問題 三辺の長さが√29、√26、3√5 である三角形の面積を求めよ。 |
「Pickの定理」:平面上の格子多角形Mにおいて、辺上にある格子点の個数をb Mの内部にある格子点の数をcとすると、その面積S(M) は次の式で表される。 S(M)=(c−1)+b/2 |
命題1:(頂点のみが格子点である三角形の場合) 内部にも辺上にも格子点がなく、頂点のみが格子点である三角形▲(以下基本 三角形と呼ぶ)の面積は1/2である。 すなわち、S(▲)=1/2・・・@ |
次に、図3のように座標平面上で、点A(p,q)と取り、線分OAを正の向きに
回転して,線分OBになるように、点B(r,s)を取る。
命題2:格子多角形は基本三角形に分割できる。 |
命題3:格子多角形Mを基本三角形に分割したとき、 三角形の数は2c+b−2 である。 ただし、cはMの内部にある格子点の数、bは辺上にある格子点の数である。 |
<感想:こんなに、素晴らしく美しい定理を大学入試に使ってもよいのかなー。>