平成15年8月17日

[流れ星]

        第123回数学的な応募問題解答NO2

          <解答募集期間:7月27日〜8月17日>

フィボナッチ数列

   

太郎さんは、月曜日第7限の「総合的な学習の時間」に1年生を対象にして、「楽しい数学」と称した講座を受け持っています。現在は「フィボナッチ数列」の調べ学習をしています。この中で、次のような性質があるのではないかと生徒に伝えています。
 参考:{a}:{1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,・・・}をフィボナッチ数列という。

H−E

H

(Hn−E)

 

 

 

H

H2+・・・+Hn-1

 

 

 

 

 

 

 

-

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(

H−E)-1

 

H

2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H

+E

 

H

n+1

 

 

 

 

 

n

 

n+1

 

n+1

 

n+2

 

 

 

n

 

F

n+1

 

F

n+Fn-1

 

F

n+Fn+1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

n-1

 

n

 

n

 

n+1

 

H

n・H

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0

 

1

 

1

 

2

 

 

 

H

 

 

 

 

H

n

 

n-1

 

n

 

n

 

皆さん、考え方がわかったら、全部でなくていいですから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。
待っています

NO1「H7K」さん       7/26: 10時34分 受信 更新8/17

帰納法でなくても解けるような気がするんですが...

1: ●n=1,2のとき
  1+F1=2=F3.成立
    1+F1+F2=3=F4.成立
  ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,1+F1+F2+...+Fk=F(k+2)と仮定すると
   両辺にF(k+1)を足し,1+F1+F2+...+Fk+F(k+1)=F(k+2)+F(k+1)=F(k+3)=F(k+1+2).
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
2: ●n=1,2のとき
   F1=F2.成立
   F1+F3=3=F4.成立
  ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,F1+F3+...+F(2k-1)=F(2k)と仮定すると
   両辺にF(2k+1)を足し,F1+F3+...+F(2k-1)+F(2k+1)=F(2k)+F(2k+1)=F(2k+2)
     ←→F1+F3+...+F(2k-1)+F(2(k+1)-1)=F(2(k+1)).
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
3: ●n=1,2のとき
  1+F2=2=F3.成立
    1+F2+F4=5=F6.成立
  ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,1+F2+F4+...+F(2k)=F(2k+1)と仮定すると
   両辺にF(2k+2)を足し,1+F2+F4+...+F(2k)+F(2k+2)=F(2k+1)+F(2k+2)=F(2k+3)
     ←→1+F2+F4+...+F(2k)+F(2(k+1))=F(2(k+1)+1)
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
4: 「石飛び」で考える.
  O O O O ...O O Oと2n+1この石があり,左から1,2,3,..,2n+1の番号が付いているとする.
  ここで,1→nまで飛ぶ(但し石を抜かすのは1こ飛ばしのみ)とすると,この場合の通り数はF(n).
  一方,2n+1個飛ぶ場合は
  ・n-1とn+1を飛ぶ(nは通過)F(n-1)F(2)F(n+1)=F(n-1)F(n+1)通り
  ・nを飛ぶ……FnF(n+2)=Fn^2+Fn(Fn+1)通り
  なので,計Fn^2+(F(n-1)+Fn)F(n+1)=Fn^2+F(n-1)^2通りだが,全体はまたF(2n+1)通りでもあるはず,
  よって示された.
5: ●n=1,2のとき
  F1^2=1=F1F2.成立
   F1^2+F2^2=2=F2F3.成立
   ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,F1^2+F2^2+...+Fk^2=FkF(k+1)と仮定すると
   両辺にF(k+1)^2を加え,F1^2+F2^2+...+Fk^2+F(k+1)^2=FkF(k+1)+F(k+1)^2=F(k+2)F(k+1)=F(k+1)F(k+1+1).
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//

NO2「toru」さん   7/29: 13時54分 受信 更新8/17

1.Fn+2―Fn+1=Fn  においてn=1,2,3,------,nとして辺辺をたすとFn+2―F2=F1
+F2+F3+-------+Fn  F2=1だから性質1が成り立つ。

2.F2n+2―F2n=F2n+1 (n=1,2,3----)は, F0=0とすればn=0でも成り立つから、
n=0,1,2,3,------,n-1 として辺辺たすとF2n=F1+F3+F5+---+F2n-1

3. F2n+1―F2n-1=F2n  においてn=1,2,3,------,nとして辺辺をたすとF2n+1―F1
=F2+F4+F6+-------+F2n,  F1=1だから性質3が成り立つ。

4. F2n=2FnFn+1―Fn^2, F2n+1=Fn^2+Fn+1^2と仮定して数学的帰納法で証明する、
n=1のときF2=2F1F2―F1^2=1,F3=F1^2+F2^2=2,で成り立つ、n=n+1として、F2n+2
=F2n+F2n+1=(2FnFn+1―Fn^2)+(Fn^2+Fn+1^2)=2FnFn+1+Fn+1^2=2(Fn+2
―Fn+1)Fn+1+Fn+1^2=2Fn+1Fn+2―Fn+1^2, F2n+3=F2n+1+F2n+2=(Fn^2+Fn+1^2)
+(2Fn+1Fn+2―Fn+1^2)=Fn^2+2Fn+1Fn+2=(Fn+2―Fn+1)^2+2Fn+1Fn+2=Fn+1^2
+Fn+2^2 より性質4は証明された。

5.Fn+1Fn+2―FnFn+1=Fn+1(Fn+Fn+1)―FnFn+1=Fn+1^2 においてF0=0 とすればこれ
はn=0でも成り立つからn=0,1,2,---n-1として辺辺たせば、FnFn+1=F1^2+F2^2
+F3^2+-------+Fn^2

<コメント>性質1、2、3、5も数学的帰納法を使えば簡単に証明できますが、どうも答を与えられて確かめているだけのようで気に入らないので、なんでこんな式が出てくるのか考える上でも、直接導いてみました。ところが、どうも4はうまく行かずに結局帰納法を使った上にあまりスマートでない解答になってしまいました。きっと、もっとエ
レガントな方法があるのでしょうが、なかなか時間もとれず、取りあえず答を送っておきます。 

toru」さん      8/01: 11時07分 受信 更新8/17

フィボナッチ数列F0=0,F1=1,Fn+2=Fn+1+Fn (n=0,1,2---)の一般項はx^2-x-1=0の2解
をα、β(α<β)とすると α+β=1,αβ=-1で Fn=(β^n―α^n)/(β―α) 
ここで(β^(2n+1)―α^(2n+1))(β―α)=β^2(n+1)+α^2(n+1)+β^(2n)+α^(2n)
=(β^n+α^n)^2+(β^(n+1)+α^(n+1))^2が成り立つから、両辺を(β―α)^2で割
れば、F2n+1=Fn^2+Fn+1^2が成り立つことが分かります。ここでαβ=-1は使ってい
ますが、α+β=1の方は使っていませんので、この関係はF0=0,F1=1,Fn+2=kFn+1+Fn
でも成り立つと思われます。例えばk=2とすると、この数列
は(0),1,2,5,12,29,70,169,408,985,2378,5741,-----となりますが、1^2+2^2=5,
2^2+5^2=29, 5^2+12^2=169 というような感じで成り立っています。

<コメント>性質4について別解を作ってみました。一般解を求めてごりごり計算するのはどうかとも思いましたが、やってみるとこの問題に関してはこの方がよいかと?、どんなもんでしょう。

NO3「kasama」さん   7/29: 23時01分 受信 更新8/17

【性質1】
 漸化式を適当に操作すると出来そうですね。漸化式を順番に並べてみると、

  F(n) + F(n+1) = F(n+2)
  F(n-1) + F(n) = F(n+1)
  F(n-2) + F(n-1) = F(n)
     ・・・
  F(1) + F(2) = F(3) となります。これらの式を加算すると

 2×{F(1)+F(2)+・・・+F(n)} - F(1) + F(n+1) =
   {F(1)+F(2)+・・・+F(n)} - F(1) - F(2) + F(n+1) + F(n+2)
 ⇒ F(1)+F(2)+・・・+F(n) = F(n+2) - F(2)

 となります。ここで、F(2)=1ですから性質1は成り立ちます。以下の性質2、3から導くこともできると思います。でも順番通りに!

【性質2】
 これも漸化式を適当に操作すると出来そうですね。

  F(2n) = F(2n-1) + F(2n-2)
     = F(2n-1) + F(2n-3) + F(2n-4)
    ・・・・・
     = F(2n-1) + F(2n-3) + F(2n-5) + ・・・ + F(3) + F(2)

 ここで、F(2)=F(1)ですから、性質2は成り立ちます。

【性質3】
 これも同様にして

  F(2n+1) = F(2n) + F(2n-1)
      = F(2n) + F(2n-2) + F(2n-3)
    ・・・・・
      = F(2n) + F(2n-2) + F(2n-4) + ・・・ + F(2) + F(1)

 ここで、F(1)=1ですから、性質3は成り立ちます。


【性質4】
 うーん難しい、漸化式をうまく変形するとできる(?)かもしれませんが、技量がないので少し回り道をして考えました。
 まず、少し別の方向から考えて、自然数m、nに対して、

    F(n) = F(m+1)F(n-m) + F(m)F(n-m-1) ・・・ (1)

 が成り立つことを確かめます。mに関する数学的帰納法で証明します。

@m=1の場合

 F(n) = F(1+1)F(n-1) + F(1)F(n-1-1)
    = F(2)F(n-1) + F(1)F(n-2)
    = F(n-1) + F(n-2)

 となり成り立ちます。

Am=kのとき(1)式が成立するとして、m=k+1の場合
 仮定より、

  F(n) = F(k+1)F(n-k) + F(k)F(n-k-1)

 です。これを変形して、

  F(n) = F(k+1){F(n-k-1) + F(n-k-2)} + F(k)F(n-k-1)
     = F(k+1)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2) + F(k)F(n-k-1)
     = {F(k+1) + F(k)}F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)
     = F(k+2)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)

 一方、(1)式にm=k+1を代入して

  F(n) = F((k+1)+1)F(n-(k+1)) + F(k+1)F(n-(k+1)-1)
     = F(k+1+1)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-1-1)
     = F(k+2)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)

 よって、m=k+1の場合も成り立ちます。

B上記@、Aよりすべての自然数m、nに対して、(1)式が成り立ちます。

 さて、かなり道草をしてしまいましたが、もう少しです。(1)においてn→2n+1、m→nとすると

  F(2n+1) = F(n+1)F(2n+1-n) + F(n)F(2n+1-n-1)
      = F(n+1)^2 + F(n)^2

 よって、性質4は成り立ちます。

【性質5】
 これも少し回り道をします。

  F(i)F(i+1) = F(i){F(i-1) + F(i)} = F(i)F(i-1) + F(i)^2
  ⇒ F(i)^2 = F(i)F(i+1) - F(i)F(i-1) ・・・(1)

 (1)式をi=2,3,・・・,nの範囲で加算すると

  左辺 = F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2
  右辺 = F(2)F(3) + F(3)F(4) + ・・・ + F(n)F(n+1)
     - { F(2)F(1) + F(3)F(2) + ・・・ + F(n)F(n-1) }
     = F(n)F(n+1) - F(2)F(1)

 つまり、

  F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2 = F(n)F(n+1) - F(2)F(1)

 となり、F(2)=F(1)=F(1)^2に注意すると、

  F(1)^2 + F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2 = F(n)F(n+1)

 よって、性質5は成り立ちます。

 

<コメント>さて、懲りずに第123回応募問題に挑戦してみました(作業を増やしてしまうことをご勘弁下さい)。
 問題のフィボナッチ数列の関係式はよく目にしますが、「証明してみて下さい」と言われると・・・うーんと言った感じですね。でも何とか頭をフル回転させて証明したつもりす。基本的には、コツコツと数学的帰納法でやれば、すべて証明できるものと思いますが、性質4以外は漸化式を変形して証明してみました。

kasama」さん    8/01: 22時41分 受信 更新817

【準備】

 前回の問題では行列式(これは大学で習う)を使ってしまいましたが、今回は高校数学で習う行列を利用します。いきなり証明するのは大変なので少し準備体操をしておきます。

まず、フィボナッチ数列を以下のような行列で表現します。

 

n+1

 

 
 NO3Kasama」さん       7/29: 2301 受信 更新8/17

【性質1】
 漸化式を適当に操作すると出来そうですね。漸化式を順番に並べてみると、

  F(n) + F(n+1) = F(n+2)
  F(n-1) + F(n) = F(n+1)
  F(n-2) + F(n-1) = F(n)
     ・・・
  F(1) + F(2) = F(3)

 となります。これらの式を加算すると

 2×{F(1)+F(2)+・・・+F(n)} - F(1) + F(n+1) =
   {F(1)+F(2)+・・・+F(n)} - F(1) - F(2) + F(n+1) + F(n+2)
 ⇒ F(1)+F(2)+・・・+F(n) = F(n+2) - F(2)

 となります。ここで、F(2)=1ですから性質1は成り立ちます。以下の性質2、
3から導くこともできると思います。でも順番通りに!


【性質2】
 これも漸化式を適当に操作すると出来そうですね。

  F(2n) = F(2n-1) + F(2n-2)
     = F(2n-1) + F(2n-3) + F(2n-4)
    ・・・・・
     = F(2n-1) + F(2n-3) + F(2n-5) + ・・・ + F(3) + F(2)

 ここで、F(2)=F(1)ですから、性質2は成り立ちます。


【性質3】
 これも同様にして

  F(2n+1) = F(2n) + F(2n-1)
      = F(2n) + F(2n-2) + F(2n-3)
    ・・・・・
      = F(2n) + F(2n-2) + F(2n-4) + ・・・ + F(2) + F(1)

 ここで、F(1)=1ですから、性質3は成り立ちます。


【性質4】
 うーん難しい、漸化式をうまく変形するとできる(?)かもしれませんが、技量
がないので少し回り道をして考えました。
 まず、少し別の方向から考えて、自然数m、nに対して、

    F(n) = F(m+1)F(n-m) + F(m)F(n-m-1) ・・・ (1)

 が成り立つことを確かめます。mに関する数学的帰納法で証明します。

@m=1の場合

 F(n) = F(1+1)F(n-1) + F(1)F(n-1-1)
    = F(2)F(n-1) + F(1)F(n-2)
    = F(n-1) + F(n-2)

 となり成り立ちます。

Am=kのとき(1)式が成立するとして、m=k+1の場合
 仮定より、

  F(n) = F(k+1)F(n-k) + F(k)F(n-k-1)

 です。これを変形して、

  F(n) = F(k+1){F(n-k-1) + F(n-k-2)} + F(k)F(n-k-1)
     = F(k+1)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2) + F(k)F(n-k-1)
     = {F(k+1) + F(k)}F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)
     = F(k+2)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)

 一方、(1)式にm=k+1を代入して

  F(n) = F((k+1)+1)F(n-(k+1)) + F(k+1)F(n-(k+1)-1)
     = F(k+1+1)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-1-1)
     = F(k+2)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)

 よって、m=k+1の場合も成り立ちます。

B上記@、Aよりすべての自然数m、nに対して、(1)式が成り立ちます。

 さて、かなり道草をしてしまいましたが、もう少しです。(1)においてn→2n+1、
m→nとすると

  F(2n+1) = F(n+1)F(2n+1-n) + F(n)F(2n+1-n-1)
      = F(n+1)^2 + F(n)^2

 よって、性質4は成り立ちます。

【性質5】
 これも少し回り道をします。

  F(i)F(i+1) = F(i){F(i-1) + F(i)} = F(i)F(i-1) + F(i)^2
  ⇒ F(i)^2 = F(i)F(i+1) - F(i)F(i-1) ・・・(1)

 (1)式をi=2,3,・・・,nの範囲で加算すると

  左辺 = F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2
  右辺 = F(2)F(3) + F(3)F(4) + ・・・ + F(n)F(n+1)
     - { F(2)F(1) + F(3)F(2) + ・・・ + F(n)F(n-1) }
     = F(n)F(n+1) - F(2)F(1)

 つまり、

  F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2 = F(n)F(n+1) - F(2)F(1)

 となり、F(2)=F(1)=F(1)^2に注意すると、

  F(1)^2 + F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2 = F(n)F(n+1)

 よって、性質5は成り立ちます。

<コメント>さて、懲りずに第123回応募問題に挑戦してみました(作業を増やしてしまうことをご勘弁下さい)。
 問題のフィボナッチ数列の関係式はよく目にしますが、「証明してみて下さい」と言われると・・・うーんと言った感じですね。でも何とか頭をフル回転させて
証明したつもりです。基本的には、コツコツと数学的帰納法でやれば、すべて証明できるものと思いますが、性質4以外は漸化式を変形して証明してみました。

H−E

H

(Hn−E)

 

 

 

H

H2+・・・+Hn-1

 

 

 

 

 

 

 

-

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(

H−E)-1

 

H

2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H

+E

 

H

n+1

 

 

 

 

 

n

 

n+1

 

n+1

 

n+2

 

 

 

n

 

F

n+1

 

F

n+Fn-1

 

F

n+Fn+1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

n-1

 

n

 

n

 

n+1

 

H

n・H

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0

 

1

 

1

 

2

 

 

 

H

 

 

 

 

H

n

 

n-1

 

n

 

n

 

皆さん、考え方がわかったら、全部でなくていいですから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。
待っています

NO1「H7K」さん       7/26: 10時34分 受信 更新8/17

帰納法でなくても解けるような気がするんですが...

1: ●n=1,2のとき
  1+F1=2=F3.成立
    1+F1+F2=3=F4.成立
  ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,1+F1+F2+...+Fk=F(k+2)と仮定すると
   両辺にF(k+1)を足し,1+F1+F2+...+Fk+F(k+1)=F(k+2)+F(k+1)=F(k+3)=F(k+1+2).
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
2: ●n=1,2のとき
   F1=F2.成立
   F1+F3=3=F4.成立
  ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,F1+F3+...+F(2k-1)=F(2k)と仮定すると
   両辺にF(2k+1)を足し,F1+F3+...+F(2k-1)+F(2k+1)=F(2k)+F(2k+1)=F(2k+2)
     ←→F1+F3+...+F(2k-1)+F(2(k+1)-1)=F(2(k+1)).
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
3: ●n=1,2のとき
  1+F2=2=F3.成立
    1+F2+F4=5=F6.成立
  ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,1+F2+F4+...+F(2k)=F(2k+1)と仮定すると
   両辺にF(2k+2)を足し,1+F2+F4+...+F(2k)+F(2k+2)=F(2k+1)+F(2k+2)=F(2k+3)
     ←→1+F2+F4+...+F(2k)+F(2(k+1))=F(2(k+1)+1)
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
4: 「石飛び」で考える.
  O O O O ...O O Oと2n+1この石があり,左から1,2,3,..,2n+1の番号が付いているとする.
  ここで,1→nまで飛ぶ(但し石を抜かすのは1こ飛ばしのみ)とすると,この場合の通り数はF(n).
  一方,2n+1個飛ぶ場合は
  ・n-1とn+1を飛ぶ(nは通過)F(n-1)F(2)F(n+1)=F(n-1)F(n+1)通り
  ・nを飛ぶ……FnF(n+2)=Fn^2+Fn(Fn+1)通り
  なので,計Fn^2+(F(n-1)+Fn)F(n+1)=Fn^2+F(n-1)^2通りだが,全体はまたF(2n+1)通りでもあるはず,
  よって示された.
5: ●n=1,2のとき
  F1^2=1=F1F2.成立
   F1^2+F2^2=2=F2F3.成立
   ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,F1^2+F2^2+...+Fk^2=FkF(k+1)と仮定すると
   両辺にF(k+1)^2を加え,F1^2+F2^2+...+Fk^2+F(k+1)^2=FkF(k+1)+F(k+1)^2=F(k+2)F(k+1)=F(k+1)F(k+1+1).
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//

NO2「toru」さん   7/29: 13時54分 受信 更新8/17

1.Fn+2―Fn+1=Fn  においてn=1,2,3,------,nとして辺辺をたすとFn+2―F2=F1
+F2+F3+-------+Fn  F2=1だから性質1が成り立つ。

2.F2n+2―F2n=F2n+1 (n=1,2,3----)は, F0=0とすればn=0でも成り立つから、
n=0,1,2,3,------,n-1 として辺辺たすとF2n=F1+F3+F5+---+F2n-1

3. F2n+1―F2n-1=F2n  においてn=1,2,3,------,nとして辺辺をたすとF2n+1―F1
=F2+F4+F6+-------+F2n,  F1=1だから性質3が成り立つ。

4. F2n=2FnFn+1―Fn^2, F2n+1=Fn^2+Fn+1^2と仮定して数学的帰納法で証明する、
n=1のときF2=2F1F2―F1^2=1,F3=F1^2+F2^2=2,で成り立つ、n=n+1として、F2n+2
=F2n+F2n+1=(2FnFn+1―Fn^2)+(Fn^2+Fn+1^2)=2FnFn+1+Fn+1^2=2(Fn+2
―Fn+1)Fn+1+Fn+1^2=2Fn+1Fn+2―Fn+1^2, F2n+3=F2n+1+F2n+2=(Fn^2+Fn+1^2)
+(2Fn+1Fn+2―Fn+1^2)=Fn^2+2Fn+1Fn+2=(Fn+2―Fn+1)^2+2Fn+1Fn+2=Fn+1^2
+Fn+2^2 より性質4は証明された。

5.Fn+1Fn+2―FnFn+1=Fn+1(Fn+Fn+1)―FnFn+1=Fn+1^2 においてF0=0 とすればこれ
はn=0でも成り立つからn=0,1,2,---n-1として辺辺たせば、FnFn+1=F1^2+F2^2
+F3^2+-------+Fn^2

<コメント>性質1、2、3、5も数学的帰納法を使えば簡単に証明できますが、どうも答を与えられて確かめているだけのようで気に入らないので、なんでこんな式が出てくるのか考える上でも、直接導いてみました。ところが、どうも4はうまく行かずに結局帰納法を使った上にあまりスマートでない解答になってしまいました。きっと、もっとエ
レガントな方法があるのでしょうが、なかなか時間もとれず、取りあえず答を送っておきます。 

toru」さん      8/01: 11時07分 受信 更新8/17

フィボナッチ数列F0=0,F1=1,Fn+2=Fn+1+Fn (n=0,1,2---)の一般項はx^2-x-1=0の2解
をα、β(α<β)とすると α+β=1,αβ=-1で Fn=(β^n―α^n)/(β―α) 
ここで(β^(2n+1)―α^(2n+1))(β―α)=β^2(n+1)+α^2(n+1)+β^(2n)+α^(2n)
=(β^n+α^n)^2+(β^(n+1)+α^(n+1))^2が成り立つから、両辺を(β―α)^2で割
れば、F2n+1=Fn^2+Fn+1^2が成り立つことが分かります。ここでαβ=-1は使ってい
ますが、α+β=1の方は使っていませんので、この関係はF0=0,F1=1,Fn+2=kFn+1+Fn
でも成り立つと思われます。例えばk=2とすると、この数列
は(0),1,2,5,12,29,70,169,408,985,2378,5741,-----となりますが、1^2+2^2=5,
2^2+5^2=29, 5^2+12^2=169 というような感じで成り立っています。

<コメント>性質4について別解を作ってみました。一般解を求めてごりごり計算するのはどうかとも思いましたが、やってみるとこの問題に関してはこの方がよいかと?、どんなもんでしょう。

NO3「kasama」さん   7/29: 23時01分 受信 更新8/17

【性質1】
 漸化式を適当に操作すると出来そうですね。漸化式を順番に並べてみると、

  F(n) + F(n+1) = F(n+2)
  F(n-1) + F(n) = F(n+1)
  F(n-2) + F(n-1) = F(n)
     ・・・
  F(1) + F(2) = F(3) となります。これらの式を加算すると

 2×{F(1)+F(2)+・・・+F(n)} - F(1) + F(n+1) =
   {F(1)+F(2)+・・・+F(n)} - F(1) - F(2) + F(n+1) + F(n+2)
 ⇒ F(1)+F(2)+・・・+F(n) = F(n+2) - F(2)

 となります。ここで、F(2)=1ですから性質1は成り立ちます。以下の性質2、3から導くこともできると思います。でも順番通りに!

【性質2】
 これも漸化式を適当に操作すると出来そうですね。

  F(2n) = F(2n-1) + F(2n-2)
     = F(2n-1) + F(2n-3) + F(2n-4)
    ・・・・・
     = F(2n-1) + F(2n-3) + F(2n-5) + ・・・ + F(3) + F(2)

 ここで、F(2)=F(1)ですから、性質2は成り立ちます。

【性質3】
 これも同様にして

  F(2n+1) = F(2n) + F(2n-1)
      = F(2n) + F(2n-2) + F(2n-3)
    ・・・・・
      = F(2n) + F(2n-2) + F(2n-4) + ・・・ + F(2) + F(1)

 ここで、F(1)=1ですから、性質3は成り立ちます。


【性質4】
 うーん難しい、漸化式をうまく変形するとできる(?)かもしれませんが、技量がないので少し回り道をして考えました。
 まず、少し別の方向から考えて、自然数m、nに対して、

    F(n) = F(m+1)F(n-m) + F(m)F(n-m-1) ・・・ (1)

 が成り立つことを確かめます。mに関する数学的帰納法で証明します。

@m=1の場合

 F(n) = F(1+1)F(n-1) + F(1)F(n-1-1)
    = F(2)F(n-1) + F(1)F(n-2)
    = F(n-1) + F(n-2)

 となり成り立ちます。

Am=kのとき(1)式が成立するとして、m=k+1の場合
 仮定より、

  F(n) = F(k+1)F(n-k) + F(k)F(n-k-1)

 です。これを変形して、

  F(n) = F(k+1){F(n-k-1) + F(n-k-2)} + F(k)F(n-k-1)
     = F(k+1)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2) + F(k)F(n-k-1)
     = {F(k+1) + F(k)}F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)
     = F(k+2)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)

 一方、(1)式にm=k+1を代入して

  F(n) = F((k+1)+1)F(n-(k+1)) + F(k+1)F(n-(k+1)-1)
     = F(k+1+1)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-1-1)
     = F(k+2)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)

 よって、m=k+1の場合も成り立ちます。

B上記@、Aよりすべての自然数m、nに対して、(1)式が成り立ちます。

 さて、かなり道草をしてしまいましたが、もう少しです。(1)においてn→2n+1、m→nとすると

  F(2n+1) = F(n+1)F(2n+1-n) + F(n)F(2n+1-n-1)
      = F(n+1)^2 + F(n)^2

 よって、性質4は成り立ちます。

【性質5】
 これも少し回り道をします。

  F(i)F(i+1) = F(i){F(i-1) + F(i)} = F(i)F(i-1) + F(i)^2
  ⇒ F(i)^2 = F(i)F(i+1) - F(i)F(i-1) ・・・(1)

 (1)式をi=2,3,・・・,nの範囲で加算すると

  左辺 = F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2
  右辺 = F(2)F(3) + F(3)F(4) + ・・・ + F(n)F(n+1)
     - { F(2)F(1) + F(3)F(2) + ・・・ + F(n)F(n-1) }
     = F(n)F(n+1) - F(2)F(1)

 つまり、

  F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2 = F(n)F(n+1) - F(2)F(1)

 となり、F(2)=F(1)=F(1)^2に注意すると、

  F(1)^2 + F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2 = F(n)F(n+1)

 よって、性質5は成り立ちます。

 

<コメント>さて、懲りずに第123回応募問題に挑戦してみました(作業を増やしてしまうことをご勘弁下さい)。
 問題のフィボナッチ数列の関係式はよく目にしますが、「証明してみて下さい」と言われると・・・うーんと言った感じですね。でも何とか頭をフル回転させて証明したつもりす。基本的には、コツコツと数学的帰納法でやれば、すべて証明できるものと思いますが、性質4以外は漸化式を変形して証明してみました。

kasama」さん    8/01: 22時41分 受信 更新817

【準備】

 前回の問題では行列式(これは大学で習う)を使ってしまいましたが、今回は高校数学で習う行列を利用します。いきなり証明するのは大変なので少し準備体操をしておきます。

まず、フィボナッチ数列を以下のような行列で表現します。

 

n+1

 

 
 Kasama」さん       8/01: 2241 受信 更新8/17

【準備】

 前回の問題では行列式(これは大学で習う)を使ってしまいましたが、今回は高校数学で習う行列を利用します。いきなり証明するのは大変なので少し準備体操をしておきます。

まず、フィボナッチ数列を以下のような行列で表現します。

 

 

 

 

特に、n=1の場合は

 

 

 

 

で、F0=0と約束しておきます。すると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同様に、H・HnHn+1です。

また、Eを単位行列として、

 

 

 

 

ですから、両辺からHn-1を掛けると、

 

 HnHn-1Hn+1

 

です。さらに、

 

 

 

 

 

です。以上で準備完了!

 

【性質1】

まず、等比数列の公式から

 

 

 

です。(H+E)-1=Hですから、右辺=H2(Hn−E)Hn+2Hとなり、

 

 HH2+・・・+Hn-1Hn+2H

 

です。行列の21列目の要素に着目すると、

 

 F1F2+・・・+FnFn+21

 

となっていますね。

 

<コメント>先日お送りした証明が正しいかどうか正直なところ、自信がありませんが、面白味を欠いていることは事実ですね。

 少し別の角度から取り組もうとしています。行列と関係付けて証明しようかなとしています。しかし、対象が高校1年生と聞いているので、どの程度数学までなら知っているのかよく判りません。週休2日制などで、私が高校生だった頃と大分様子が違っているような気がします・・・

 添付リストに性質1だけの証明を記載しました。このような方法ではいかがなものでしょうか?

H−E

H

(Hn−E)

 

 

 

H

H2+・・・+Hn-1

 

 

 

 

 

 

 

-

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(

H−E)-1

 

H

2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H

+E

 

H

n+1

 

 

 

 

 

n

 

n+1

 

n+1

 

n+2

 

 

 

n

 

F

n+1

 

F

n+Fn-1

 

F

n+Fn+1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

n-1

 

n

 

n

 

n+1

 

H

n・H

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0

 

1

 

1

 

2

 

 

 

H

 

 

 

 

H

n

 

n-1

 

n

 

n

 

皆さん、考え方がわかったら、全部でなくていいですから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。
待っています

NO1「H7K」さん       7/26: 10時34分 受信 更新8/17

帰納法でなくても解けるような気がするんですが...

1: ●n=1,2のとき
  1+F1=2=F3.成立
    1+F1+F2=3=F4.成立
  ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,1+F1+F2+...+Fk=F(k+2)と仮定すると
   両辺にF(k+1)を足し,1+F1+F2+...+Fk+F(k+1)=F(k+2)+F(k+1)=F(k+3)=F(k+1+2).
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
2: ●n=1,2のとき
   F1=F2.成立
   F1+F3=3=F4.成立
  ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,F1+F3+...+F(2k-1)=F(2k)と仮定すると
   両辺にF(2k+1)を足し,F1+F3+...+F(2k-1)+F(2k+1)=F(2k)+F(2k+1)=F(2k+2)
     ←→F1+F3+...+F(2k-1)+F(2(k+1)-1)=F(2(k+1)).
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
3: ●n=1,2のとき
  1+F2=2=F3.成立
    1+F2+F4=5=F6.成立
  ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,1+F2+F4+...+F(2k)=F(2k+1)と仮定すると
   両辺にF(2k+2)を足し,1+F2+F4+...+F(2k)+F(2k+2)=F(2k+1)+F(2k+2)=F(2k+3)
     ←→1+F2+F4+...+F(2k)+F(2(k+1))=F(2(k+1)+1)
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
4: 「石飛び」で考える.
  O O O O ...O O Oと2n+1この石があり,左から1,2,3,..,2n+1の番号が付いているとする.
  ここで,1→nまで飛ぶ(但し石を抜かすのは1こ飛ばしのみ)とすると,この場合の通り数はF(n).
  一方,2n+1個飛ぶ場合は
  ・n-1とn+1を飛ぶ(nは通過)F(n-1)F(2)F(n+1)=F(n-1)F(n+1)通り
  ・nを飛ぶ……FnF(n+2)=Fn^2+Fn(Fn+1)通り
  なので,計Fn^2+(F(n-1)+Fn)F(n+1)=Fn^2+F(n-1)^2通りだが,全体はまたF(2n+1)通りでもあるはず,
  よって示された.
5: ●n=1,2のとき
  F1^2=1=F1F2.成立
   F1^2+F2^2=2=F2F3.成立
   ●n=kのとき,成立していると仮定,
   すなわち,F1^2+F2^2+...+Fk^2=FkF(k+1)と仮定すると
   両辺にF(k+1)^2を加え,F1^2+F2^2+...+Fk^2+F(k+1)^2=FkF(k+1)+F(k+1)^2=F(k+2)F(k+1)=F(k+1)F(k+1+1).
   よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//

NO2「toru」さん   7/29: 13時54分 受信 更新8/17

1.Fn+2―Fn+1=Fn  においてn=1,2,3,------,nとして辺辺をたすとFn+2―F2=F1
+F2+F3+-------+Fn  F2=1だから性質1が成り立つ。

2.F2n+2―F2n=F2n+1 (n=1,2,3----)は, F0=0とすればn=0でも成り立つから、
n=0,1,2,3,------,n-1 として辺辺たすとF2n=F1+F3+F5+---+F2n-1

3. F2n+1―F2n-1=F2n  においてn=1,2,3,------,nとして辺辺をたすとF2n+1―F1
=F2+F4+F6+-------+F2n,  F1=1だから性質3が成り立つ。

4. F2n=2FnFn+1―Fn^2, F2n+1=Fn^2+Fn+1^2と仮定して数学的帰納法で証明する、
n=1のときF2=2F1F2―F1^2=1,F3=F1^2+F2^2=2,で成り立つ、n=n+1として、F2n+2
=F2n+F2n+1=(2FnFn+1―Fn^2)+(Fn^2+Fn+1^2)=2FnFn+1+Fn+1^2=2(Fn+2
―Fn+1)Fn+1+Fn+1^2=2Fn+1Fn+2―Fn+1^2, F2n+3=F2n+1+F2n+2=(Fn^2+Fn+1^2)
+(2Fn+1Fn+2―Fn+1^2)=Fn^2+2Fn+1Fn+2=(Fn+2―Fn+1)^2+2Fn+1Fn+2=Fn+1^2
+Fn+2^2 より性質4は証明された。

5.Fn+1Fn+2―FnFn+1=Fn+1(Fn+Fn+1)―FnFn+1=Fn+1^2 においてF0=0 とすればこれ
はn=0でも成り立つからn=0,1,2,---n-1として辺辺たせば、FnFn+1=F1^2+F2^2
+F3^2+-------+Fn^2

<コメント>性質1、2、3、5も数学的帰納法を使えば簡単に証明できますが、どうも答を与えられて確かめているだけのようで気に入らないので、なんでこんな式が出てくるのか考える上でも、直接導いてみました。ところが、どうも4はうまく行かずに結局帰納法を使った上にあまりスマートでない解答になってしまいました。きっと、もっとエ
レガントな方法があるのでしょうが、なかなか時間もとれず、取りあえず答を送っておきます。 

toru」さん      8/01: 11時07分 受信 更新8/17

フィボナッチ数列F0=0,F1=1,Fn+2=Fn+1+Fn (n=0,1,2---)の一般項はx^2-x-1=0の2解
をα、β(α<β)とすると α+β=1,αβ=-1で Fn=(β^n―α^n)/(β―α) 
ここで(β^(2n+1)―α^(2n+1))(β―α)=β^2(n+1)+α^2(n+1)+β^(2n)+α^(2n)
=(β^n+α^n)^2+(β^(n+1)+α^(n+1))^2が成り立つから、両辺を(β―α)^2で割
れば、F2n+1=Fn^2+Fn+1^2が成り立つことが分かります。ここでαβ=-1は使ってい
ますが、α+β=1の方は使っていませんので、この関係はF0=0,F1=1,Fn+2=kFn+1+Fn
でも成り立つと思われます。例えばk=2とすると、この数列
は(0),1,2,5,12,29,70,169,408,985,2378,5741,-----となりますが、1^2+2^2=5,
2^2+5^2=29, 5^2+12^2=169 というような感じで成り立っています。

<コメント>性質4について別解を作ってみました。一般解を求めてごりごり計算するのはどうかとも思いましたが、やってみるとこの問題に関してはこの方がよいかと?、どんなもんでしょう。

NO3「kasama」さん   7/29: 23時01分 受信 更新8/17

【性質1】
 漸化式を適当に操作すると出来そうですね。漸化式を順番に並べてみると、

  F(n) + F(n+1) = F(n+2)
  F(n-1) + F(n) = F(n+1)
  F(n-2) + F(n-1) = F(n)
     ・・・
  F(1) + F(2) = F(3) となります。これらの式を加算すると

 2×{F(1)+F(2)+・・・+F(n)} - F(1) + F(n+1) =
   {F(1)+F(2)+・・・+F(n)} - F(1) - F(2) + F(n+1) + F(n+2)
 ⇒ F(1)+F(2)+・・・+F(n) = F(n+2) - F(2)

 となります。ここで、F(2)=1ですから性質1は成り立ちます。以下の性質2、3から導くこともできると思います。でも順番通りに!

【性質2】
 これも漸化式を適当に操作すると出来そうですね。

  F(2n) = F(2n-1) + F(2n-2)
     = F(2n-1) + F(2n-3) + F(2n-4)
    ・・・・・
     = F(2n-1) + F(2n-3) + F(2n-5) + ・・・ + F(3) + F(2)

 ここで、F(2)=F(1)ですから、性質2は成り立ちます。

【性質3】
 これも同様にして

  F(2n+1) = F(2n) + F(2n-1)
      = F(2n) + F(2n-2) + F(2n-3)
    ・・・・・
      = F(2n) + F(2n-2) + F(2n-4) + ・・・ + F(2) + F(1)

 ここで、F(1)=1ですから、性質3は成り立ちます。


【性質4】
 うーん難しい、漸化式をうまく変形するとできる(?)かもしれませんが、技量がないので少し回り道をして考えました。
 まず、少し別の方向から考えて、自然数m、nに対して、

    F(n) = F(m+1)F(n-m) + F(m)F(n-m-1) ・・・ (1)

 が成り立つことを確かめます。mに関する数学的帰納法で証明します。

@m=1の場合

 F(n) = F(1+1)F(n-1) + F(1)F(n-1-1)
    = F(2)F(n-1) + F(1)F(n-2)
    = F(n-1) + F(n-2)

 となり成り立ちます。

Am=kのとき(1)式が成立するとして、m=k+1の場合
 仮定より、

  F(n) = F(k+1)F(n-k) + F(k)F(n-k-1)

 です。これを変形して、

  F(n) = F(k+1){F(n-k-1) + F(n-k-2)} + F(k)F(n-k-1)
     = F(k+1)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2) + F(k)F(n-k-1)
     = {F(k+1) + F(k)}F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)
     = F(k+2)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)

 一方、(1)式にm=k+1を代入して

  F(n) = F((k+1)+1)F(n-(k+1)) + F(k+1)F(n-(k+1)-1)
     = F(k+1+1)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-1-1)
     = F(k+2)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)

 よって、m=k+1の場合も成り立ちます。

B上記@、Aよりすべての自然数m、nに対して、(1)式が成り立ちます。

 さて、かなり道草をしてしまいましたが、もう少しです。(1)においてn→2n+1、m→nとすると

  F(2n+1) = F(n+1)F(2n+1-n) + F(n)F(2n+1-n-1)
      = F(n+1)^2 + F(n)^2

 よって、性質4は成り立ちます。

【性質5】
 これも少し回り道をします。

  F(i)F(i+1) = F(i){F(i-1) + F(i)} = F(i)F(i-1) + F(i)^2
  ⇒ F(i)^2 = F(i)F(i+1) - F(i)F(i-1) ・・・(1)

 (1)式をi=2,3,・・・,nの範囲で加算すると

  左辺 = F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2
  右辺 = F(2)F(3) + F(3)F(4) + ・・・ + F(n)F(n+1)
     - { F(2)F(1) + F(3)F(2) + ・・・ + F(n)F(n-1) }
     = F(n)F(n+1) - F(2)F(1)

 つまり、

  F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2 = F(n)F(n+1) - F(2)F(1)

 となり、F(2)=F(1)=F(1)^2に注意すると、

  F(1)^2 + F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2 = F(n)F(n+1)

 よって、性質5は成り立ちます。

 

<コメント>さて、懲りずに第123回応募問題に挑戦してみました(作業を増やしてしまうことをご勘弁下さい)。
 問題のフィボナッチ数列の関係式はよく目にしますが、「証明してみて下さい」と言われると・・・うーんと言った感じですね。でも何とか頭をフル回転させて証明したつもりす。基本的には、コツコツと数学的帰納法でやれば、すべて証明できるものと思いますが、性質4以外は漸化式を変形して証明してみました。

kasama」さん    8/01: 22時41分 受信 更新817

【準備】

 前回の問題では行列式(これは大学で習う)を使ってしまいましたが、今回は高校数学で習う行列を利用します。いきなり証明するのは大変なので少し準備体操をしておきます。

まず、フィボナッチ数列を以下のような行列で表現します。

 

n+1

 

 
 Kasama」さん       8/07: 2347 受信 更新8/17

【準備】

 高校2〜3で習う行列を利用します。と言ってもあまり深く習わないようなので、まあ、こんなやり方もあるんだなあ〜と言う程度にみてもらえると有り難いです。いきなり証明するのは大変なので少し準備体操をしておきます。

まず、フィボナッチ数列を以下のような行列で表現します。

 

特に、n=1の場合は

 

で、F00と約束しておきます。すると、

 

同様に、H・Hn=Hn+1です。

また、Eを単位行列として、

 

ですから、両辺からHn-1を掛けると、

   n+Hn-1=Hn+1

です。さらに、

 

です。以上でひとまず準備完了!

 

【性質1】

まず、等比数列の公式から

です。ここで、(H+E)-1=Hですから、右辺=H2(n−E)=Hn+2−Hとなり、

 H+H2+・・・+Hn-1=Hn+2−H

です。行列の21列目の要素に着目すると、

 1+F2+・・・+Fn=Fn+21

となっていますね。

 

【性質2】

これも、等比数列の公式から

です。H+E= 2⇒H2−E=Hですから、

 H+H3+・・・+H2n-1=H2n−E

です。行列の21列目の要素に着目すると、

 1+F3+・・・+F2n-1=F2n

です。

 

【性質3】

これも、等比数列の公式から

つまり、【性質2】でやったように、2−E=Hですから、

 2+H4+・・・+H2n=H2n+1−H ・・・(1)

です。行列の21列目の要素に着目すると、

 2+F4+・・・+F2n=F2n+1−1

です。

 

【性質4】

まず、

 2n+1=Hn+1・Hn ・・・(2)

です。H2n+1の要素を行列で表現すると、

 

また、Hn+1・Hnについても同様にして、

 

です。H2n+1とHn+1・Hnの2行1列目の要素を比較すると、

 n2+n+12=F2n+1

です。

 

【性質5】

 【性質3】の(1)式を【性質4】の(2)式でチョット変形します。

 2+H4+・・・+H2n=H2n+1−H

⇒H・H+H2・H2+・・・+Hn・Hn=Hn+1・Hn−H

n・Hnの要素を行列で表現すると、

 

同様に、Hn+1・Hn−Hの要素を行列で表現すると(【性質4】の(3)式で計算した結果を活用します)、

です。H・H+H2・H2+・・・+Hn・HnとHn+1・Hn−Hの2行2列目の要素を比較すると、

 (02+12)(12+22)+・・・+(n-12+n2)=Fn(n-1+Fn+1)

⇒F022(12+F22+・・・+Fn2)−Fn2=Fn(n-1+Fn+1)

⇒F022(12+F22+・・・+Fn2)=Fn(n-1+Fn+Fn+1)

ここで、F00、Fn-1+Fn=Fn+1なので、

2(12+F22+・・・+Fn2)=Fn(n+1+Fn+1)2nn+1

⇒F12+F22+・・・+Fn2=Fnn+1

となります。

<コメント>さて、完成度の程は見てもらわなければなんとも言えませんが、とりあえず、行列を利用した証明をお送り致します。高校生1年生にとって、あまり良いやり方ではありませんので、参考程度に扱ってもらえたら良いのではないかと思います。

 

 

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