平成11年6月5日
<高貴な未解決問題>
<未だ見ぬ偉大な数学者たち>へ、
これから、数の不思議(神秘)を研究するために、
あなたは青春をかけてみてください。現在までに、先代の数学者が青春をかけて、没頭した美しい未解決な
問題を順に紹介します。
第1話:「素数の数列の一般項」と「メルセンヌ素数」
2,3,5,7,11,13,17,・・・
1.
第n番目の素数をnで表せたら、どんなに素晴らしいことでしょう?
2.
与えられた素数の、次の素数を求める式を発見できたら?
また、17世紀になって、フランスの数学者で物理学者でもあるメルセンヌ(1588〜
1648)はM(n)=2^n−1が素数であるとき、
それはメルセンヌ素数と言い関心をもって研究しました。。メルセンヌによれば、
n=2,3,5,7,13,17,19,31,67,127,257に対して、
M(n)は素数であると予想しました。
メルセンヌの仲間達には、彼がこれらの数をすべてテストしえなかったことは明らかで
あった。しかし、彼らもテストできなかった。
その後、100年後の1750年に、オイラーはメルセンヌの表のM(31)は素数であることを
証明した。その後、1876年にフランスの数学者リュカは、M(127)もやはり素数であることを
立証しました。その7年後には、ペボシーネがM(61)は素数であることを示しました。
メルセンヌはこれを落としていたのです。
1960年代に、パワーズは、メルセンヌは、やはり、M(89)、M(107)を落としているこ
とを示した。
今では、M(p)=2^p−1
p=2,3,5,7,13,17,19,31,61,89,107,127,521,
607,1279,2203,2281,3217,4253,4423,9689,
9941,11213,19937,21701 の25個が特に知られています。
ところが、コンピュターの発達で、1998年には37番目のメルセンヌ数
M(3021377)が発見されています。
逆に、37番目以前のメルセンヌ数のpの値は、
p=2976221,1398269,1257787,859433,756839,
216091,132049,110503,86243、…
皆さんは、21世紀には(今世紀中かも)38番目以降のメルセンヌ数を見ることができるでしょ
う。
是非、チャレンジください。最大素数は話題がつきません。
そこで、問題です。
定理1:もし、2^n―1が素数なら、nも素数である。
定理2:pとqを素数とする。もし、qが、M(p)=2^p−1を割るなら、そのとき任意の
整数kに対して、q=2kp+1であり、qは8で割ると余りが1か7である。
定理3:pが4で割って3余る素数とする。もし、2p+1が M(p)=2^p−1を割るとき
に限り、2p+1もやはり素数である。
<参考文献:1.新数学辞典(大阪書店)>
<参考文献:2.素数の不思議:好田順治著(現代数学社)>
皆さん、証明ができたら、ペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。
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