平成12年7月2日

[流れ星]

    第55回数学的な応募問題

 <解答募集期間:7月2日〜7月16日>

[ゲーム料金]

 太郎さんは、先日夏祭りの夜店に行って来ました。夜店の主人が、1,2,3,・・・、10の数字が書いてあるカードを

持っていました。それら10枚のカードを左右に1列に並べて、kという数字のカードが左からk番目にあれば、kというカード

にk×10円の引換券を与えてゲームをやっていました。

もちろん、無操作に並べて、インチキのないカードとします。さらに、kという数字のカードがk番目にないなら、引換券はもら

えません。そこで、問題です

 

問題1:このゲームをしたとき、一番高い並べ方をしたとき引換券はいくらになるでしょうか。

問題2:10枚のカードについての引換券の期待値を求めてください。

問題3:1夜にして、だいだい200人がこのゲームをしていくと仮定して、9000円以上の利益を期待するには

    1ゲームの料金をだいたいいくらにしたらよいでしょうか。1円以下は繰り上げてください。

問題4:また、カードの数字が1から、nまで書いてあったときの、引換券の期待値をnで表してください。

<7月9日記入> 以下のような質問がありましたので、お答えあいます。

【「ゲ−ム料金」の問題についてです。問題1は、(1+2+・・・10)×10=550と言う風に答えればいいのですか。

 問題2の意味がよくわからないのです。カードについての引換券の期待値?

 賞金(引換券)はカ−ドに対して出されるわけではありませんよね?】

太郎さんは、いつも問題を作問するときに、ある程度自分自身は理解していて、作ってしまうので、表現に、落ち度があります。ごめんなさい。

問題1は、このときが最高で550円の引換券になります。したがって、正解です。

問題2は、「10枚のカードについての引換券の和の期待値を」 と考えていましたが、引換券の和という言葉を落としていたようです。

 さらに、そうですね。kという数字のカードが左から並べてk番目にあったときに、k×10円の引換券を渡すゲームでして、

(これは、モンモール問題と同じつもりで出しました。引換券をわたす1例を挙げておけば良かったですね。

        1 2 3 4 5 6 7  8 9 10  番目

   並んだ例 3 5 8 9 1 6 7 10 2  4     

  このときは、60円と70円の引換券がもらえるということです。

問題3は、問題2で1回のゲームの期待金額がでてきますので、それより多くの料金でなくては夜店の主人はやっていけません。だから、差の金額が利益になります。

<清川(kiyo)>さんからの解答 7月9日20時54分 受信 11日更新

いつもお世話になっています。清川(kiyo)です。

解答 問題1(1+2+3+4+5+6+7+8+9+10)×10=550 答え 550円

 問題2 550÷10=55                     答え 55円

  問題3 (9000+55×200)÷200=100         答え 100円以上

  問題4 ((1+2+3+・・・・・+n)×10)÷n

 =((n+1)×n×5)÷n

 =5×(n+1)                     答え 5×(n+1) 円

 

<浜田明巳>さんからの解答 7月11日15時26分  受信 11日更新

 いつものように,エクセルのマクロで作成しました。すべての場合の引換券の額を計算します。ただ扱う数の桁数が大きくなるので,概算となってしまいました。あまり自信がありません。

 問題1の答は明らかに550円です。

 問題2の期待値はプログラムから,55円となります。

 問題3の答をx円とすると,200(x−55)≧9000から,x≧100となるので,消費税を考えて105円とすればいいのではないでしょうか.もっとも,夜店では消費税はとらないでしょうから,100円でしょうか.

 問題4のnの場合は,パソコンには不向きな問題なので,まだやっておりません.

 <水の流れ:コメント> 清川さんと浜田さんとも正解です。第55回にちなんだ数字になるように作問しましたし、

巨人軍の松井選手の背番号にもシャレてみました。

    <自宅>  mizuryu@aqua.ocn.ne.jp

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