平成30年1125

[流れ星]

    第366数学的な応募解答

    <解答募集期間:1028日〜1125日>

[ヘロンの四角形]

 4辺の長さが4,6,8,10の四角形の面積が最大となるように、辺の長さの順番を決め、そのときの、面積の最大値を求めてください。

 

NO1 「スモークマン」     11/01 0135分 受信  更新 11/25

 

一般の四角形における面積は調べると...

ブレートシュナイダーの公式

S=((s-a)(s-b)(s-c)(s-d)-abcd*(cost)^2)・・・tは対角の和の半分

と表されることを天下りで使えば...

St=90°の時=対角の和180°=円に内接する四角形の時で

問題の□は2^2+3^2+2*2*3*x=4^2+5^2-2*4*5*x

x=7/13<1 と存在できることがわかるので...

Max{S}=(7-2)(7-3)(7-4)(7-5)=(5*4*3*2)=230

 

実際は...4倍の830

 

NO2「早起きのおじさん」 11/04 1937分 受信  更新 11/25

 

●底辺の長さがtで、他の2辺がabの三角形の面積S

ヘロンの公式で調べます。

 

二通りの整理をしましたが、根号の中は、 2次関数です。

x切片や、最大値は図に書き込んだ通りです。

面積Sの最大値は、 のときで、

 

一方、別の方法で三角形の面積Sを求めると、

最大値は、θ=90°のとき、つまり直角三角形のときです。

 

この2次関数が根号の中に入ったSは定義域が となります。

 

 

●さて、四角形の面積Sを次のように求めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

左の図をみてわかりますが、abcdをそれぞれ入れかえても面積Sは変わりません。

三角形の三辺の長さが変わらないからです。

 

次に、もう一つの対角線で四角形を二つに分けて、面積を求めることを考えます。

 

同じ四角形なら、どちらの計算も同じ値になるはずです。

右の図も、acbdをそれぞれ入れかえて面積Sは変わりません。

 

ある辺が、他のどの辺と組んでも面積Sが、同じ値になることになります。

つまり、四角形の面積は、辺の順番によりません。

 

 

aを最大の長さの辺とし、acをそれぞれのペアの長い方の辺と考えます。

4辺を、{10864}とすると、

どの場合も、差か和が等しくなります。

 

ここで、

とおくと、

 

このグラフの概形は、次のようになります。

 

 

BDとして、四角形の面積Sを調べてみます。

ACのときも、同じような経過になります。

 

 

 

導関数が0の場合は、分子が0のときなので、

 

左辺は、

右辺は、

 

整理すると、T1次式になります。

 

これを、Sの式に入れると、

 

B=Dなので、この式を次のように変形します。

 

だったので、もとに戻すと、

 

10864の値を代入すると、

 

 

「早起きのおじさん」 11/16 1606分 受信  更新 11/25

366解答続き 早起きのおじさん

 

●前の解答は、

aを最大の長さの辺とし、acをそれぞれのペアの長い方の辺と考えます。

4辺を、{10864}とすると、

どの場合も、差か和が等しくなります。

そこで、

abcd

として、四角形の面積Sを調べてみます。

という流れでした。

 

ここで、adをそれぞれのペアの長い方の辺と考えます。

すると、差が等しい場合は、abdc

変形すると、acbd

 

これは、向かい合う二辺の和が等しいことを示します。(左図)

 

 

●円に外接する四辺形は、向かい合う二辺の和が等しくなります。

これは、右図からわかります。

 

 

●次に、向かい合う二辺の和が等しい四辺形が、円に外接することを調べます。

aが一番長い辺とすると、cが一番短くなります。

CDDEEAAFとなるように、点EFをとります。

すると、向かい合う二辺の和が等しいので、FBBCとなります。

 

3つの三角形、△DCE、△AEF、△BFCはいずれも二等辺三角形です。

この3つの二等辺三角形の各頂点から対辺に垂線を下します。

すると、1Oで交わります。

この点Oは、3つの二等辺三角形の底辺からなる△CEFの外心となります。

3つの垂線が△CEFの各辺の垂直二等分線になるからです。

 

Oから、四辺形の各辺に垂線を下します。

例えば、2つの直角三角形、△ODIと△ODJは、斜辺と1鋭角が等しいので合同になります。

よって、OIOJです。

同様にして、OJOGOG=OHとなるので、OIOJOGOHです。

Oを中心とし、半径OIの円が四角形ABCDに内接します。

 

よって、向かい合う二辺の和が等しい四辺形は、円に外接することがわかります。

 

 

●次に、円に内接する四辺形ABCDの面積Sを調べてみます。

よって、

 

一方、△ABCから、

CDAから、

 

よって、

 

 

 

 

ここで、この四辺形が円に外接しているとします。

つまり、ac=bd です。

前の解答から、2組の2辺の差が等しい四辺形の面積の最大値は、 でした。

 

 

●まとめると、

4辺が与えられた四辺形が円に外接するとき、最大が面積値をとるのは、別の円に内接しているとき」

ということになります。

 

皆さん、問題や質問に答えてください。一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。