平成11年4月15日

             <水の流れ>授業編

          素敵な6桁の数字□○△□○△の巻き 

 

 皆さん、はじめまして、今年度1年間数学を教えることになりました水野です。

よろしく、お願いします。

 これから、インターネットの授業を含めて、皆さん!一緒に勉強していきます。

 今日の時間は、素敵な6桁の数字に取り組んでもらいます。

皆さん、好きな3桁の数字をノートに書いて、その3桁数字を右に、また並べて

ください。ここに素敵な綺麗な6桁の数字がありますね。

 そこで、私のポケットには100円玉を用意してあります。皆さんが並べた

6桁の数字を使って、もし13で割って、余りがでたら、ハッピーナンバーだ

から、見つけたあなたに、ここにある100円玉をあげましょう。

 皆さん、早くハーピーナンバーを見つけてください。頑張って13で割って、

割り切れない素敵な6桁の数字を□○△□○△発見してください。

 しばらくして、筆記する音があちこちから、聞こえてきます。

突然、大きな声で「あったなー。」手を挙げている生徒のところへ近づいて、

ノートに書いてある計算をみてみると、

「ねー、ここの計算もう一度やってみてー」

「ホント、違ってたー。私、計算苦手なのー。」

「まだ、誰も発見していないので、続けてー」

 数分後、「先生ー、疲れたー」

「そうか、じゃー、同じような数字で、今度は11で割ってください。

これも、見つけたら、100円玉ね。」

 真剣に計算をする生徒の姿に意気込みを感じられます。さて、数分後、

「手で計算していると、手も頭も疲れるーよー、計算機使っていいー。」

「そうだね。じゃー、許しましょう。そのかわり、しっかりやるんだよ。」

計算機のキーボートをたたく「パチパチ」する音が聞こえてきます。

生徒の指の動かし方の早いこと!早いこと!時をみて、

「未だ見つかっていないので、今度はで割ってみてください。」

 この後、「先生―、みんながこれだけ時間をかけて、捜しているのに、どうし

て、まだ誰もみつけていないの。ちょっと、おかしいのじゃーない。」

「先生は、次々に、13で割って、11で割って、最後にで割ってと

いっていますね。と言うことは、この6桁の特徴ある数字は一体何の数なの?」

「すごい!いいことに気がついたね。みんなちょっと指を動かすのやめてください。

今の疑問を考えてみましょう。」

「先生!、7と11と13に意味があるのー。」

「先生!、これらの3つの数字で割り切れることですね。」

「そうです。」「3つの数の最小公倍数ですか?」

「先生!1001になります。」

「よーし。じゃー。6桁の数字□○△□○△との関係を考えてくださーい。」

「先生!わからへん。教えて!」

「じゃー、6桁の□○△□○△を1001で割ってごらん。」しばらくして、

「わぁかったー。先生!割り切れたー。」

「商はどんな数字ですか?」

「ああー、最初に思った数字だー。」

「そうです。これで分かったね。この6桁の数字は全部7でも11でも13でも割り切れるのです。

これが、今日の授業のタネあかしでーす。」

 このとき、終わりのチャイムが鳴って、次の質問はでなかったのが幸いでした。

これで、本日の<水の流れ>の授業は終わります。

         皆さん!!  どしどし感想を送ってください。
               自宅:mizuryu@aqua.ocn.ne.jp


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