平成26年11月16日

[流れ星]

     第313数学的な応募解答

      <解答募集期間:1019日〜1116日>

[幾何の2題]

問題1:平行四辺形ABCDの4辺の上に正方形を1つずつ図のように作ると、その面積の和は2本の対角線AC,BDの上に作った2つの正方形の面積の和になることをいろいろな解法で示してください。

zu313

問題2:∠Aを直角とする直角三角形ABCにおいて、2辺AB,ACの上に正方形ADEB,AFGCを図のように作る。点Bと点G、点Cと点Eをそれぞれ結んで、辺ABと線分CEの交点をH,辺ACと線分Bgの交点をIとすれば、AH=AIをいろいろな解法で示してください。

313zu2

<出展:パズルでひらめく補助線の幾何学(講談社)中村義作著>

No1uchinyan         10/19 1609分 受信  更新 11/16   

問題1:

 (解法1) 初等幾何その1

ABCD の対角線の交点を O とします。AO = COBO = DO,です。

パップスの中線定理より,

AB^2 + AD^2 = 2(AO^2 + BO^2)CB^2 + CD^2 = 2(CO^2 + DO^2)

そこで,

各辺上の正方形の面積の和

= AB^2 + BC^2 + CD^2 + DA^2 = (AB^2 + AD^2) + (CB^2 + CD^2)

= 2(AO^2 + BO^2) + 2(CO^2 + DO^2) = 4AO^2 + 4BO^2 = (2AO)^2 + (2BO)^2 = AC^2 + BD^2

= 対角線上の正方形の面積の和

になります。

 (解法2) 初等幾何その2

CB の延長上に □AEBD が平行四辺形となるように点 E をとります。EB = AD = BCAE = DB,です。

これとパップスの中線定理より,

AC^2 + BD^2 = AE^2 + AC^2 = 2(AB^2 + BC^2)= AB^2 + BC^2 + CD^2 + DA^2

そこで,

各辺上の正方形の面積の和

= AB^2 + BC^2 + CD^2 + DA^2 = AC^2 + BD^2

= 対角線上の正方形の面積の和になります。

 (解法3) 三角関数

余弦定理より,

AC^2 = BA^2 + BC^2 - 2 * BA * BC * cos(ABC)

BD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 * AB * AD * cos(BAD)

ABCD は平行四辺形なので,

AB = CDBC = AD,∠ABC + BAD = 180°,cos(ABC) + cos(BAD) = 0

より,

対角線上の正方形の面積の和

= AC^2 + BD^2

=BA^2 + BC^2 - 2 * BA * BC * cos(ABC))+(AB^2 + AD^2 - 2 * AB * AD * cos(BAD)

= AB^2 + BC^2 + CD^2 + DA^2

= 各辺上の正方形の面積の和

になります。

 (解法4) ベクトル

ベクトルAB などを [AB] と書くことにします。

[BC] = [AD][DC] = [AB][AC] = [AB] + [BC] = [AB] + [AD][BD] = [AD] - [AB]

より,

対角線上の正方形の面積の和

= AC^2 + BD^2 = [AC][AC] + [BD][BD]

= ([AB] + [AD])([AB] + [AD]) + ([AD] - [AB])([AD] - [AB])

= [AB][AB] + 2([AB][AD]) + [AD][AD] + [AD][AD] - 2([AB][AD]) + [AB][AB]

= 2([AB][AB]) + 2([AD][AD]) = 2AB^2 + 2AD^2 = AB^2 + BC^2 + CD^2 + DA^2

= 各辺上の正方形の面積の和

になります。

問題2:

 (解法1) 初等幾何その1

BAC = 90°なので,CAD BAF はそれぞれ同一直線上にあります。

AB//DE,△CAB ∽ △CDEAHDE = CACDAH = (DE * CA)/CD

AC//FG,△BAC ∽ △BFGAIFG = BABFAI = (FG * BA)/BF

AD = DE = ABAF = FG = ACCD = CA + AD = AB + AC = BA + AF = BF,なので,

AH = (DE * CA)/CD = (AB * AC)/(AB + AC) = (FG * BA)/BF = AI

になります。

 (解法2) 初等幾何その2

BAC = 90°なので,CAD BAF はそれぞれ同一直線上にあります。

AD = ABAF = ACCD = CA + AD = AB + AC = BA + AF = BF,なので,

AHAI = HCD:△IBF

ここで,□DEBA,□FGCA は正方形,なので,

HCD = HCA + HDA = HCA + HEA = EAC

= ABC

= GBA = IBA + IGA = IBA + IFA = IBF

と等積変形ができて,

AHAI = HCD:△IBF = 11AH = AI

になります。

 (解法3) 初等幾何その3,(解法2)=初等幾何その2のバリエーション

(解法2)と基本的には同じですが,△HCD = EAC = GBA = IBF,のところは,

EAC = AC * ED * 1/2 = AB * AC * 1/2 = AB * GF * 1/2 = GBA

とか,

EAC = EAB + BAC = 45°+ 90°= FAC + CAB = BAG,なので,

GBA は △EAC A を中心に 45°反時計回りに回転し,AE -> AB = AE/2AC -> AG = AC * 2,したもの

なので,△EAC = GBA

とかでもいいですね。

 (解法4) 初等幾何その4

EAG = EAB + BAC + CAG = 45°+ 90°+ 45°= 180°,なので,

EAG は同一直線上にあります。そこで,

AB//GC,△EAH ∽ △EGCAHGC = EAEGAH = (GC * EA)/EG

AC//EB,△GAI ∽ △GEBAIEB = GAGEAI = (EB * GA)/GE

GCGA = EBEAGC * EA = EB * GA,なので,

AHAI = ((GC * EA)/EG)((EB * GA)/GE) = 11AH = AI

になります。

 (感想)

いろいろな解法で,ということなので,幾つか書いてみましたが,

何となく似たり寄ったりになってしまいました。

もう少しピリッとした解法はないのかなぁ。

NO2「浜田明巳」         10/21 1222分 受信  更新 11/16  

問題1
 AB=a,AD=bとすると,周りの正方形の面積の和は,
  2(AB+AD)=2(+b)
 ∠ABC=θとする.
 △ABCにおいて,余弦定理から,
  AC=AB+BC−2・AB・BC・cos∠ABC
     =a+b−2abcosθ
 △ABDにおいて,余弦定理から,
  BD=AB+AD−2・AB・AD・cos∠BAD
     =a+b−2abcos(π−θ)
     =a+b+2abcosθ
  ∴AC+BD(+b−2abcosθ)(+b+2abcosθ)
     =2(+b)
 故に題意は示された.

(別解)
 座標系を導入し,A(a,b),B(0,0),C(c,0),D(a+c,b)(b>0,c>0)とする.
 平行四辺形の周りの正方形の面積の和は,
  2(AB+BC)=2(+b+c)
 また,
  AC(a−c)+b,BD(a+c)+b
  ∴AC+BD=2(+b+c)
 故に題意は示された.

問題2
 AB=a,AC=bとする.
 AI//FGより,△BAI∽△BFG
  ∴AI:FG=BA:BF
  ∴AI:b=a:(a+b)
  ∴AI=ab/(a+b)
 同様に,
  AH:DE=CA:CD
  ∴AH:a=b:(a+b)
  ∴AH=ab/(a+b)=AI

「浜田明巳」         10/22 1429分 受信  更新 11/16  

問題1(別解2)
 →BA=→a,→BC=→bとすると,
  |→AC|=|→BC−→BA|=|→b−→a|=|→b|−2・→a・→b+|→a|
  |→BD|=|→BA+→BC|=|→a+→b|=|→a|+2・→a・→b+|→b|
  ∴|→AC|+|→BD|=2(|→a|+|→b|)=2(|→BA|+|→BC|)
 故に題意は示された.(実質的に余弦定理で解いたものと同じです)

問題2(別解)
 →a=→AB,→b=→AC,|→a|=k|→b|(k>0),AH:HB=x:(1−x)(0<x<1)とする.
 →AD=−k→AC=−k→bであるから,
  →AE=→AB+→AD=→a−k→b
  ∴→EH=→EB+→BH=k→b+(x−1)→a………(1)
 また,
  →EC=→BC−→BE=(→b−→a)(−k→b)(k+1)→b−→a
 →EH=t→ECとすると,
  →EH=t{(k+1)→b−→a}………(2)
 →a,→bは一次独立であるので,(1)(2)から,
  k=t(k+1)………(3)
  x−1=−t………(4)
 (3)とk+1≠0から,t=k/(k+1)
 (4)に代入すると,x=1−t=1−k/(k+1)=1/(k+1)
  ∴|→AH|=x|→a|=|→a|/(k+1)………(5)
 |→b|=1/k・|→a|であるから,同様に,
  |→AI|=|→b|/(1/k+1)(1/k・|→a|)(1/k+1)=|→a|/(1+k)=|→AH|(∵(5)
 故に題意は示された.

「浜田明巳」         10/25 0955分 受信  更新 11/16  

問題2(別解2)
 AB=a,AC=b,AH=xとする.
 △AHC∽△BHEであるから,
  AH:BH=AC:BE
  ∴x:(a−x)=b:a
  ∴ax=b(a−x)
  ∴(a+b)x=ab
  ∴x=ab/(a+b)
 AI=yとすると,同様に,
  AI:CI=AB:CG
  ∴y:(b−y)=a:b
  ∴y=ab/(a+b)=x
 故に題意は示された.

(別解3)座標系を導入し,
  B(−1,0),C(1,0)
  A(X,Y)(X+Y=1,−1<X<1,0<Y<1)
とする.
 Eの座標を求める.
  {cos(π/2)+isin(π/2)}{(X+Yi)(−1+0i)}(−1+0i)
 =i{(X+1)+Yi}−1
 =(−1−Y)+i(1+X)
から,
  E(−1−Y,1+X)
 Hの座標を求める.
 直線ECの方程式は,
  y={(1+X)−0}{(−1−Y)−1}(x−1)+0
   =−(1+X)(2+Y)(x−1)
 直線ABの方程式は,
  y=(Y−0)(X+1)(x+1)+0
   =Y/(1+X)(x+1)
 ここで,
  −(1+X)(2+Y)(x−1)=Y/(1+X)(x+1)
とすると,
  −(1+X)(x−1)=Y(2+Y)(x+1)
  ∴(−1−2X−X−2Y−Y)x=2Y+Y−1−2X−X
  ∴−2(1+X+Y)x=−1−2X+2Y−X+Y(∵X+Y=1)
 1+X+Y≠0から,
  x=(1+2X−2Y+X−Y){(1+X+Y)}
  ∴y=Y/(1+X)[(1+2X−2Y+X−Y){(1+X+Y)}+1]
    =Y/{(1+X)(1+X+Y)}(1+2X−2Y+X−Y+2+2X+2Y)
    ={(3+4X+X−Y)}{(1+X)(1+X+Y)}
 故にHの座標は,
  ((1+2X−2Y+X−Y){(1+X+Y)}
    {(3+4X+X−Y)}{(1+X)(1+X+Y)})
  ∴AH[(1+2X−2Y+X−Y){(1+X+Y)}−X]
        +[{(3+4X+X−Y)}{(1+X)(1+X+Y)}−Y]
      =1/{(1+X+Y)}
        ・[{(1+2X−2Y+X−Y)−2X(1+X+Y)}
          +Y(1+X){(3+4X+X−Y)−2(1+X)(1+X+Y)}]
      =1/{(1+X+Y)}
        ・{(1+2X−2Y+X−Y−2X−2X−2XY)
          +Y(1+X)(3+4X+X−Y−2−2X−2Y−2X−2X−2XY)}
      =1/{(1+X+Y)}
        ・{(−2Y−2XY)+Y(1+X)(−2Y−2XY)}
             (∵X+Y=1)
      =Y(1+X+Y){(1+X)+Y}
      =2Y(1+X)(1+X+Y)
             (∵X+Y=1)

 Gの座標を求める.
  {cos(−π/2)+isin(−π/2)}{(X+Yi)(1+0i)}(1+0i)
 =−i{(X−1)+Yi}+1
 =(1+Y)+i(1−X)
から,
  G(1+Y,1−X)
 Iの座標を求める.
 直線GBの方程式は,
  y={(1−X)−0}{(1+Y)+1}(x+1)+0
   =(1−X)(2+Y)(x+1)
 直線ACの方程式は,
  y=(Y−0)(X−1)(x−1)+0
   =−Y/(1−X)(x−1)
 ここで,
  (1−X)(2+Y)(x+1)=−Y/(1−X)(x−1)
とすると,
  (1−X)(x+1)=−Y(2+Y)(x−1)
  ∴(1−2X+X+2Y+Y)x=2Y+Y−1+2X−X
  ∴2(1−X+Y)x=−1+2X+2Y−X+Y
             (∵X+Y=1)
 ここで,X=1+Yとすると,
  X+Y(1+Y)+Y=2Y+2Y+1=1
  ∴2Y+2Y=0
 これはY>0に反する.
  ∴1−X+Y≠0
  ∴x=(−1+2X+2Y−X+Y){(1−X+Y)}
  ∴y=−Y/(1−X)[(−1+2X+2Y−X+Y){(1−X+Y)}−1]
    =Y/{(1−X)(1−X+Y)}(1−2X−2Y+X−Y+2−2X+2Y)
    ={(3−4X+X−Y)}{(1−X)(1−X+Y)}
 故にIの座標は,
  ((−1+2X+2Y−X+Y){(1−X+Y)}
    {(3−4X+X−Y)}{(1−X)(1−X+Y)})
  ∴AI[(−1+2X+2Y−X+Y){(1−X+Y)}−X]
        +[{(3−4X+X−Y)}{(1−X)(1−X+Y)}−Y]
      =1/{(1−X+Y)}
        ・[{(−1+2X+2Y−X+Y)−2X(1−X+Y)}
           +Y(1−X){(3−4X+X−Y)−2(1−X)(1−X+Y)}]
      =1/{(1−X+Y)}
        ・{(−1+2X+2Y−X+Y−2X+2X−2XY)
           +Y(1−X)(3−4X+X−Y−2+2X−2Y+2X−2X+2XY)}
      =1/{(1−X+Y)}
        ・{(2Y−2XY)+Y(1−X)(−2Y+2XY)}
             (∵X+Y=1)
      =Y(1−X+Y){(1−X)+Y}
      =2Y(1−X)(1−X+Y)
             (∵X+Y=1)

 ここで,
  (1+X)(1−X+Y)(1−X)(1+X+Y)
 =(1+X){(1+Y)−2X(1+Y)+X}
   −(1−X){(1+Y)+2X(1+Y)+X}
 =(1+Y)−2X(1+Y)+X+X(1+Y)−2X(1+Y)+X
   −(1+Y)−2X(1+Y)−X+X(1+Y)+2X(1+Y)+X
 =−4X(1+Y)+2X(1+Y)+2X
 =2X{−2(1+Y)(1+Y)+X}
 =2X(−2−2Y+1+2Y+Y+X)
 =0          (∵X+Y=1)
  ∴(1+X)(1−X+Y)(1−X)(1+X+Y)
  ∴2Y(1+X)(1+X+Y)=2Y(1−X)(1−X+Y)
  ∴AH=AI   ・・・

「浜田明巳」         10/27 1750分 受信  更新 11/16  

 問題2(別解4)座標系を導入し,
  A(0,0),B(a,0),C(0,b)
  D(0,−a),E(a,−a),F(−b,0),G(−b,b)(a>0,b>0)
とする.
 直線CEの方程式を求める.
  y=(−a−b)(a−0)(x−0)+b=−(a+b)/a・x+b
 y=0とすると,x=ab/(a+b)=AH
 直線BGの方程式を求める.
  y=(0−b)(a+b)(x−a)+0=−b/(a+b)・(x−a)
 x=0とすると,y=ab/(a+b)=AI
  ∴AH=AI

313

NO3「にいばりZ12      10/22 0217分 受信  更新 11/16

問題1:

辺の比が、1aの長方形ABCD(底辺がa高さ1)を考えます

長方形を辺の長さを変えずに、∠ABCがθ(0<θ<π/2)となるように傾けます。

すると、周りの正方形の面積の総和は

A=2(1+a^2)でθにかかわらず同じです

 

次に傾けた平行四辺形の対角線の長さを計算すると

短辺は

√((a-cosθ)2 +sin2θ)

長辺は

√((a+cosθ)2 +sin2θ)

各々2乗して対角線の作る正方形の総和Sを求めると

S=2(1+a^2)A・・・・回答

 

問題2:

Aを原点、FBy軸、BCをx軸,AF:AB=1:aと考えると

 

直線BGの方程式は

y=(1-a)x+a

ここでy=0の時のxAIなので、AI=a/(1-a)

 

直線ECの方程式は

x=(1-a)/(0-a)y+1

ここでx=0の時のyAHなので、AH=a/(1-a)

 

よって

AI=a/(1-a)= AH・・・回答

 

すぐに思いついた回答を投稿させて頂きます。

様々な様々な方法は存在すると思いましが、また思いついたら追加で回答したいと思います。

「にいばりZ12      11/03 2320分 受信  更新 11/16

 

問題1の別解です

 

平行四辺形の対角線の交点をMとします。

ここで、AM=CM,BM=DMAB=DC,AD=BC…@

 

中線定理から

 

BA2+BC2 =2(AM2+BM2)

 

両辺を2倍して

2BA2+2BC2 =4(AM2+BM2)

@から

BA2+CD2+BC2 +DA2=4(((AM+CM)/2)2+((BM+DM)/2)2)

=4((AC/2)2+(BD/2)2)

= AC2+BD2

                    ・・・・証明終わり

または

平行四辺形ABCDにおいて

平行四辺形の対角線の交点Mは△ABC、△ABDにおけるACBD各々の中点となるので

中線定理より

BA2+CD2+BC2 +DA2= AC2+BD2

この方がすっきりしているでしょうか・・・。

個人的には、別解(中線定理を用いるよりも)本解のほうがシンプルであると思います。

別解を用いるには本来中線定理がなければその証明を準備として記さなければならないと思いますので・・・。

ただ、三角関数と、幾何の中線定理を高校数学においてどちらを先に学ぶかにもよりますが・・・。

 

問題2の別解です

 

BFGにおいてFG=b =GC=CA=AF ・・・@

CDEにおいてFG=c  EB=BA=AD ・・・A

とします

 

FGAC及びGEABは平行・・・・B

 

よって

BFGにおいて@ABより

AI=b(c/(b+c))=bc/(b+c)

CDEにおいて@ABより

AH=c(b/(b+c))= bc/(b+c)

AI=AH・・・・・・・・回答

この別解は中学校レベルなので、授業の参考にはあまりならない気がしますが、一応書いてみました。

NO4「早起きのおじさん」 10/22 0919分 受信  更新 11/16

今回の問題は難しくはないですがいろいろな解法が浮かびません。

 問題1は余弦定理にしか見えなくて、問題2は相似の図形の長さの比例配分のことしか思いつきませんでした。時間をおいても他の解法が見つかる感じがないので送ります。

・その1

平行四辺形なので、向かい合う辺や角の大きさは等しくなります。

 

A=αとおきます。

 

ABCにおいて余弦定理より、

BCDにおいて余弦定理より、

 

よって、この2式をたすと、

 

 

・その2

平行四辺形なので2本の対角線は互いに他を2等分します。

 

対角線の交点をO、∠AOB=θ、OAmOBnとおきます。

 

OABにおいて余弦定理より、

OBCにおいて余弦定理より、

 

よって、この2式をたすと、

全体を2倍すると、

 

 

 

・その3

中線定理(パップスの定理)を使います。

 

その2の図を使います。

 

ABDにおいて、AB2AD22(m2n2)

CDBにおいて、BC2CD22(m2n2)

 

よって、この2式をたすと、AB2BC2CD2DA24(m2n2)AC2BD2

 

 

 

問題2

 

・その1

ABb、辺ACcとおきます。

 

CAH∽△CDEなので、CAAHCDDE

つまりcAH(cb)b

 

BAI∽△BFGなので、BAAIBFFG

つまりbAI(bc)c

 

以上からAH=AI

 

 

・その2

ABCを辺ABx軸、ACがy軸にのるようにおきます。

Bの座標を(b0)、点Cの座標を(0,c)とします。

 

直線CEは、

y=0として、Hx座標を求めると、

 

直線BGは、

x0として、Iy座標を求めると、

 

以上からAH=AI

 

NO5「二度漬け白菜」     11/08 2314分 受信  更新 11/16

問題1
(AB)^2+(AD)^2+(CD)^2+(CB)^2=(AC)^2+(BD)^2
 であることを示せばよい.

対角線ACと対角線BDの交点をEとする.EACBDの中点となるので,
AC=2*AE
BD=2*BE---(1)
ABDに中線定理を使って, (AB)^2+(AD)^2=2*(AE)^2+2*(BE)^2---(2)
CDBに中線定理を使って, (CD)^2+(CB)^2=2*(CE)^2+2*(DE)^2---(3)
CE=AE
DE=BE(3)に代入して,(CD)^2+(CB)^2=2*(AE)^2+2*(BE)^2---(4)
(2)
(4)より,
(AB)^2+(AD)^2+(CD)^2+(CB)^2=4*(AE)^2+4*(BE)^2

ここで,4*(AE)^2+4*(BE)^2=(2*AE)^2+(2*BE)^2=(AC)^2+(BD)^2 ( ( 1) )
よって,(AB)^2+(AD)^2+(CD)^2+(CB)^2=(AC)^2+(BD)^2

 

 

問題2
正方形ADEBの一辺の長さを s,正方形AFGCの一辺の長さを t とする.
CAH ∽ △CDE より CAAH = CDDE
よって AH = (CA*DE)/CD = (t*s)/(t+s)
BAI ∽ △BFG より BAAI = BFFG
よって AI = (BA*FG)/BF = (s*t)/(s+t)
以上より AH=AI=(s*t)/(s+t)


(
別解)
Iを通ってなおかつ線分ABに平行な直線と線分BCとの交点をKとする.
IK//AB//GC
であるので,△IBK ∽ △GBC.よって,IK/GC = IB/GB ---(1)
AC//FG
であるので,△ABI ∽ △FBG.よって,AI/FG = IB/GB ---(2)
(1)
(2)より IK/GC = AI/FG.これと GC=FG であることとから AI=IK
つまり三角形IAKIA= IKの搭ud媚鯵儼繊イ茲辰等・凾タ∠IAK = IKA ---(3)
IK//AB
より ∠HAK = IKA ---(4)
(3)
(4)より ∠IAK = HAK = 45° .
つまり線分AKは∠BACを二等分している.よって AB/AC = BK/CK ---(5)
EHB ∽ △CHA であるので,BH/AH = BE/AC
これとBE=ABとから BH/AH = AB/AC ---(6)
(5)
(6)より BK/CK = BH/AH
よって △BKH ∽ △BCA であることがわかる.
よって HK//AC である.
以上より四角形AHKIは正方形であることがわかった.
よってAH=AIである.

皆さん、問題や質問に答えてください。一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。