平成27年2月8日
[流れ星]
第316回数学的な応募解答
<解答募集期間:1月11日〜2月8日>
[平方の和と差]
皆さん!明けましておめでとうございます。2015年も引き続きご愛顧賜りますようよろしくお願いたします。
0=32+42−52、1=42+72−82、2=52+112−122、3=42+62−72・・・のように3数の平方の和と差で表すことができます。
ただし、a2+b2−c2 は a≨b≨cで正整数とする。
問題1:4,5,6,7をa2+b2−c2(a≨b≨cで正整数)の形で表してください。
問題2:一般に任意の0以上の整数が a2+b2−c2(a≨b≨cで正整数)の形で表されるか否かを考察ください。
<参考文献:数学オリンピックへの道3 数論の精選104問(朝倉書店)>
「uchinyan」
01/11 17時38分 受信
「uchinyan」
01/12 14時55分 受信
「uchinyan」
01/12 17時23分 受信
「uchinyan」
01/13 12時39分 受信
「uchinyan」
01/14 15時44分 受信 更新 2/8
(考察1)の特殊解の一つとして次を導きました。
2n = (3n)^2 + (4n - 1)^2 - (5n - 1)^2
2n + 1 = (3n - 1)^2 + (4n - 4)^2 - (5n - 4)^2
このうち,2n + 1 の方で,
n = 13 のとき,27 = 38^2 + 48^2 - 61^2
n = 55 のとき,111 = 164^2 + 216^2 - 271^2
となって,水の流れさんの例を再現できます。
どうやら,背景の恒等式はこれのようですね。
「uchinyan」
01/18 13時27分 受信 更新 2/8
問題1:
4 = 5^2 + 10^2 - 11^2 = .7^2
+ 22^2 - 23^2 = ..
5 = 4^2 + 5^2 - 6^2 = 6^2 +
15^2 - 16^2 = ...
6 = 5^2 + 9^2 - 10^2 = 7^2 +
21^2 - 22^2 = ...
7 = 6^2 + 14^2 - 15^2 = 8^2 +
28^2 - 29^2 = ...
問題2:
n = a^2 + b^2 - c^2,n は 0 以上の整数,a,b,c は 0 < a < b < c となる整数
これは,常に可能です。例えば,次のようにすればいいでしょう。
b = k,c = k + 1 とします。すると,b < c で,
n = a^2 + k^2 - (k + 1)^2 =
a^2 - 2k - 1
a < b より,a < k,- 2a > - 2k,となって,
n = a^2 - 2k - 1 < a^2 -
2a - 1,(a - 1)^2 > n + 2,a > 1 + √(n + 2)
そこで,m を m > 1 + √(n + 2) で,n が偶数のとき m を奇数,n が奇数のとき m を偶数,に取り,
a = m,b = k =
(m^2 - n - 1)/2,c = k + 1 = (m^2 - n + 1)/2,として,
a,b,c は 0 < a < b < c となる整数,で,
a^2 + b^2 - c^2
= m^2 + ((m^2 - n - 1)/2)^2 -
((m^2 - n + 1)/2)^2
= m^2 + (((m^2 - n)^2 - 2(m^2
- n) + 1) - ((m^2 - n)^2 + 2(m^2 - n) + 1))/4
= m^2 + (- 4(m^2 - n))/4
= m^2 - (m^2 - n)
= n
となります。
この構成法より明らかですが,m の取り方は無数にあるので,こうなる解は無数にあります。
また,もちろん,b = k,c = k + d,d >= 1,で同様のことを考えられるので,
より複雑になりますが,これ以外の構成も可能です。
(考察1)
若干,問題とは離れますが,b = k,c = k + d,d は 1 以上の整数,を考えてみました。
同様にして,a < b,a < k,- 2da > - 2dk,より,
n = a^2 + k^2 - (k + d)^2 =
a^2 - 2dk - d^2 < a^2 - 2da - d^2,
(a - d)^2 > n + 2d^2,a > d + √(n + 2d^2)
そこで,m を m > d + √(n + 2d^2) に取り,
a = m,b = k =
(m^2 - n - d^2)/(2d),c = k + d = (m^2 - n + d^2)/(2d)
ただし,b,c は整数なので,与えられた n に対して d を決めたら m をそのように選ぶ必要があります。
これは必ずしも可能ではありません。m^2 ≡ n + d^2 (mod 2d) でなければなりません。
これは平方剰余として知られている話ですが,難しい話はここではせずに例で考えてみましょう。
d = 1 のときは,先ほど見たように,すべての n に対して必ず解があります。
n = 7,d = 5 としてみましょう。
すると,mod 10 で,m^2 ≡ 7 + 25 ≡ 32 ≡ 2,これは解がありません。
n = 7,d = 9 では,mod 18 で,m^2 ≡ 7 +
81 ≡ 88 ≡ 16,m ≡ ±4,で,
m > 9 + √(7 +
2(9^2)) = 9 + √169 = 9 + 13 = 22,m = 32,とできて,
a = 32,b = (32^2 -
7 - 9^2)/18 = 52,c = 52 + 9 = 61,
7 = 32^2 + 52^2 - 61^2
と書けます。
「私の一日NO74,NO2:2015年1月11日(日) 」にある例,
>本日の111を平方の和と差で表すと、111=164^2+432^2−541^2が成り立ちます。
>また、平成27年は27=38^2+48^2−61^2として表されます。
を,この方法で再現できるか,調べてみます。
n = 27,d = 13,mod 26,m^2 ≡ 27 +
13^2 ≡ 196,m ≡ ±14,
m > 13 + √(27 +
2(13^2)) = 13 + √365 = 13 + 19.1… = 32.1…,m = 38,とできて,
a = 38,b = (38^2 -
27 - 13^2)/26 = 48,c = 48 + 13 = 61,
27 = 38^2 + 48^2 - 61^2
n = 111,d = 109,mod 218,m^2 ≡ 111 +
109^2 ≡ 11992 ≡ 2
これを解くのはかなり難しいのですが,m = 2x とおくと,mod 109 で,
2x^2 ≡ 1,x^2 ≡ 55,mod 109 の 109 は素数
ここで,平方剰余の定理を使って調べると,どうも解はないようです!
しかし,
>111=164^2+432^2−541^2が成り立ちます。
と書かれているので,おかしいなぁ,と思って,右辺を計算してみると,
164^2 + 432^2 - 541^2 = 26896
+ 186624 - 292681 = - 79161 ≠ 111
となってしまいました。何か記載ミスかな?
その後,訂正が入りましたね。
「私の一日NO74,NO3:2015年1月12日(月)」にある例,
>111=164^2+216^2−271^2が正当です。
これならば...
n = 111,d = 55,mod 110,m^2 ≡ 111 +
55^2 ≡ 3136 ≡ 56
これを解くのに,m = 2x とおくと,mod 55 で,
2x^2 ≡ 28,x^2 ≡ 14,これは地道に調べて,x
≡ ±17,±27,m ≡ ±34,±54 mod 110
m > 55 + √(111 +
2(55^2)) = 55 + √6161 = 55 + 78.4… = 133.4…,m = 164,とできて,
a = 164,b = (164^2
- 111 - 55^2)/110 = 216,c = 216 + 55 = 271,
111 = 164^2 + 216^2 - 271^2
と再現できます。
もちろん,これ以外にも無数の解がありますが,まぁ,それはいいことにしましょう。
いずれにせよ,このような式をポンと書けるということは,背景に何かありますね。
その後に,「ラマヌジャン」,「恒等式」,というキーワードがあるので,
彼が見つけた恒等式があるのでしょうか。
そう思ってネットで少し探してみたのですが,見つかりませんでした。
(考察2)
実用上はあまり意味はありませんが,
常に解のある d = 1 の場合をもう少し恒等式らしく書いておきましょうか。
d = 1 の場合は,
m を m > 1 +
√(n + 2) で,n が偶数のとき m を奇数,n が奇数のとき m を偶数,に取り,
a = m,b = k =
(m^2 - n - 1)/2,c = k + 1 = (m^2 - n + 1)/2
でした。そこで,
n が偶数のとき
n -> 2n,m -> 2m
+ 1,と置き換えると,
m > √(2n + 2)/2
a = 2m + 1,b = k =
2m^2 + 2m - n ,c = k + 1 = 2m^2 + 2m - n + 1
2n = (2m + 1)^2 + (2m^2 + 2m
- n)^2 - (2m^2 + 2m - n + 1)^2
n が奇数のとき
n -> 2n + 1,m -> 2m,と置き換えると,
m > (1 + √(2n + 3))/2
a = 2m,b = k =
2m^2 - n - 1 ,c = k + 1 = 2m^2 - n
2n + 1 = (2m)^2 + (2m^2 - n -
1)^2 - (2m^2 - n)^2
と書けます。
そこで,例えば,m = n + 2 とすれば,すべての 0 以上の整数 n で条件の不等式は成立するので,
2n = (2n + 5)^2 + (2n^2 + 9n
+ 12)^2 - (2n^2 + 9n + 13)^2
2n + 1 = (2n + 4)^2 + (2n^2 +
7n + 7)^2 - (2n^2 + 7n + 8)^2
となります。
実は,2015年1月12日(月)に,水の流れさんからメールを頂き,
二度漬け白菜さんから次の恒等式の情報を頂いた,とありました。
>「A Collection of
Algebraic Identities」というサイトには
>多くの恒等式が紹介されています.
>https://sites.google.com/site/tpiezas/Home
>このサイトで次のような恒等式を見つけました.
>2*n=(2*m+1)^2+(2*m^2+2*m-n)^2-(2*m^2+2*m-n+1)^2,
>2*n-1=(2*m)^2+(2*m^2-n)^2-(2*m^2-n+1)^2.
>(https://sites.google.com/site/tpiezas/003)
>この2つの恒等式において例えば m=n+2 とすれば
>それがそのまま問題2の解答になっています.
最初見たときには「わーすごいなぁ」と思ったのですが,
よく見ると,これは d = 1 の場合で,私の手法で既に導けているのでは,と思い確認してみました。
最初の式は全く同じで,2番目の式は私の式で n
-> n - 1 としたものですね。
(考察3)
(考察1)では,与えられた n と任意の d に対して m を求める方法を考えました。
これには次の条件式を解く必要がありした。
m > d + √(n + 2d^2),m^2 ≡ n + d^2 (mod 2d)
これらに解がある場合には,
a = m,b = (m^2 -
n - d^2)/(2d),c = b + d = (m^2 - n + d^2)/(2d),
n = a^2 + b^2 - c^2
と書けます。しかしながら,解が存在しないこともありました。
ただ,そもそもは,n = a^2 + b^2 -
c^2 となる a,b,c を n で表せれば十分なので,
与えられた n に対して条件式を満たすように d と m を決めれば十分です。
実際,d = 1 のときはこれが可能なことを問題2:と(考察2)で示しました。
ここでは一般に d が 1 以外も含む特殊解を導いてみましょう。
n = 0 の場合は,a,b,c としてピタゴラス数とすればいいです。
n = 1 の場合は,ちょっとうまくいっていないので,ひとまず,d = 1 で妥協します (^^;
以下では,n >= 2 とします。
まず,m^2 ≡ n + d^2 (mod 2d) を考えます。
今,s を 0 以上の整数として,m = n + d + 2ds 又は m = d - n + 2ds としてみます。
すると,どちらも,n^2 ≡ n,n(n - 1) ≡ 0 (mod
2d),となります。
ここで,n(n - 1) は常に偶数なので,n(n - 1) = 2d,d = n(n - 1)/2,と決めることができ,
そうすれば合同式の条件は n >= 2 で常に満たします。
次に,m > d + √(n + 2d^2),を考えます。
(1) m = n + d + 2ds の場合
n + d + 2ds > d + √(n + 2d^2),n + 2ds > √(n + 2d^2)
明らかに,n >= 2,s >= 1 で常に成立します。そこで,n >= 2,s >= 1,で,
a = n + (2s + 1)d = (s +
1/2)n^2 - (s - 1/2)n
b = ((n + (2s + 1)d)^2 - n -
d^2)/(2d) = (2s + 1)n + (2s^2 + 2s)d + 1 = s(s + 1)n^2 - (s^2 - s - 1)n + 1
c = b + d = (2s + 1)n + (2s^2
+ 2s + 1)d + 1 = (s^2 + s + 1/2)n^2 - (s^2 - s - 1/2)n + 1
n = ((s + 1/2)n^2 - (s -
1/2)n)^2 + (s(s + 1)n^2 - (s^2 - s - 1)n + 1)^2 - ((s^2 + s + 1/2)n^2 - (s^2 -
s - 1/2)n + 1)^2
(2) m = d - n + 2ds の場合
d - n + 2ds > d + √(n + 2d^2),- n + 2ds > √(n + 2d^2),s > (n + √(n + 2d^2))/(2d)
この範囲の n,s に対して,
a = - n + (2s + 1)d = (s +
1/2)n^2 - (s + 3/2)n
b = ((- n + (2s + 1)d)^2 - n
- d^2)/(2d) = - (2s + 1)n + (2s^2 + 2s)d + 1 = s(s + 1)n^2 - (s^2 + 3s + 1)n +
1
c = b + d = - (2s + 1)n +
(2s^2 + 2s + 1)d + 1 = (s^2 + s + 1/2)n^2 - (s^2 + 3s + 3/2)n + 1
n = ((s + 1/2)n^2 - (s +
3/2)n)^2 + (s(s + 1)n^2 - (s^2 + 3s + 1)n + 1)^2 - ((s^2 + s + 1/2)n^2 - (s^2 +
3s + 3/2)n + 1)^2
ただし,n = 2 の場合には,d = 1 となります。
これは少し複雑なので,もう少し簡潔な式を求めてみましょう。
先ほどの,n(n - 1) ≡ 0 (mod 2d),において,t を
0 以上の自然数として次のようにできます。
(1) m = n + d + 2ds の場合
(1-1) n が偶数,n = 2t,の場合
n = 2d,d = t と決めることができ,こうすれば合同式は n >= 2 で常に成立します。
そして,m = n + d + 2ds = 3t +
2st,です。
次に,m > d + √(n + 2d^2),を考えます。
3t + 2st > t + √(2t + 2t^2),2t + 2st > √(2t + 2t^2)
明らかに,n = 2t >= 2,s >= 1 で常に成立します。そこで,n >= 2,s >= 1,で,
a = 3t + 2st = (2s + 3)t
b = (((2s + 3)t)^2 - 2t -
t^2)/(2t) = (2s^2 + 6s + 4)t - 1
c = b + t = (2s^2 + 6s + 5)t
- 1
n = 2t = ((2s + 3)t)^2 +
((2s^2 + 6s + 4)t - 1)^2 - ((2s^2 + 6s + 5)t - 1)^2
ただし,n = 2 の場合には,d = 1 となります。
(1-2) n が奇数,n = 2t +
1,の場合
n - 1 = 2d,d = t と決めることができ,こうすれば合同式は n >= 3 で常に成立します。
そして,m = n + d + 2ds = 3t +
1 + 2st,です。
次に,m > d + √(n + 2d^2),を考えます。
3t + 1 + 2st > t + √(2t + 1 +
2t^2),2t + 1 + 2st > √(2t +
1 + 2t^2)
明らかに,n = 2t + 1 >= 3,s >= 1 で常に成立します。そこで,n >= 3,s >= 1,で,
a = 3t + 1 + 2st = (2s + 3)t
+ 1
b = (((2s + 3)t + 1)^2 - (2t
+ 1) - t^2)/(2t) = (2s^2 + 6s + 4)t + (2s + 2)
c = b + t = (2s^2 + 6s + 5)t
+ (2s + 2)
n = 2t + 1 = ((2s + 3)t +
1)^2 + ((2s^2 + 6s + 4)t + (2s + 2))^2 - ((2s^2 + 6s + 5)t + (2s + 2))^2
ただし,n = 3 の場合には,d = 1 となります。
(2) m = d - n + 2ds の場合
(2-1) n が偶数,n = 2t,の場合
n = 2d,d = t と決めることができ,こうすれば合同式は n >= 2 で常に成立します。
そして,m = d - n + 2ds = - t
+ 2st,です。
次に,m > d + √(n + 2d^2),を考えます。
- t + 2st > t + √(2t + 2t^2),s > (2t + √(2t^2 + 2t))/(2t),t > 1/(2(s - 1)^2 - 1)
これらの範囲の s,t に対して,
a = - t + 2st = (2s - 1)t
b = (((2s - 1)t)^2 - 2t -
t^2)/(2t) = (2s^2 - 2s)t - 1
c = b + t = (2s^2 - 2s + 1)t
- 1
n = 2t = ((2s - 1)t)^2 +
((2s^2 - 2s)t - 1)^2 - ((2s^2 - 2s + 1)t - 1)^2
ただし,n = 2 の場合には,d = 1 となります。
(2-2) n が奇数,n = 2t +
1,の場合
n - 1 = 2d,d = t と決めることができ,こうすれば合同式は n >= 3 で常に成立します。
そして,m = d - n + 2ds = - t
+ 2st - 1,です。
次に,m > d + √(n + 2d^2),を考えます。
- t + 2st - 1 > t + √(2t + 1 +
2t^2),s > (2t + 1 + √(2t^2 +
2t + 1))/(2t),t > (2(s - 1) + 1)/(2(s - 1)^2 - 1)
これらの範囲の s,t に対して,
a = - t + 2st - 1 = (2s - 1)t
- 1
b = (((2s - 1)t - 1)^2 - (2t
+ 1) - t^2)/(2t) = (2s^2 - 2s)t - 2s
c = b + t = (2s^2 - 2s + 1)t
- 2s
n = 2t + 1 = ((2s - 1)t - 1)^2
+ ((2s^2 - 2s)t - 2s)^2 - ((2s^2 - 2s + 1)t - 2s)^2
ただし,n = 3 の場合には,d = 1 となります。
まとめると,適切な s,t の範囲で,
2t = ((2s + 3)t)^2 + ((2s^2 +
6s + 4)t - 1)^2 - ((2s^2 + 6s + 5)t - 1)^2
2t + 1 = ((2s + 3)t + 1)^2 +
((2s^2 + 6s + 4)t + (2s + 2))^2 - ((2s^2 + 6s + 5)t + (2s + 2))^2
又は
2t = ((2s - 1)t)^2 + ((2s^2 -
2s)t - 1)^2 - ((2s^2 - 2s + 1)t - 1)^2
2t + 1 = ((2s - 1)t - 1)^2 +
((2s^2 - 2s)t - 2s)^2 - ((2s^2 - 2s + 1)t - 2s)^2
特に,これらの式で,
s = 1
2t = (5t)^2 + (12t - 1)^2 -
(13t - 1)^2,t >= 1
2t + 1 = (5t + 1)^2 + (12t +
4)^2 - (13t + 4)^2,t >= 1
s = 2
2t = (7t)^2 + (24t - 1)^2 -
(25t - 1)^2,t >= 1
2t + 1 = (7t + 1)^2 + (24t +
6)^2 - (25t + 6)^2,t >= 1
又は
2t = (3t)^2 + (4t - 1)^2 -
(5t - 1)^2,t >= 2
2t + 1 = (3t - 1)^2 + (4t -
4)^2 - (5t - 4)^2,t >= 4
s = 3
2t = (9t)^2 + (40t - 1)^2 -
(41t - 1)^2,t >= 1
2t + 1 = (9t + 1)^2 + (40t +
8)^2 - (41t + 8)^2,t >= 1
又は
2t = (5t)^2 + (12t - 1)^2 -
(13t - 1)^2,t >= 1
2t + 1 = (5t - 1)^2 + (12t -
6)^2 - (13t - 6)^2,t >= 1
...
そして,s = 2 の
2t + 1 = (3t - 1)^2 + (4t - 4)^2
- (5t - 4)^2,t >= 3
において,
t = 13,27 = 38^2 +
48^2 - 61^2
t = 55,111 = 164^2
+ 216^2 - 271^2
となって,水の流れさんの「私の一日」にある例が再現できます。
背景にあったのはこの不等式ですね。
(感想)
最初は妙に簡単に思い,題意を勘違いしていないかちょっと心配だったりしました。
その後,水の流れさんとのメールのやり取りで,題意の理解は正しいものの,
むしろ,背景にある恒等式を探すことに興味がわいてきて,
(考察1)の最後に書いたように,一般の解を与える恒等式を探すのが課題になりました。
実際,d = 1 の場合は(考察2)で示したように容易に恒等式を導けます。
d が 1 以外の場合も,一部ですが,(考察3)で示すことができました。
ただ,さらに一般の d の場合は,
m > d + √(n + 2d^2),m^2 ≡ n + d^2 (mod 2d)
に解がある場合には,
a = m,b = (m^2 -
n - d^2)/(2d),c = b + d = (m^2 - n + d^2)/(2d),
n = a^2 + b^2 - c^2
と書けますが,解が存在しないこともあります。
そこらを詰めるのは,私には難しそうで,ちょっと思い付かないです (^^;
なお,ちなみに,例えば,導いた恒等式のいくつかを使って,
27
= 8^2 + 18^2 - 19^2
= 1026^2 + 1324^2 - 1675^2
= 66^2 + 160^2 - 173^2
= 92^2 + 318^2 - 331^2
= 38^2 + 48^2 - 61^2
= …
2015
= 46^2 + 50^2 - 51^2
= 6085300^2 + 8110376^2 -
10139481^2
= 5036^2 + 12088^2 - 13095^2
= 7050^2 + 24174^2 - 25181^2
= 3020^2 + 4024^2 - 5031^2
= …
などとと書けますね。
「スモークマン」
01/11 21時20分 受信 更新 2/8
回答
問題2から解いて求める。
問題2:一般に任意の0以上の整数が a2+b2−c2(a≨b≨cで正整数)の形で表されるか否かを考察ください。
c-b=k,
c+b=2b+k
a^2-k(2b+k)=a^2-k^2-2bk=b^2・・・a<b なので…2≦b
a^2=(k+b)^2
b=2・・・(k+2)^2-k(4+k)
k=1・・・3^2-(4+1)=4
k=2・・・4^2-2(4+2)=4
平方数は表せることはわかるが…
k=1のときを考えると…
以下のようにすべての場合で可能なことがわかる
^^
a^2-(2b+1)=m
a^2=2b+1+m
はいつでも存在できる…
mが偶数なら、aは奇数=(2n-1)
(2n-1)^2=(2b+1)+m・・・mは偶数
(4n^2-4n-m)/2=b
mが奇数なら…aは偶数=2n
(2n)^2=(2b+1)+m…b=(4n^2-1-m)/2
・m=4なら…
(2n-1)^2=2b+5…b=(4n^2-4n-4)/2=2n^2-2n-2
2n-1<2n^2-2n-2
4n+1<2n^2…n=3 は満たす…
5^2+10^2-11^2=4
・ m=5
なら…
(2n)^2=2b+6…b=(4n^2-6)/2=2n^2-3
2n<2n^2-3…n=2 は満たす…
4^2+5^2-6^2=5
・ m=6
なら…
(2n-1)^2=2b+7…b=(4n^2-4n-6)/2=2n^2-2n-3
2n-1<2n^2-2n-3
4n+2<2n^2…n=3 は満たす…
5^2+9^2-10^2=6
・ m=7
なら…
(2n)^2=2b+8…b=(4n^2-8)/2=2n^2-4
2n<2n^2-4…n=3 は満たす…
6^2+14^2-15^2=7
今回は自信あり ^^♪
「二度漬け白菜」 01/12 08時10分 受信
更新 2/8
ペンネーム:二度漬け白菜
第316回数学的な応募問題の解答を送ります.
よろしくお願いいたします.
問題1:
4=19^2+178^2-179^2
5=28^2+389^2-390^2
6=39^2+757^2-758^2
7=52^2+1348^2-1349^2 (答)
問題2:
任意の整数は,a^2+b^2-c^2 (a,b,c は正整数であって,a<b<cを満たす)
という形に表すことが可能である.(答)
以下に示すように,任意の整数 n は,平方の和と差の形にかける.
n = (n^2+3)^2 + (3*n^2+4+(1/2)*(n^4-n))^2 - (3*n^2+5+(1/2)*(n^4-n))^2.
ここで,n^2+3,3*n^2+4+(1/2)*(n^4-n),3*n^2+5+(1/2)*(n^4-n) はすべて
正の整数であることがわかる.
また,不等式 n^2+3 <
3*n^2+4+(1/2)*(n^4-n) < 3*n^2+5+(1/2)*(n^4-n)
が成り立っていることもわかる.
よって任意の整数 n は,
n=a^2+b^2-c^2 (a,b,cは正整数であって,a<b<cを満たす)
という形にかけることが示せた.
問題2について:
問題文は「任意の0以上の整数」となっていますが,実際には,上に述べたように
「任意の整数」が a^2+b^2-c^2 (0<a<b<c) という形にかけると思います.
任意の整数nに対して,y^2-n が4以上の偶数になるような正整数yが(無数に)存在します.
そこで y^2-n=2*x (xは2以上の整数)としておけば,
恒等式 n=(1+y)^2+(x+y)^2-(1+x+y)^2 が成り立ちます.
y=n^2+2 としたものが上記の解答です.
「A Collection of Algebraic Identities」というサイトには
多くの恒等式が紹介されています.
https://sites.google.com/site/tpiezas/Home
このサイトで次のような恒等式を見つけました.
2*n=(2*m+1)^2+(2*m^2+2*m-n)^2-(2*m^2+2*m-n+1)^2,
2*n-1=(2*m)^2+(2*m^2-n)^2-(2*m^2-n+1)^2.
(https://sites.google.com/site/tpiezas/003)
この2つの恒等式において例えば
m=n+2 とすれば
それがそのまま問題2の解答になっています.
「浜田明巳」
01/14 13時25分 受信 更新 2/8
問題2を最初に解く.
a2+b2−c2=n,a,b,cは正整数,a<b<c,nは非負整数とする.
i). n=2m(mは非負整数)のとき,
a=2k+1(kは非負整数)とすると,
c2−b2=a2−n=(2k+1)2−2m
∴(c+b)(c−b)=4k2+4k+1−2m
ここで,
c+b=4k2+4k+1−2m,c−b=1
とすると,
c=2k2+2k+1−m,b=2k2+2k−m
明らかに,b<cであり,
b−a=(2k2+2k−m)−(2k+1)=2k2−m−1
a<bであるから,
2k2−m−1>0
∴k2>(m+1)/2
k≧0から,k>{(m+1)/2}1/2=(n+2)1/2/2
このとき,正整数a,b,cは存在する.
ii). n=2m+1(mは非負整数)のとき,
a=2k(kは正整数)とすると,
c2−b2=a2−n=(2k)2−(2m+1)
∴(c+b)(c−b)=4k2−2m−1
ここで,
c+b=4k2−2m−1,c−b=1
とすると,
c=2k2−m,b=2k2−m−1
明らかに,b<cであり,
b−a=(2k2−m−1)−2k=2k2−2k−(m+1)
a<bであるから,
2k2−2k−(m+1)>0
∴k<{1−(2m+3)1/2}/2,{1+(2m+3)1/2}/2<k
ここで,m≧0から,(2m+3)1/2≧√3>1
∴{1−(2m+3)1/2}/2<0,{1+(2m+3)1/2}/2≧(1+√3)/2>0
k>0から,k>{1+(2m+3)1/2}/2={1+(n+2)1/2}/2
このとき,正整数a,b,cは存在する.
まとめると,以下のとき,正整数a,b,cが存在する.
nが偶数のとき,(a,b,c)=(2k+1,2k2+2k−n/2,2k2+2k+1−n/2)
(k>(n+2)1/2/2,kは整数)
nが奇数のとき,(a,b,c)=(2k,2k2−(n+1)/2,2k2−(n−1)/2)
(k>{1+(n+2)1/2}/2,kは整数)
問題1
問題2より,n=4のとき,k>√6/2
∴k≧2
∴(a,b,c)=(5,10,11),(7,22,23),(9,38,39),………
n=5のとき,k>(1+√7)/2
∴k≧2
∴(a,b,c)=(4,5,6),(6,15,16),(8,29,30),………
n=6のとき,k>√2
∴k≧2
∴(a,b,c)=(5,9,10),(7,21,22),(9,37,38),………
n=7のとき,k>2
∴k≧3
∴(a,b,c)=(6,14,15),(8,28,29),(10,46,47),………
まとめると,
4=52+102−112=72+222−232=92+382−392=………
5=42+52−62=62+152−162=82+292−302=………
6=52+92−102=72+212−222=92+372−382=………
7=62+142−152=82+282−292=102+462−472=………
「浜田明巳」
01/15 13時59分 受信
「浜田明巳」
01/30 11時13分 受信 更新 2/8
例の
111=1642+2162−2712
から,分かるように,
b+1<c
である解は存在する.
私の解法では,
b+1=c
を前提に解いており,その場合の解はすべて求めた.
b+1<cの場合について考えてみる.
前回のExcelのマクロの
c>b
の部分を
c>b+1
とするだけでよい.
0≦n≦1000の範囲では,すべてのnについて,a,b,cが少なくとも1組存在することが分かる.
(n,a,b,c)=(0,6,8,10),(1,7,11,13),(2,25,41,48),(3,12,22,25),(4,6,7,9),
(5,7,10,12),(6,9,11,14),(7,10,14,17),(8,8,13,15),(9,7,9,11),
(10,11,17,20),(11,14,16,21),(12,8,12,14),(13,7,8,10),(14,17,25,30),
(15,12,20,23),(16,8,11,13),(17,9,15,17),(18,15,33,36),(19,10,12,15),20,8,10,12),
...
c−bの値はいろいろ存在し,残念ながら,まだ規則性は見い出してはいない.
a2+b2−c2=n,a,b,cは正整数,a<b<c,nは非負整数とする.
∴c2−b2=a2−n
∴(c+b)(c−b)=a2−n
ここで,a2−n=pq(p,qは正整数,p≧q)とする.
c+b>c−bから,
c+b=p,c−b=q
∴(c,b)=((p+q)/2,(p−q)/2)
b=(p−q)/2>0から,p>q
(p+q)/2,(p−q)/2が整数なので,
p,qの偶奇は一致する
a2−n=pq,a>0から,
a=(n+pq)1/2
c=(p+q)/2>(p−q)/2=bであり,
a=(n+pq)1/2<(p−q)/2=b
∴4(n+pq)<(p−q)2
∴n<(p2−6pq+q2)/4
まとめると,p,qは正整数,p>q,p,qの偶奇が一致し,
(n+pq)1/2
が正整数であり(n+pqは平方数),
n<(p2−6pq+q2)/4
のとき,
(a,b,c)=((n+pq)1/2,(p−q)/2,(p+q)/2)
となる.
n=0のとき,
p,qは正整数,p>q,p,qの偶奇が一致,pqは平方数,0<p2−6pq+q2
であるから,
(p,q)=(9,1),(25,1),(49,1),・・・,
(18,2),(32,2),・・・
などの解が存在する.
n<(p2−6pq+q2)/4から,
p(p−6q)+(q2−4n)>0
故にp>6q>6・2n1/2,n+pqは平方数,p,qの偶奇が一致となるように正整数p,qを選べばよい.
しかし,このようなp,qが確かに存在するかどうかまでは分からない.
4つの平方数の和について.
Excelのマクロで計算させたところ,
2015=12+32+182+412=...=192+212+222+272
(61通り)
20152015=12+22+10812+43572=...=22142+22272+22292+23072
(572604通り)
という大量の答が現れた.
「早起きのおじさん」
01/18 16時57分 受信 更新 2/8
ただし、a<b<c、n≧0とします。
●n=0のときは、3数a、b、cはピタゴラス数になります。
p、qを正の整数として、次の3数です。
p2−q2、2pq、p2+q2 (p>q)
p2−q2=2pqとすると、 なので
p< のときは、a=p2−q2、b=2pq、c=p2+q2
p> のときは、a=2pq、b=p2−q2、c=p2+q2
●n≠0の場合を調べます。
問題1
ここで、cとbとの差をd とおきます。(c=b+d、d>0)
すると、
2行目の式をbについて解きます。
・・・・(1)
このグラフは右のようになります。
a<bなので、放物線の右上の太い赤線部分が対象になります。
式(1)で、a=b=αとおきます。
よって、
がaの条件になります。
・cとbとの差d=1のとき、
がaの条件になります。
・・・・(2)
なので、bが整数のとき、分子は2の倍数です。
nが奇数ならaは偶数、nが偶数ならaは奇数です。
n=4なら、 なので、a=5、7、9、・・・などが適します。
式(2)に代入して、(a,b,c)は、(5,10,11)、(7,22,23)、(9,38,39)、・・・、
一般には、p≧3として、(2p−1, 2p2−2p−2, 2p2−2p−1)
n=5なら、 なので、a=4、6、8、・・・などが適します。
式(2)に代入して、(a,b,c)は、(4,5,6)、(6,15,16)、(8,29,30)、・・・
一般には、p≧3として、(2p, 2p2−3, 2p2−2)
n=6なら、 なので、a=5、7、9、・・・などが適します。
式(2)に代入して、(a,b,c)は、(5,9,10)、(7,21,22)、(9,37,38)、・・・
一般には、p≧3として、(2p−1, 2p2−2p−3, 2p2−2p−2)
n=7なら、 なので、a=6、8、10・・・などが適します。
式(2)に代入して、(a,b,c)は、(6,14,15)、(8,28,29)、(10,46,47)、・・・
一般には、p≧3として、(2p, 2p2−4, 2p2−3)
・d=2のとき、
がaの条件になります。
・・・・(3)
なので、分子は4の倍数です。
(4p)2=16p2=4×4p2、
(4p+1)2=16p2+8p+1=4×(4p2+2p)+1、
(4p+2)2=16p2+16p+4=4×(4p2+4p+1)、
(4p+3)2=16p2+24p+9=4×(4p2+6p+2)+1、
なので、n=4k、4k+1の形の数でないとうまくいきません。
n=4k なら、
a=4pとして、 、
a=4p+2として、 、 、
n=4k+1なら、
a=4p+1として、 、
a=4p+3として、 、
と整数になりますが、n=4k+2、4k+3の形の数では、bが整数にはなりません。
n=4なら、 なので、a=6、8、・・・などが適します。
式(3)に代入して、(a,b,c)は、(6,7,9)、(8,14,16)、・・・
n=5なら、 なので、a=7、9、・・・などが適します。
式(3)に代入して、(a,b,c)は、(7,10,12)、(9,18,20)、・・・
n=6、7はうまくいきません。
・d=3のとき、
がaの条件になります。
・・・・(4)
なので、分子は6の倍数です。
(6p)2=36p2=6×6p2、
(6p+1)2=36p2+12p+1=6×(4p2+2p)+1、
(6p+2)2=36p2+24p+4=6×(4p2+4p)+4、
(6p+3)2=36p2+369p+9=6×(4p2+6p+1)+3、
(6p+4)2=36p2+48p+16=6×(4p2+4p+2)+4、
(6p+5)2=36p2+60p+25=6×(4p2+6p+4)+1、
なので、n=6k+3、6k+4、6k、6k+1の形の数でないとうまくいきません。
n=6k+3 なら、
a=6pとして、 、
n=6k+4なら、
a=6p+1として、 、c
a=6p+5として、 、
n=6k なら、
a=6p+3として、 、
n=6k+1なら、
a=6p+2として、 、
a=6p+4として、 、
と整数になりますが、n=6k+2、6k+5の形の数では、bが整数にはなりません。
n=4なら、 なので、a=11、13、・・・などが適します。
式(4)に代入して、(a,b,c)は、(11,18,21)、(13,26,29)、・・・
n=6なら、 なので、a=9、15、・・・などが適します。
式(4)に代入して、(a,b,c)は、(9,11,14)、(15,35,38)、・・・
n=7なら、なので、a=10、14、・・・などが適します。
式(4)に代入して、(a,b,c)は、(10,14,17)、(14,30,33)、・・・
n=5、8はうまくいきません。
n=9なら、なので、a=12、18、・・・などが適します。
式(4)に代入して、(a,b,c)は、(12,21,24)、(18,51,54)、・・・
問題2(おおまかなお話として)
ここで、n=4、5、6、7から放れます。
・cとbの差がdのとき、
がaの条件になります。
・・・・(5)
なので、分子は2dの倍数です。
具体的にnが決まると、aの条件を調べることができます。
●例えば、n=2015(=5×13×31)としてみます。
dとしては、nの約数が考えやすいので、d=5としてみます。
がaの条件になります。
2d=10なので、10の倍数a=60を候補にし、式(5)に代入してみます。
すると、a=60、、c=161
次に、d=13としてみます。
がaの条件になります。
2d=26なので、26の倍数a=78を候補にし、式(5)に代入してみます。
すると、a=78、、c=163
次に、d=31としてみます。
がaの条件になります。
2d=62なので、62の倍数a=124を候補にし、式(5)に代入してみます。
すると、a=124、、c=231
※
この例は、nとdが奇数なのでうまくいきます。
●次に、n=2016(=25×32×7)としてみます。
d=7としてみます。
がaの条件になります。
2d=14なので、14の倍数a=56を候補にし、式(5)に代入してみます。
すると、当然のことながら、 と整数になりません。
そこで、式(5)の分子をみて、dを偶数のd=2としてみます。
がaの条件になります。
2d=4なので、4の倍数a=48を候補にし、式(5)に代入してみます。
すると、a=48、、c=73
次にd=6としてみます。
がaの条件になります。
2d=12なので、12の倍数a=60を候補にし、式(5)に代入してみます。
すると、a=60、、c=135
次に、d=14としてみます。
がaの条件になります。
2d=28なので、28の倍数a=84を候補にし、式(5)に代入してみます。
すると、a=84、、c=187
●nが与えられたなら、nを素因数分解します。
そして式(5)の様子を見ながら、dを決めていけば、3数a、b、cを見つけられるようです。
※cとbとの差で考えましたが、bとaとの差で考えると、グラフが双曲線になり難しくなります。
「Iga」
01/19 00時02分 受信 更新 2/8
第316回
0=32+42−52、1=42+72−82、2=52+112−122、
3=42+62−72
・・・のように3数の平方の和と差で表すことができます。
ただし、a2+b2−c2 は a≨b≨cで正整数とする。
問題1:4,5,6,7をa2+b2−c2(a≨b≨cで正整数)の形で表してください。
問題2:一般に任意の0以上の整数が a2+b2−c2(a≨b≨cで正整数)の形で表されるか否かを考察ください。
こんにちは、Igaです。久しぶりの訪問ですが、よろしくお願いいたします。
問題1
4=52+102−112=62+72−92=72+222−232
5=42+52−62 =82+292−302
6=52+92−102 =92+372−382
7=62+142−152 =102+462−472
問題2
以下、 a2+b2−c2 を(a,b,c)と表します
0=(3,4,5)
1=(4,7,8)
2=(5,11,12)
これを眺めていたら、aが1ずつ増えていて、bとcの差が1なのが気になって、3もaが6のものがあるんじゃないかと探してみたら、
3=(6,16,17)
を見つけました。また、bは3、4、5と増えていますので、階和で表せそうです。
整数nを表すa、b、cは
a=n+3, b=Σ(n+2)+1, c=Σ(n+2)+2
となります。確かめてみると、
(n+3)2+((n+3)(n+2)/2+1)2−((n+3)(n+2)/2+2)2
=n2+6n+9+((n+3)(n+2)+3)×(−1)
=n2+6n+9−(n2+5n+9)
=n
となり、数は大きくなりますが、任意の0以上の整数が a2+b2−c2(a≨b≨cで正整数)の形で表されることがわかりました。このパターンで求めたものが、問題1の右端の解答です。
もっと小さい数で表す方法のパターンを探ろうと、また並べてみました。
0=(3,4,5)
1= (4,7,8)
2=(5,11,12)
3= (4,6,7) =(6,16,17)
4=(5,10,11)=(7,22,23)
5= (4,5,6) =(6,15,16)
6=(5,9,10)=(7,21,22)
7= (6,14,15)
8=(5,8,9) =(7,20,21)
9= (6,13,14)
10=(5,7,8) =(7,19,20)
11= (6,12,13)
12=(5,6,7) =(7,18,19)
13= (6,11,12)
14= (7,17,18)
奇数と偶数でそれぞれの流れになっていて、bとcが1ずつ減っていき、
(3,4,5)、(4,5,6)のように、(a,a+1,a+2)の形になると、これ以上は減らせないので、aを2増やして次の数のパターンに移行するようです。式化を試みたのですが、うまくいきませんでした。
また、4=62+72−92のように、bとcの差が1でないパターンもあるようです。
とりあえずここまでを送ります。
「三角定規」
01/24 00時02分 受信 更新 2/8
● 第316回応募問題解答<三角定規>
[問題1] 3つずつ例を上げますが,他にいくらでも作ることが可能です。
4=52+102−112 (c=b+1)
=72+222−232 ( 〃 )
=112+182−212 (c=b+3)
5=42+52−62 (c=b+1)
=62+152−162 ( 〃 )
=72+102−122 (c=b+2)
6=52+92−102 (c=b+1)
=72+212−222 ( 〃 )
=92+112−142 (c=b+3)
7=62+142−152 (c=b+1)
=82+282−292 ( 〃 )
=102+142−172 (c=b+3)
[問題2] すべての整数N (≧0) は,自然数a, b, c (a<b<c) を用いて
N=a2+b2−c2 …@
と表すことができる。
《証明》
c=b+1,すなわち N=a2+b2−(b+1)2 …A の形の場合を証明する。
Aより, N=a2−(2b+1) …B
a<b より 0≦N<a2−2a−1=(a−1)2−2
(1) aが奇数 a=2k+1 (k=1, 2, …) のとき
Bより N=(2k+1)2−(2b+1)=2(2k2+2k−b)≧0 ∴ b≦2k(k+1)
また a<b より 2k+2≦bで, b=2k+2 のとき N=4(k2−1) だから
bが2k+2≦b≦2k(k+1) の範囲の値をとるとき, BのNは0≦N≦4(k2−1) のすべての偶数値をとる。k はいくらでも大きくなれるから,Bは,どのような偶数値Nをも表すことができる。
(2) aが偶数 a=2k (k=1, 2, …) のとき
Bより N=(2k)2−(2b+1)=2(2k2−b−1/2)≧0 ∴ b<2k2 ∴ b≦2k2−1
また a<b より 2k+1≦bで, b=2k+1 のとき N=4k2−4k−3だから
bが2k+1≦b≦2k2−1 の範囲の値をとるとき, BのNは1≦N≦4k2−4k−3 のすべての奇数値をとる。k はいくらでも大きくなれるから,Bは,どのような奇数値Nをも表すことができる。
以上で証明された。[了]
「・。・」
01/27 20時18分 受信 更新 2/8
はじめまして、・。・と申します。
時間がありましたら次回以降も投稿いたしますので、
よろしくお願いいたします
(1)4=5^2+10^2−11^2
5=4^2+5^2−6^2
6=5^2+9^2−10^2
7=6^2+14^2−15^2
(2)C=B+1とおく。
また、F(A,B)=A^2+B^2−(B+1)^2とおく。
これを整理すると、F(A,B)=A^2−2B−1。
Aを定数と見ると、
Bの値が1増えるとF(A,B)の値は−2小さくなる事が分かる。
F(A,B)は0以上かつ整数であることとA<Bから、
あるAについて、F(A,B)の取りうる値の範囲を、Aを用いると、
Aが奇数の時、
0≦F(A,B)≦F(A,A+1)= A^2−2A−3 ・・・(1)
Aが偶数の時、
1≦F(A,B)≦F(A,A+1)=A^2−2A−3 ・・・(2)
と表せる。
F(A,B)の取りうる値は、
(1)より、Aが奇数の時、
F(A,B)=0 ,2 ,・・・, A^2−2A−3
(2)より、Aが偶数の時、
F(A,B)=1 ,3 ,・・・,A^2−2A−3
ある値が与えられた時に、Aを十分大きくする事で、
F(A,B)はその値を取りうる。
よって、一般に任意の0以上の整数は
A^2+B^2−C^2(a≨b≨cで正整数)の形で表せる。
ひとりごと (他サイト様の内容を含みますので、掲載する場合はご注意ください。)
a^3+b^3-c^3について考える&調べていたら、
任意の正の有理数 r に対して、r = (a3 + b3)/(c3 + d3) となるような正の整数 a,b,c,d が存在する
こんなのを発見。凄い。
at 氏「有理数を表す分数式」 (2015年1月27日閲覧)
http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_honma/mathbun/mathbun486.html
皆さん、問題や質問に答えてください。一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。