平成27年12月20日
[流れ星]
第329回数学的な応募問題
<解答募集期間:12月20日〜1月17日>
[通過領域+α]
皆さん、過去の大学入試問題を見ていると、「関数のグラフが通過する範囲を図示せよ」という問題を見かけます。
最近では今年東大で出題されていました。そこで、次の問題を考えました。
問題1:1次関数y=2tx−t2 がt≧0の範囲で変化するとき、この1次関数のグラフが通過する範囲を求め、図示せよ。
問題2:2次関数y=tx2+(1/4t)x がt>0の範囲で変化するとき、この2次関数のグラフが通過する範囲を求め、図示せよ。
問題3:3次関数y=x3−4tx2+2t2x がt≧0の範囲で変化するとき、この3次関数のグラフが通過する範囲を求め、図示せよ。
新年あけましておめでとうございます。平成28年もご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
問題4:「数学A」という教科書に整数の性質という章があります。(ここでは、約数は正の自然数としておきます。)
例えば、8=23 と素因数分解できますから、正の約数は、1,2,4,8です。
だから、8の約数の個数は 3+1=4 (個)
また、8と互いの素な数は、1,3,5,7の4個です。
これは大変興味深い結果です。正の約数の個数と互いに素な数の個数が一致しています。
勿論、自然数Nについて、N=ap×bq×cr×・・・と素因数分解できたとき、
Nの約数の個数は、 (p+1)(q+1)(r+1)・・・ で求まります。
N以下で、Nと互いに素の数の個数は、オイラー関数φ(N)で表すと、
φ(N)=N(1−1/a)(1−1/b)(1−1/c) ・・・で書けます。
ここで、問題です。自明な1は除いてもいいでしょう。
「自然数Nについて、Nの正の約数の個数と、N以下でNと互いに素な数の個数とが一致するような自然数Nは一体どんな数でしょう。」
皆さん、問題や質問に答えてください。一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。