平成30年9月30日

[流れ星]

    第364数学的な応募解答

    <解答募集期間:9月2日〜9月30日>

[動点の通過面積]

 

図のように互いに接する半径1cmの2つの円AとBがある。
円A上に点P、円B上に点Qがあり、点Qに関する点Pの対称点を点Rとする。
点Pと点Qがそれぞれ自由に円周上を動くとき、点Rの通過する領域の面積を求めよ。

zu364

「問題の出典:たけしのコマ大数学科から」

 

NO1「にいばりZ12」   09/05 2344分 受信  更新 9/30

予想をしました

PQの接点を原点とし、各円の中心を通る直線をx軸とし原点に垂直な軸をy軸とします

Rの取りうる座標は円(x-3)2+y2=32の内側で且つ(x-3)2+y2=1の外側のドーナッツの部分で

面積は8πになります。

あくまでも予想なのでこれをこれから一生懸命証明していきたいと思います。

 

「にいばりZ12」   09/22 2336分 受信  更新 9/30

結論を予想しそれを示してしていきます。

 

予想

PQの接点を原点とし、円P,Qの中心を通る直線をx軸とし原点に垂直な軸をy軸とします

Rの取りうる座標は円(x-3)2+y2=9の内側で且つ(x-3)2+y2=1の外側のドーナッツの部分で

面積は8πになります。

 

準備

 円P

   (x+1)2+y2=1・・・@

  Q

   (x-1)2+y2=1・・・A

 

1)今、円P上の点Pと円Q上の点Qを結ぶ直線が原点(O)を通る場合を考えます。

但しP=Q以外の時はPQ0とします。

この時Rの座標は次のようになります。

 

 

Rx座標(X

   Aのx座標の3

Ry座標(Y

   Aのy座標の3

以上から

   X=3x,Y=3y

A式に代入すると

    (X -3)2+ Y 2=32・・・B

y  (半径3中心(3,0)の円

 この時、線分POQRを含む直線の方程式は

  Y=aX (a= tan -1θ ;-π/2<θ<π/2

    また、P=Q=Rの時QOへの近づき方により

    a =limθ→±π/2 tan-1θ=±∞

    の2種の値(直線はy軸と同じ)をとります。

 

上記直線で同様に

P0(原点)

Q0の場合を考えます。

円D
 


円CRx座標(X

点R   Aのx座標の1

Ry座標(Y

円QA円P@   Aのy座標の1

円B’点R以上から

   X=x,Y=y

点QxA式に代入すると

    (X -3)2+ Y 2=12・・・B’

(半径1中心(3,0)の円

 

同様に

点PP0(原点)

Q0の場合を考えます。

 

円BRx座標(X

   Aのx座標の2

Ry座標(Y

   Aのy座標の2

以上から

   X=2x,Y=2y

A式に代入すると

    (X -2)2+ Y 2=22・・・C

(半径2中心(2,0)の円

 

解答

P上の点Pと円Q上の点Qを結ぶ直線を考えます。

 この時、点Pを固定(座標を(x0,y0)し点Qを原点から時計回りに円Q上を1週させます。

Rx座標は(X

 Aのx座標×2- x0

Ry座標は(Y

 Aのy座標×2- y0

以上から

   X=2x- x0,Y=2y- y0

   (x,y)=((X+ x0)/2, (Y+ y0)/2)

A式に代入すると

    ((X+ x0)/2-1)2+((Y+ y0)/2)2=1

    ((X+( x0-2))2+(Y+ y0)2=22・・・D

(半径2、中心(2-x0, -y0)の円となります。

 

ここで、点Pの固定を解除し円Dの中心の軌跡を考えます。(解除することにより点PQの取りうる値のすべてを網羅できます)

Dの中心の座標を@式に代入します

(2-x+1)2+-y2=1

(x-3)2+y2=1・・・E=B’

半径1,中心(3,0)の円

 円Dの半径は2なので、Rは中心の軌跡(円)の内部の値はとりません

 さらに、円Dの中心の軌跡の中心は(3,0)なので円Dは円Bの内部でしか存在しえません。

 

 したがってRの軌跡の取りえる値の面積は

π32-π=8π・・・回答

 

  因みに、円Bは円群Cの外側の包絡線、円B’は内側の包絡線となっています。

  包絡線の求め方は、45年前に学んだはずなのですが忘れてしまいましたので無理矢理解いてみました。

 

 

 

NO2「早起きのおじさん」 09/06 1001分 受信  9/30

「早起きのおじさん」 09/06 2121分 受信  更新 9/30

 

●円ABの中心をx軸上にとり、原点で互いに接するようにおきます。

円の方程式は、

各点の座標を、PQR とします。

線分PRの中点がQなので、

 

よって、円Bの方程式に入れて、

 

つまり、点Rは、中心、半径2の円Dの周上にあります。

 

この円Dの中心Sと点P の中点は、

より、円Bの中心です。

 

 

●次に点Rがある円Dの中心Sがどこにあるかを考えます。

線分PSの中点が円Bの中心 なので、

よって、

これを、円Aの方程式に入れると、

 

Dの中心Sは、中心、半径1の円Cの周上にあります。

Aと円Cとは、点 に関して、対称です。

 

 

●半径2の円Dが、中心を円C上に置きながら動くことを考えます。

 

Cの中心 から円D上で一番遠い点までは、距離が3です。(図の点T

Cの中心(3,0) から円D上で一番近い点までは、距離が1です。(図の点U

 

遠い点は、半径3の円を描きます。

近い点は、半径1の円を描きます。

 

半径1の円の内部に点Rは存在できません。

 

つまり、半径3の円から、半径1の円をくりぬけばよいので、求める面積は9π−π=8πです。

 

NO3「ジョーカー」      10/20 1028分 受信  更新 10/22

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