平成28年2月14日

[流れ星]

     第330数学的な応募解答

      <解答募集期間:117日〜214日>

素数に関して

 今、高校で「数学A」にある整数の性質を教えています。6の約数は1、2、3、6で足すと12になります。これは大変珍しいことです。

どんな数でも約数の総和が元の数字の2倍になるとは限りません。このような性質をもつ数をユークリッドは2300年も前に発見しています。

ユークリッド原論(第9巻命題36)によると、「もし単位から始まり順次に12の比をなす任意個の数が定められ,それらの総和が素数になるようにされ,そして全体が最後の数にかけられてある数をつくるならば,その数は完全数であろう」と書いてあります。今風に書くと

1+2+4+8+・・・+2n−1=2−1が素数となり、この数列の最後の項に掛けられる数が完全数ということです。

すなわち、nを正整数とするとき、nを正整数とするとき、2−1が素数ならば、N=2n−1(2−1)は完全数であろう。

では、M=2−1に1から順に自然数を代入してそれが素数かどうかを考えて、完全数を見つけることにしょう。

=1素数でないね。M=3は素数でN=2×3=6は完全数、M=7は素数でN=4×7=28は完全数。M=15は素数でないからNは完全数でない。M=31は素数だからN=16×31=496は完全数。・・・、わかった。n=2、3、5って素数ですね。このときMは全部素数です。だから、4番目の完全数はn=7。5番目はn=11のときに出てくるよね。そうかな?みんなどう思う。考えてみてくれないか。

ここで、問題です。

問題1:命題「nが素数のとき、M=2−1は素数である」は真か偽か。真なら証明し、偽なら反例を挙げてよ。

問題2:逆に「nは2以上の整数とするとき、2−1が素数ならば、nも素数である」は真か偽か。真なら証明し、偽なら反例を挙げてよ。

追加

問題3:nを正整数とする。nとn+2はともに素数(双子素数という)で、その間のn+1は6の倍数でないものとする。そのようなnをすべて求めよ。多くは双子素数の間にある数は6の倍数ですが、例外を見つけてください。

注:40年以上前に「ユークリッド原論」(定価6800円)を購入して持っています。

 

NO1uchinyan         01/17 1334分 受信  更新 2/14

問題1:

n 2 から始めて素数を順次代入して調べると,

M2 = 2^2 - 1 = 3,素数,

M3 = 2^3 - 1 = 7,素数,

M5 = 2^5 - 1 = 31,素数,

M7 = 2^7 - 1 = 127,素数,

M11 = 2^11 - 1 = 2047 = 23 * 89,素数ではない,

となるので,

命題,n が素数のとき,Mn = 2^n - 1 は素数である,

は,偽,で,反例は,n = 11 のとき,です。

 

問題2:

命題,Mn = 2^n - 1 が素数のとき,n は素数である,

は,真,です。これを,同値な,

対偶,n が素数でないとき,Mn = 2^n - 1 は素数でない,

を示すことによって証明します。

n は素数でないので,2 以上の整数 kmk <= m によって n = km と書けます。そこで,

Mn = 2^(km) - 1 = (2^k)^m - 1 = (2^k - 1)((2^k)^(m-1) + (2^k)^(m-2) + + 2^k + 1)

ここで,最後の式の因数はどちらも 3 以上なので,Mn は素数ではありません。

これで対偶が,したがって元の命題が,証明されました。

 

問題3:

まず,n = 1, 2, 3, 4, 5 の場合は,n = 1 は素数でないので除いて,

n = 3 の,345,だけが題意を満たします。

次に,n 6 以上の整数の場合は,k を自然数として,

n = 6k6k+26k+36k+4 のときは n が,n = 6k+1 のときは n+2 が,素数ではないので,

双子素数の条件を満たしません。

そこで,n = 6k+5 のときだけが双子素数の条件を満たす可能性がありますが,

n+1 = 6k+6 6 の倍数なので,やはり題意を満たしません。

以上ですべての場合なので,結局,求める n 3 だけです。

 

(感想)

2016年の最初の問題は整数問題でしたね。

問題1:と問題2;は完全数,特にメルセンヌ素数 Mn,に絡む問題でした。

この形の数が完全数であるだけでなく,

偶数の完全数はこの形しかないことがオイラーによって証明されています。

しかし,メルセンヌ素数 Mn n の一般式は分かっていません。

一方,奇数の完全数は現在見つかっておらず,存在するかどうかも分かっていません。

なかなか奥の深い深遠なテーマですね。

問題3:は双子素数がらみの問題でした。

言われてみればなるほどなのですが,真ん中の数と6の倍数の関係は初めて知りました。

何となくですが,最近の京大だったら出題されてもおかしくないような印象を受けました。

 

 

NO2「早起きのおじさん」 01/18 1215分 受信  更新 2/14

問題1

感じをつかむため、 nに素数(2,3,5,7,11,・・・)を代入します。

そして、 までの素数を約数にもつかを調べます。

 

  素数

  素数

  素数

  素数

  合成数

  素数

・・・

以上から、命題「nが素数のとき、 は素数である」は偽となります。

 

 

問題2

命題「n2以上の整数とするとき、 が素数ならば、nも素数である」の対偶は、

n2以上の整数とするとき、nが合成数ならば、 も合成数である」です。

もとの命題のまま考えるのは難しいので対偶の命題を調べます。

 

nは合成数なので、1より大きな2個以上の整数の積で表すことができます。

np×q とします。

 

 

となります。

 

1より大きな2数の積の形になったので、対偶が成立し、元の命題も示されたことになります。

 

 

問題3

整数を次のように6種類に分類してみます。

6k6k16k26k36k46k5

 

このうち波線をつけた数は、kが1より大きい場合、

6k2×3×k

6k22×(3k1)

6k33×(2k1)

6k42×(3k2)

のように合成数です。

残る6k16k5の場合しか素数の可能性がありません。

 

つまり、6k56(k1)16k7 の場合に双子素数の可能性があります。

しかし、この2数に挟まれる数6k66×(k1)は、6の倍数です。

 

もとの分類でk0をみて、35も双子素数と気づきます。

その間の数4は、6の倍数ではありません。

例外はこのときだけです。

 

 

NO3「浜田明巳」         01/18 1522分 受信  更新 2/14

問題1
 偽である.
 反例は,n=11のとき,nは素数であるが,
  M11=211−1=2047=23・89
は素数ではない.

問題2
 真である.
 n=2のとき,2−1=3は素数で,nは素数である.
 n=3のとき,2−1=7は素数で,nは素数である.
 n≧4のとき,背理法で証明する.
 2−1は素数,n=ab(a,bは共に2以上の整数)とする.
 f()=x−1とすると,f()=0であるから,因数定理より,
  f()(x−1)()(Q()は整数係数の(a−1)次式)
  ∴f()(−1)()
 Q()は整数なので,f()=2ab−1=2−1は,2−1(≧3)で割り切れる.
 2−1は素数なので,2−1=2−1
  ∴b=n
 故にa=1となり,矛盾する.
 故にnは素数である.

問題3
 n,n+2を素数とし,n+1を6の倍数でないとする.
 kを整数として,
  n+1=6k+1,6k+2,6k+3,6k+4,6k+5
とすると,
  n=6k,6k+1,6k+2,6k+3,6k+4
 nは素数なので,
  n=6k+1(kは正整数)
  n=6・0+2=2
  n=6・0+3=3
の3個の場合がある.
i).
n=6k+1(kは正整数)のとき,
  n+2=6k+3=3(2k+1)(2k+1は3以上の整数)
は素数ではない.
ii).
n=2のとき,n+2=4は素数ではない.
iii).
n=3のとき,n+2=5,n+1=4となり,条件に合う.
 故に求めるnは,n=3

 

 

NO4「スモークマン」     01/28 1516分 受信  更新 2/14

問題1:命題「nが素数のとき、M=2−1は素数である」は真か偽か。真なら証明し、偽なら反例を挙げてよ。

 

回答

反例:2^11-1=23*89, 2^23-1=47*178481, 2^29-1=233*1103*2089

こんな因数分解は手計算では無理な気がする?

 

問題2:逆に「nは2以上の整数とするとき、2−1が素数ならば、nも素数である」は真か偽か。真なら証明し、偽なら反例を挙げてよ。

 

回答

2^(2*m)-1=(2^m-1)(2^m+1)

左辺が素数なら2^m-1=1・・・m=1

つまり、2^2-1=3

p,qが奇素数の合成数なら

2^(p*q)-1=(2^p)^q-1=(2^p-1)((2^p)^(q-1)+(2^p)^(q-2)++1)

同じく2^p-1=1・・・p=1

so2^q-1

 

いずれにせよ、2^n-1nは素数となる。

 

問題3:nを正整数とする。nとn+2はともに素数(双子素数という)で、その間のn+1は6の倍数でないものとする。そのようなnをすべて求めよ。多くは双子素数の間にある数は6の倍数ですが、例外を見つけてください。

 

回答

n,n+1,n+2

3連続のうち一つは2の倍数で、もう一つは3の倍数なので

n+16の倍数でなければ真ん中が偶数

残りは3しかない

2n-1. 2n, 2n+1

(1,2,3)

3,4,5・・・これしかないですね ^^

(5,6,7)

 

 

NO5「にいばりZ12      02/01 0004分 受信 

  「にいばりZ12     02/13 0146分 受信  更新 2/1

 

訂正と追加があります。考察が尻切れトンボに・・・

問題2と問題3の関係について述べたかったのですがいろいろ調べるうちに期限が来てしまいました。

数論の問題は学生時代やらなかったとても魅力的な分野なのでどうしても深入りしてしまいます。

6m±1の素数が別々に無限に存在することを証明したくてずっと考え続けていました。

 

問題1:命題「nが素数のとき、M=2−1は素数である」は真か偽か。真なら証明し、偽なら反例を挙げよ。

 

のMはメルセンヌ数の頭文字ですね。

この形(k−1)の式は必ず因数分解でき、等比級数の和の公式にも使われています

即ち初項1公比kの場合

S=k−1=(k-1)( k-1+ k-2+・・・+1)・・・・@

1++ k2+ k3+・・・+ k-1(k−1)/(k-1)

ここで問題を見るとk=2であることからk-11となり等比級数の因数を確定しない以上Sは素数かどうかわかりません

(k≧3であればk−1は常に合成数となります)

この形(k−1)の式が合成数でない可能性があるのはのはkが2の時のみでこの時の素数性を考察したのがメルセンヌ数ですね。

(メルセンヌ数は0を含まない正の整数で定義されているのでkが1以下の場合は除外して考えます)

 

ここでメルセンヌ数のnが合成数の場合を考えます

nが合成数という事は少なくともn=P1P2Piは素数)に素因数分解できます

従って

=2−1=2p1p2−1

k=2p1と置き@の式と比較すると

S=M==2p1p2−1=kp2−1

となりk≧3(k≧4)なのでMは合成数と言えます

 

命題「nが合成数のとき、M=2−1は合成数である」・・・・・・・・・・・・・・・・・A

が言えたことになります

この命題の対偶命題は(自然数は素数でなければ合成数であるという命題を自明として)

「M=2−1が素数のとき、nは素数である」・・・・・・・・・・・・・・・・・B

 

ここまでは数Tの知識で十分対応できる範囲だと思います

諺に「逆もまた真なり」と言うのがありますが数学のここでいう「逆→裏」が全く成り立たないのが通例で常に証明を要します。

 

よって、ここで言えるのはAから

命題「nが合成数のとき、M=2−1は合成数である」

 

nが素数のとき、M=2−1は素数。問題@

   ⇔

   逆

=2−1は素数のとき、nが素数(問題2)B真

       裏

対偶

裏  

nが合成数のとき、M=2−1は合成数@真

   ⇔

   逆

=2−1は合成数のとき、nが合成数

 

上表からAは問題1の命題の裏に当たります。対偶は真なので問題2Bは証明されたことになります。

 

さて、問題1の本題に入りますが

@右辺(k-1)( k-1+ k-2+・・・+1)を変形すると

問題1ではk=2なので

S=2−1=2-1+ 2-2+・・・2 2+21+1

この問題が厄介なのは、S(=M)が合成数である場合mが合成数である場合と素数である場合があることです。

つまり、「M=2−1は合成数のとき、nが合成数」の対偶証明は成り立たず問題1の命題は偽となります。

具体的な反例として23は素数ですが

=23でM8388607178481×47

よって命題「nが素数のとき、M=2−1は素数」は偽・・・回答

この問題はすでに解決されていますがもしこのような形で素数が定式化できるのであればリーマン予想も解決に近づくのではないでしょうか。

 

なお、次の2つの命題が未解決になっているようです(ウィキより)

@「メルセンヌ素数は無限に存在する」

A「素数 p に対して Mp が合成数であるとき、これをメルセンヌ合成数と呼ぶことにして、それは無限に存在する」

この問題は、@が偽であればAは真、Aが偽であれば@が真となります(無限から有限を引いても無限であることから自明)。

このことは次のように書き表せます。

 

A)メルセンヌ素数の個数が有限ならばメルセンヌ合成数は無限に存在する

   ⇔

   逆

(D)メルセンヌ合成数の個数が無限ならばメルセンヌ素数は有限

       裏

対偶

裏  

(C)メルセンヌ素数の個数が無限ならばメルセンヌ合成数の個数は有限

   ⇔

   逆

(B)メルセンヌ合成数の個数が有限ならばメルセンヌ素数は無限に存在する

 

命題Aは仮定@を偽としているため真となります。またその対偶命題Bも真です

ところがAの裏(C)は真偽不明(無限から無限を引いても有限とは限らない(無限にある自然数から無限にある偶数を除いても無限の奇数が残ります))でその対偶(Aの逆)もまた同様

このことは、リーマン予想において、ゼータ関数の0点が一直線上に無限に存在することを証明したゴッドフレーハーディーの失敗と同じような理屈です。

Aに内在する前段の仮定@=偽を証明すると(証明してもAの真は変わらない)Aは自明となりますが命題CDは成立しません。

私は、個人的に@が真であると(根拠のない)予想しているので、@とAは独立に証明されなければならないと考えています。

面白いのは、無限性を証明しても有限性は証明できないが有限性を証明すると無限性が証明できるという事です。

 

問題2:回答省略

 

問題3:nを正整数とする。nとn+2はともに素数(双子素数という)で、その間のn+1は6の倍数でないものとする。そのようなnをすべて求めよ。多くは双子素数の間にある数は6の倍数ですが、例外を見つけてください。

 

0と自然数は6m、6+16+26+36+46+5(m=0,1,2,3,4,5・・・)で表されます。                           …@

素数は、偶素数22より大きな場合はすべて奇数(2より大きな偶数は素因数に2を含む合成数)で構成される数であることを言っておきます。           …A

m≧1の時、6mと6(m+1)の間にある数の内素数の可能性のある奇数は6+16+52つ(6+26+4は偶数で6+33(2+1)で合成数)です。

=0の時上記は成立せず素数は235となります。                                             ・・・B

いま、m≧2のとき6-1=6(-1)+5で、mとm-1はともに自然数であるので上記Bから素数である可能性があります。              ・・・C

即ち、@Cからm≧2のとき双子素数が存在するときそれらの双子素数は6m±1となり、双子素数の間にある偶数は6mで6の倍数となります。   ・・・D

m=1の時Dから5,7の双子素数が存在しその間の偶数は6

次にm=0の時を検証します。

m=0の場合

Bの後段より35が双子素数となりその間の偶数は4

n=4・・・・回答

 

 

考察

 

問題3の双子素数が無限に存在する(未解決)と仮定するとそのかたわれ

6-16+5mod6

も無限に存在します

2以外の偶素数が存在しないことから

3以外の奇素数が存在するとすればその素数は

6m±1(m>0)→(奇数であり且つ素数であるような数は左の形をしている)・・・・A

の形をとります

メルセンヌ素数は

=2−1

の形をとりますが

Aと比較するとAの復号が負の時

2−1=6-1

26

223

右辺に左辺の2以外の素因数3を含むのでmは整数ではなくなります。

よってメルセンヌ素数は6-1の形をとりません

 

Aの復号が正の時

2−1=6+1

2-26

2(2-1-1)23

2-1-13

この場合たとえばm=5でn=5が成立します。

双子素数が無限に存在すると、6+1の形の素数もまた無限に存在します

 

素数の無限性は証明されており、また素数が必ず6m±1の形をとることから

少なくとも6+16-1の形をとる素数の一方は無限に存在します。

 

問題2より、2−1が素数の時nは素数であるのでn-1は偶数でこれを2kとすると

2-1-1

22-1

4-13

(4-1)( (4k-1+ kk-2+・・・+1) 3

(4k-1+4k-2+・・・+1) =m

 

 

NO6「二度漬け白菜」     02/07 1934分 受信  更新 2/14

[問題1]
命題「 n が素数のとき,Mn = 2^n -1 は素数である」は 偽 である.
 
反例は,例えば,n=11
(n=11
は素数であるが,このとき,2^n - 1 = 2^11 - 1 = 2047 = 23*89)


[
問題2]
命題「n 2 以上の整数とするとき,Mn = 2^n - 1 が素数ならば,n も素数である」
は 真 である.

(証明)
対偶命題「n 2以上の合成数であるならば,2^n - 1 も合成数」
が真であることを示す.
n
2以上の合成数とする.
このとき,n = a*b (ab はいずれも 2 以上の整数) とかける.
2^n - 1
 =2^(a*b) - 1
 =(2^a -1)*(1 + 2^a + 2^(2*a) +
+ 2^((b-1)*a))
ここで,
(2^a -1)
3
(1 + 2^a + 2^(2*a) +
+ 2^((b-1)*a))(1 + 2^a)5
よって,2^n - 1 は合成数である.
(
証明終)


[
問題3]
 n
n+2 が双子素数であって,なおかつ,n+1 6の倍数でないような n
n=3
のみである.()

(主張) n n+2 が双子素数であって,なおかつ,n 5以上であれば,
n+1
6の倍数である.

(証明)
n
5以上の素数故,n+1は偶数である.
いま,n+1 3の倍数でないと仮定する.
n+1=3*k+1
または n+1=3*m+2 (km 2以上の整数) とかける.
n+1=3*k+1
ならば,n=3*k であるので, n が素数であることに反する.
n+1=3*m+2
ならば,n+2=3*(m+1) であるので, n+2 が素数であることに反する.
よって n+1 3の倍数でなければならない.
n+1
は偶数であって,なおかつ, 3の倍数でもあるので,
n+1
6の倍数であることがわかる.
(
証明終)

 

---------------------------------------------------------------

 

2^p - 1 が素数となるような素数 p は無数に存在するか?」
という問題や,
2^p - 1 が合成数となるような素数 p は無数に存在するか?」
という問題が,未解決問題であることを今回初めて知りました.


今年の120日,フェイスブック上に,OEISから次のような投稿が
ありました.

 

A000043(49) <= 74207281

 

2^p - 1 が,49番目のメルセンヌ素数になるとき,
素数 p 74207281 以下である」という内容でした.

<水の流れ:貴重な情報です。ありがとうございます>

 

 

「にいばりZ12     03/07 0022分 受信  更新 3/7

考察

 

問題3の双子素数が無限に存在する(未解決)と仮定するとそのかたわれ

6-16+5mod6

も無限に存在します

2以外の偶素数が存在しないことから

3以外の奇素数が存在するとすればその素数は

6m±1(m>0)→(奇数であり且つ素数であるような数は左の形をしている)・・・・A

の形をとります

メルセンヌ素数は

=2−1

の形をとりますが

 

Aと比較するとAの復号が負の時

2−1=6-1

26

223

右辺に左辺の2以外の素因数3を含むのでmは整数ではなくなります。

よってメルセンヌ素数は6-1の形をとりません

 

Aの復号が正の時

2−1=6+1・・・B

2-26

2(2-1-1)23

2-1-13

この場合たとえばm=5でn=5が成立します。

双子素数が無限に存在すると、6+1の形の素数もまた無限に存在します

 

素数の無限性は証明されており、また素数が必ず6m±1の形をとることから

少なくとも6+16-1の形をとる素数の一方は無限に存在します。

また、双子素数が無限に存在するとすれば6+16-1の形をとる素数は無限に存在します。

 

問題2より、2−1が素数の時nは素数であるのでn-1は偶数でこれを2kとすると

2-1-1

22-1

4-13

(4-1)( (4k-1+ kk-2+・・・+1) 3

(4k-1+4k-2+・・+4 1+1) =m

または、

43+1

から、mは奇数である事が解ります(これは、双子素数、メルセンヌ素数の無限性にはかかわりません)

 

再掲

2−1=6+1・・・B

右辺が素数であるような奇数mが無限に存在する(双子素数が無限に存在する)ならば

左辺も無限に存在する。

26+22(3+1)

2-13+1

43+1

上式のkがいかなる数であっても奇数mが存在することは右辺がすべての4の累乗数を包含していることから明らか補題1

よって、“式B”における左辺が素数であり且つ無限に存在すれば右辺も無限に存在する。

 

このことは、メルセンヌ素数が無限に存在すれば双子素数のかたわれである6+1の形をとる素数も無限に存在することを意味します。

即ち“式B”右辺の素数無限性を証明することは、メルセンヌ素数が無限に存在することの証明であり、(双子素数のかたわれである)6+1の素数無限性を証明(素数が6m±1の形しか取らないことから)したことなります。

 

補題1

43+1

(4k-1+4k-2+・・+4 1+1) =m

より奇数mはいかなる自然数kに対しても存在する

 

以上により次のことが言えます

@素数は6m±1(m>0)の形と23で表される

Aメルセンヌ素数は、6+1の形をとる(mは奇数)

Bメルセンヌ素数が無限に存在すると6+1の形をとる素数もまた無限に存在する

C6+1の形をとる素数がメルセンヌ素数であるとき、6-1は合成数である

 

課題

 6+1の形をとる素数と6-1の形をとる素数の無限性の証明

 少なくともどちらか一方は無限に存在しますが、両方なのか一方なのか。

 

メルセンヌ素数と双子素数の無限性についての何らかのつながりをずっと考えてきました

当初は、どちらかの無限性を証明できればもう一方の無限性も証明できるのではないかと考えていましたが、どちらの無限性を証明してももう一方の無限性の証明にはならないことがここまでの結論です。

課題に挙げた問題が肯定的に証明されたとしても、mが共通であるものの無限性の証明はまた別ものであり、6+1の形をとる素数の無限性が証明されたとしてもメルセンヌ素数の無限性が証明されたことにはなりません。

色々考えましたが、この先にはまだまだ考えることがありそうです。

 

以上により次のことが言えます

@素数は6m±1(m>0)の形と23で表される

Aメルセンヌ素数は、6+1の形をとる(mは奇数)

Bメルセンヌ素数が無限に存在すると6+1の形をとる素数もまた無限に存在する

C6+1の形をとる素数がメルセンヌ素数であるとき、6-1は合成数である

D6+1の形をとる素数が有限であるとき、メルセンヌ素数及び双子素数もまた有限であり(@より)6-1の形をとる素数は無限に存在する。

 

 

「にいばりZ12     03/07 2345分 受信  更新 3/8

 

今日、別の定理から課題として挙げていた問題が解りましたので投稿させて頂きます。

 

「ディリクレの算術級数定理(さんじゅつきゅうすうていり、theorem on arithmetic progressions)は、初項と公差が互いに素である算術級数(等差数列)には無限に素数が存在する(ウイキより引用)」

この定理は証明が難解で私の手には余りますので、結果のみ利用させて頂きます。

具体的に定理を整理すると

「互いに素である自然数 a, b に対し、am+ b (m 自然数)と書ける素数が無限に存在する」

今、61,65は互いに素です。(6-1=6(-1)+5

従って6m±1は無限の素数を含む・・・課題の結論

 

 

以上により次のことが言えます

@素数は6m±1(m>0)の形と23で表される

Aメルセンヌ素数は、6+1の形をとる(mは奇数)

B6+1の形をとる素数は無限に存在するのでメルセンヌ素数が無限に存在することを否定しない。

C6+1の形をとる素数がメルセンヌ素数であるとき、6-1は合成数である

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「にいばりZ12     06/12 0223分 受信  更新 6/12

330回での考察の結果を再掲及び訂正させて頂きます

@素数は6m±1(m>0)の形と23で表される

Aメルセンヌ素数は、6+1の形をとる(mは奇数)

B6+1の形をとる素数は無限に存在するのでメルセンヌ素数が無限に存在することを否定しない。

C6+1の形をとる素数がメルセンヌ素数であるとき、6-1はメルセンヌ数ではない(メルセンヌ素数、メルセンヌ合成数ではない∵メルセンヌ数の間隔が2より大きい)

{メルセンヌ素数でないことと素数でない事を一緒くたに考えた勘違いでした}