平成15年12月28日

[流れ星]

        第131回数学的な応募問題

          <解答募集期間:12月28日〜1月11日>

[大ピラミッド]

   

エジプトのピラミッドは世界の7不思議のひとつとして数えられています。多くの人の興味と関心の対象です。この古代ピラミッドに隠れている不思議を紹介します。
 モール師(フランスのカトリック布教者、天文学者)によれば、エジプトの神官たちは、ヘロドトス(BC484からBC430)に向かって、
大ピラミッドの底辺と高さの関係は、高さを1辺とする正方形の面積が斜面の三角形の1つの面積に等しくなるように作られていると説明したそうです。この説明を式で表現してみます。
 下の図のように、ピラミッドの高さをh、底面の正方形の1辺を2a、斜面の三角形の高さをxとする。ここで、問題です。

質問1.説明されている関係をx、aで表せ。
質問2.x/a=Xとするとき、Xの値を求めよ。また、このXの値を何と呼ばれているか。
質問3.底面の面積をS,側面の全面積をS,大ピラミッドの全表面積をSとしたとき、S,S,Sをaとxで表せ。
    また、S:S=S:Sを示せ。
質問4.実際に計測しますが、ここでの長さの単位はエジプト王室肘尺で1肘尺は0.524mを使います。
    底辺の長さは2a=440肘尺、高さはh=280肘尺となります。このピラミッドのとき、

(1)x/a=Xの値を計算してください。
 (2)底辺の長さの合計8aと高さの2倍2hの比(8a/2h)を求めよ。また、この比の値を何と呼ばれているか。

<参考文献1.「数とその歴史」上垣 渉・何森 仁 共著 三省堂 2.「数学の不思議」柳谷 晃 著 かんき出版>

皆さんからの応募に対して、多大な感謝の気持ちを持っています。2004年になりましてもよろしくお願いします。
1つでも解けた方は、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています

    <自宅>  mizuryu@aqua.ocn.ne.jp