 (86.7579) n=17 (93.8017)  n=18 (101.2137)

n=19 (108.901) n=20 (117.389) n=21 (124.155) n=22 (132.38) n=23 (140.344) n=24 (148.259)

n=25 (156.685) n=26 (165.019) n=27 (173.237) n=28 (181.106) n=29 (189.923) n=30(198.100)

n=31 (206.311) n=32 (216.105) n=33 (224.119)  n=34 (232.966) n=35 (241.005) n=36 (251.044)

n=37 (259.180) n=38 (269.055) n=39 (278.446)  n=40 (287.742) n=41 (295.978) n=42 (305.048)

n=43 (314.059) n=44 (324.546) n=45 (333.218)  n=46 (342.889)  n=47 (351.916) n=48 (361.340)

n=49 (370.472) n=50 (380.734) n=51 (392.110) n=52 (399.830)  n=53 (410.304) n=54 (419.411)

n=55 (429.169) n=56 (440.823) n=57 (448.388) n=58 (459.793) n=59 (468.861) n=60 (478.339)

n=61 (489.902) n=62 (497.620) n=63 (509.624) n=64 (517.713) n=65 (528.372) n=66 (538.729)

<水の流れ:コメント> 時間をください。計算で考えたのを載せますからね。しばらく、ご猶予を

<水の流れ:コメント> 遅くなりましたが、8月8日に解説しました。

Weekend Mathematicsのコロキウム室NO 578 の数楽者の解答を見て下さい。

最初に1個買うと1つ手に入ります。2個目は、自分がすでに持っているものと違うグッズが 得られる確率が49/50なので、2個目を手に入れるまでの 期待購入数は50/49となります。同様に、3個目を手に入れるまでの期待購入数は50/48、・・・49個目を手に入れるまでの期待購入数は50/2、

最後の1個を手に入れるまでの期待購入数は50/

したがって、すべてを手に入れるまでの期待購入数は 50(1/1+1/2+1/3+・・・+1/49+1/50) となります。

期待購入数/グッズの総数=1/1+1/2+1/3+・・・+1/49+1/50 となり、どこかで見かけた式が出てきました。

 そうです。これを、一般に考えていきます。そこで、次のような極限値を求めてみることにします。

n→∞のとき、 (1/1+1/2+1/3+・・・+1/n−log n)→0.5772…(オイラー定数)

になります。ここで、

n=50のとき、 (1/1+1/2+1/3+・・・+1/50)≒log 50+0.5772

                        =3.9120+0.5772=4.4892

よって、50×4.4892=224.46 となり、約225本買わなければなりません。

n=100のとき、1001/1+1/2+1/3+・・・+1/100)≒100(log 100+0.5772)

=100(4,6052+0.5772)=518,24

となり、100個のグッズのときは、平均518本買わなければなりません。

 今回の問題は、AかBのどちらかの全種類が集まるまでに飲料水を買う本数の平均です。

問題1:Aタイプが3種類、Bタイプが3種類ですから、まず、異なるおまけとする。

どちらかが全種類そろって、買いのをやめたときは手元にk種類(k=3,4,5)があります。

例えば、(k−1)回買う間にどちらかのタイプを2種類持っていて、k回目に最後のおまけを得る確率は

組合わせの記号Cを用いて、2×C(2,2)/C(6,3)=1/10

2×C(3,2)/C(6,3)=3/10

             2×C(4,2)/C(6,3)=6/10

一方、飲料水の本数は6種類のうち異なるk種類のものを得るための平均は

6(161514)=3710

6(16151413)=5710

6(1615141312)=8710

 したがって、求める平均Eは

(1/10×3710)(310×5710) (6/10×8710)=73/10=7.3(本)

問題2

二度漬け白菜>からの解答平成25年12231000分受信

すでに解答募集期間を大幅に過ぎているのですが、
第23回数学的な応募問題:[スターウォーズグッズ(2)]
の 問題2 が未解決なようでしたので、解答を送ります。

 問題2:一般に、n種類の場合の平均本数を求めよ。

 

n種類の場合の平均本数を E(n) とすると、
E(n)=2n(2Σ[j=1
n](1/j) - Σ[j=12n](1/j)) ()
となります。

問題1を E(n) を使って解くと、
E(3)=2*3*(2*(1+1/2+1/3)-(1+1/2+1/3+1/4+1/5+1/6)) = 73/10.


「確率問題ゼミ(シュプリンガー・フェアラーク東京)
という本に、この問題と同じ設定の問題が収録されています。


この問題の一般化は、次のようになりました。

おまけのタイプが m 種あり、各タイプごとに n 種類の異なるおまけがあるとします。
m
種のタイプのうちの、いずれかのタイプのおまけが全種類集まるまで飲料水を買い続けるとき、
買う飲料水の本数の期待値を E(m,n) とします。
E(m,n)
は次式で計算することができます。

(以下では、二項係数をC(a,b)と書いています。a<bのときは、C(a,b)=0, それ以外はC(a,b)=a!/(b!*(a-b)!) )

 

E(m,n)=m*n*(Σ[i=1m]Σ[j=1i*n]C(m,i)*((-1)^(i+1))*(1/j)).

 

例えば、
E(1,n)=n(Σ[j=1
n](1/j)),
E(2,n)=2n(2Σ[j=1
n](1/j)-Σ[j=12n](1/j)),
E(3,n)=3n(3Σ[j=1
n](1/j)-3Σ[j=12n](1/j)+Σ[j=13n](1/j)),
E(4,n)=4n(4Σ[j=1
n](1/j)-6Σ[j=12n](1/j)+4Σ[j=13n](1/j)-Σ[j=14n](1/j)),
E(5,n)=5n(5Σ[j=1
n](1/j)-10Σ[j=12n](1/j)+10Σ[j=13n](1/j)-5Σ[j=14n](1/j)+Σ[j=15n](1/j))
などとなります。

 

 

 

<自宅>  mizuryu@aqua.ocn.ne.jp

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