平成13年6月15日
[流れ星]
第76回数学的な応募問題
<解答募集期間:6月1日〜6月15日>
[√nに近い整数]
太郎さんは、√n(整数nの正の平方根)にもっとも近い整数をanと表して、数列{an}を作りました。
実際に、数列を作ってみると、こんな問題ができます。
問題1:an=kとなるnの値の範囲をkで表せ。
問題2:an=kとなるnの個数をkで表せ。
問題3:初項から第2001項までの逆数の和Sを求めよ。
すなわち、S=1/a1+1/a2+1/a3+・・・+1/a2001
NO1<清川(kiyo)>さんの解答5月31日21:09受信 6月15日更新
いつもお世話になっています。kiyoです。
A(n)=|0.5+sqrt(n)|
1) k*(k-1)<n<=k*(k+1)
2) 2k
3) k*(k+1)<=2001 を満たす最大のkは、
k=44
44*45=1980
2001-1980=21
したがって、S=2*44+21/45=1327/15
今後とも宜しくお願いします。
NO<浜田>さんの解答6月1日12:49受信 6月15日更新
最も近い整数を,小数点以下を四捨五入してできた整数と解釈する.
問題1:条件から,
0<k−1/2≦√n<k+1/2 であるから,
(k−1/2)^2≦n<(k+1/2)^2
k^2−k+1/4≦n<k^2+k+1/4
n,kは整数なので,
k^2−k+1≦n≦k^2+k
故にnはk^2−k+1以上,k^2+k以下の整数である.
問題2: 問題1から,答は
(k^2+k)−(k^2−k+1)+1=2k(個)
問題3:
問題2から,k=1となるnは2個,k=2となるnは4個,k=3となるnは6個,……,となる.
mを自然数とし,1≦k≦mのときのnの総数が2001個以下であるとすると,
2+4+6+……+2m=m(m+1)≦2001
ここで,
44×45=1980<2001<45×46=2070
であるので,mの最大値は44である.
故に求める和は,
S=2/1+4/2+6/3+……+2×44/44+(2001−1980)/45
=2×44+21/45
=1327/15
ちなみに問題3は,以下のUBASICのプログラムで解くことができる.
10 'asave "76.ub"
20 Wa=0:for N=1 to 2001:Wa+=1//int(sqrt(N)+0.5):next:print
Wa:end