平成12年7月16日

[流れ星]

    第56回数学的な応募問題

 <解答募集期間:7月16日〜7月30日>

[n次元宇宙空間]

 太郎さんは、ときどき 夜空を見上げて、果てしなく続く宇宙空間を眺めています。

このとき、0次元の世界に住んでいると、そこには点の世界だから、境界はひとつ「頂点」があるだけです。

この点を動かしてみると、1次元の世界ができあがるが、ここには「線」でしかない。これには、「境い目」が2つある。

その両端である。言いかえれば、「2つの0次元境界(頂点)と1つの1次元境界(線)とがある」と言える。

 

 さて、この直線を横にその長さだけ引っ張ると、正方形ができる。すると、頂点の数は、以前あった2から4に倍増している。

また、正方形では4つの直線、つまり辺が4本あり、さらに、1枚の2次元境界(面)がここではじめて出てくる。

 さて次ぎに、2次元の平面から上に向かって離れていくと、例えば、正方形を上にうまく移動すれば、立方体を作ることができ

る。4つの頂点の動いた軌跡がまず4本の線を作りだすから、辺は12本、頂点は8個、面は2次元では、1枚しかなかったが、

一挙6枚になっている。

これを、繰り返して、4次元の超立方体、5次元の超々立方体、・・・。n次元の超々々・・・立方体を考えていきます。

ここには、n次元空間の世界があるのです。

このときの0次元境界(頂点)、1次元境界(辺)、2次元境界(面)、3次元境界(立体)、・・・、(n―1)次元境界

(名前はまだできていない)の数を調べたいのです。ここには、オイラーの多面体定理が成り立つと思っていますが、・・・・

何せ、頭の中でしか想像できない超々々・・・立方体ですので、困っています。

ここで、問題です。

問題1:4次元の「超立方体」には境界になる、点、辺、面、立体がそれぞれいくつあるでしょう。

問題2:一般に、n次元の「超々々・・・立方体」には境界になる、点、辺、面、立体、・・・、(n―1)次元境界の数は

一体いくつあるでしょう。一般式が求められています。皆さん考えてください。

<ヒント:群数列でみると、(1)、(1,2)、(1,4,4)、(1,6,12,8)、・・・・>

 

 解けた問題だけでも良いから、皆さん、答えがわかったら、その答えになる考え方とペンネームを添えて、

  メールで送ってください。待っています。

    <自宅>  mizuryu@aqua.ocn.ne.jp

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