平成13年3月18日

[流れ星]

        第71回数学的な応募問題

          <解答募集期間:3月18日〜4月1日>

[余弦のn倍角]

太郎さんは、先日、教科書「数学U」にある「三角関数」で、加法定理から、正弦、余弦、正接の2倍角の公式を導きました。
さらに、発展させて3倍角の公式をも紹介し、証明しました。
参考に、公式を書いておきます。正接は省略します。
【加法定理】
(1)sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ
(2)sin(α−β)=sinαcosβ−cosαsinβ
(3)cos(α+β)=cosαcosβ−sinαsinβ
(4)cos(α−β)=cosαcosβ+sinαsinβ
【2倍角の公式】
(1)sin2α=2sinαcosα
(2)cos2α=2cos α−1
【3倍角の公式】
(1)sin3α=3sinα−4sin α=sinα(4cos α−1)
(2)cos3α=4cos α−3cosα

そこで、生徒から、「先生!では、4倍角、5倍角、・・・、の定理を教えてください」と、嬉しい質問を受けました。
そのときは、「あるよ、でもあまり使わないからね、加法定理や2倍角、3倍角を使って導くことはできます。
自分でやってチャレンジしておいてください。」とその場をやり過ごしましたが、気になっています。

 太郎さんは、生徒の質問に答えねばなりません。太郎さんが高校生のときのノートを見ていたら、【ド・モアブルの定理】が書きてありました。そこに、ヒントらしきものがありました。
(cosθ+isinθ)=cos (nθ)+isin (nθ)

さらに、cos (nθ)を cosθ=xの多項式で表したn次式をT(x)とします。
sin (nθ)を sinθ×{cosθ=xの多項式}=sinθ×G(x)とします。
では、問題です。
問題1:n=2のとき、T(x)、G(x)をxで表してください。
問題2:n=3のとき、T(x)、G(x)をxで表してください。
問題3:n=4のとき、T(x)、G(x)をxで表してください。
問題4:T(x)をTn―1(x)とGn―1(x)の漸化式で表してください。
問題5:G(x)をTn―1(x)とGn―1(x)の漸化式で表してください。
問題6:T(x)をTn―1(x)とTn―2(x)の漸化式で表してください。
問題7:G(x)をGn―1(x)とGn―2(x)の漸化式で表してください。

皆さん、考え方がわかったら、全部でなくていいですから、とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。

    <自宅>  mizuryu@aqua.ocn.ne.jp

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