平成16年7月18日

[流れ星]

     第141回数学的な応募問題

      <解答募集期間:7月18日〜8月8日>
カプレカ数

太郎さんは、「カプレカ数」について、質問を受けたとき、このような問題を考えました。

4桁の自然数(全数字が等しい数を除く)をaとし、その各位の数字の順を、大小順にしたものから小大順にしたものを引いた差をf(a)とする。任意のaに対して、

問題1:1回の操作 f(a)=6174となるaを大小順にした数を求めよ。
問題2:2回の操作(f○f)(a)=6174となるaを大小順にした数を求めよ。
問題3:3回の操作(f○f○f)(a)=6174となるaを大小順にした数を求めよ。
問題4:4回の操作(f○f○f○f)(a)=6174となるaを大小順にした数を求めよ。
問題5:5回の操作(f○f○f○f○f)(a)=6174となるaを大小順にした数を求めよ。
問題6:6回の操作(f○f○f○f○f○f)(a)=6174となるaを大小順にした数を求めよ。
問題7:7回の操作(f○f○f○f○f○f○f)(a)=6174となるaを大小順にした数を求めよ。
<18日夜記入コメント:いずれの操作で、初めて6174となる最初のaを見つけてください。>

<18日に「中川幸一」さんから頂いたコメントです>
『【その1】今回の問題のタイトルは『カプレカ数』となっていましたが,今回の問題のタイトルは『カプレカルーチン』の方が良いと思われます。何故かと言いますと,

Kaprekar Number』とは,Consider an n-digit number k. Square it and add the right n digits tothe left n or n-1 digits. If the resultant sum is k, then k is called aKaprekar number.

という意味で, 具体的に(20 個だけ)書き並べてみると,

Sequence:1,9,45,55,99,297,703,999,2223,2728,4879,4950,5050,5292,7272,7777,9999,17344,22222,38962,…となります。

また,『Kaprekar Routine』とは,

The Kaprekar routine is an algorithm discovered in 1949 by D. R.Kaprekar for 4-digit numbers, but which can be generalized to k-digitnumbers.

To apply the Kaprekar routine to a number n, arrange the digitsin descending (n') and ascending (n") order. Now compute K(n)≡n'-n" anditerate.

The algorithm reaches 0 (a degenerate case), a constant, or acycle, depending on the number of digits in k and the value of n.ということです。

【その2】『4桁の自然数(全数字が等しい数を除く)をaとし…』とありましたが, 除くのは 9 つだけではなく, これらを含めて 77 個あります。

これらの数字は『Four-digit numbers that do not resolve to 6174 under the Kaprekar Routine』

と言われる数列です。(この数列の範囲はちょうど 77 個しかありません。) 具体的に全てを並べてみると,

1000,1011,1101,1110,1111,1112,1121,1211,1222, 2111,2122,2212,2221,2222,2223,2232,2322,2333,

3222,3233,3323,3332,3333,3334,3343,3433,3444, 4333,4344,4434,4443,4444,4445,4454,4544,4555,

5444,5455,5545,5554,5555,5556,5565,5655,5666, 6555,6566,6656,6665,6666,6667,6676,6766,6777,

7666,7677,7767,7776,7777,7778,7787,7877,7888, 8777,8788,8878,8887,8888,8889,8898,8988,8999,

9888,9899,9989,9998,9999 となります。

最後に今回の reference を紹介しておきます。 Kaprekar, D. R. "An Interesting Property of the Number 6174." Scripta Math. 15, 244-245, 1955. 』

 

皆さん、答えがわかったら、一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。
待っています。実は、太郎さんは問題1の答えしか分かっていません。後、お願いします。

    <自宅>  mizuryu@aqua.ocn.ne.jp