令和元年9月29日
[流れ星]
第377回数学的な応募解答
<解答募集期間:9月1日〜9月29日>
[数の問題]
問題1と問題2の記号[x]はガウス記号で,xを超えない最大の整数を表すものとする。
NO1「浜田明巳」
09/02 09時34分 受信 更新 9/29
問題3
与式=Σ0≦k≦n−1(a+k)2
=Σ0≦k≦n−1(a2+2ak+k2)
=a2Σ0≦k≦n−11+2aΣ0≦k≦n−1k+Σ0≦k≦n−1k2
=a2n+2a・1/2・(n−1)n+1/6・(n−1)n(2n−1)
=an(a+n−1)+(n−1)n(2n−1)/6
=1964
いつものようにVBSCRIPTで解いた.
s=0
for k=1 to 2019
s=s+int(log(k)/log(2))
next
kotae="1:"&s
'
s=0
n=0
while 2019>s
n=n+1
s=s+int(log(n)/log(2))
if s=2018 then
k=n
end if
wend
kotae=kotae&chr(13)&"2:"&n
'
k=0
s=""
for a=0 to 1964
for n=0 to 1964
if a*n*(a+n-1)+(n-1)*n*(2*n-1)/6=1964 then
k=k+1
if k>1 then'答が複数あっても対処できるように
s=s&chr(13)&" "
end if
s=s&"a="&a&",n="&n
end if
next
next
kotae=kotae&chr(13)&"3:"&s
msgbox kotae
問題3の答は,
122+132+142+・・・+192=1964
「浜田明巳」
09/04 12時37分 受信 更新 9/29
問題1
k=1のとき,[log2k]=0
21≦k<22のとき,[log2k]=1
22≦k<23のとき,[log2k]=2
23≦k<24のとき,[log2k]=3
・・・
2n≦k<2n+1のとき,[log2k]=n(nは正整数)
であるから,
Σ1≦k≦2019[log2k]=Σ1≦k≦2047[log2k]−Σ2020≦k≦2047[log2k]
=(1・21+2・22+3・23+・・・+10・210)−10・28
ここで,Sn=1・21+2・22+3・23+・・・+n・2n(nは正整数)とすると,
Sn=1・21+2・22+3・23+・・・+n・2n
2Sn= 1・22+2・23+・・・+(n−1)・2n+n・2n+1
差をとると,
−Sn=21+22+23+・・・+2n−n・2n+1
=2(2n−1)/(2−1)−n・2n+1
=(1−n)2n+1−2
∴Sn=(n−1)2n+1+2
∴S10=9・211+2=18434
∴与式=18434−280=18154・・・(答)
問題2
Sm≦2018<Sm+1(mは正整数)とすると,Sm=(m−1)・2m+1+2より,
(m−1)・2m+1≦2016<m・2m+2
f(m)=(m−1)・2m+1とすると,m≧1で,f(m)は単調増加関数であり,
f(7)=1536,f(8)=3584
から,f(7)<2016<f(8)
S7=1538=2018−480=2018−8・60なので,
n=28+60=256+60=316・・・(答)
問題3
an(a+n−1)+(n−1)n(2n−1)/6=1964より,
an(a+n−1)=1964−(n−1)n(2n−1)/6>0
∴(n−1)n(2n−1)/6<1964
g(n)=(n−1)n(2n−1)/6とすると,n≧1より,g(n)は単調増加関数
g(18)=1785,g(19)=2109なので,
n≦18
i). n=1のとき,a2=1964=22・491
491は素数なので,aは整数にならない.
ii). n=2のとき,2a(a+1)=1964−1
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
iii). n=3のとき,3a(a+2)=1964−5=1959
∴a(a+2)=653(素数)
これを満たす整数aは存在しない.
iv). n=4のとき,4a(a+3)=1964−2・7
∴2a(a+3)=982−7
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
v). n=5のとき,5a(a+4)=1964−2・5・3
∴5{a(a+4)+2・3}=1964
右辺は5の倍数ではないので,矛盾する.
vi). n=6のとき,6a(a+5)=1964−5・11
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
vii). n=7のとき,7a(a+6)=1964−7・13
∴7{a(a+6)+13}=22・491
右辺は7の倍数ではないので,矛盾する.
viii). n=8のとき,8a(a+7)=1964−7・4・5
∴2a(a+7)=491−7・5=456
∴a(a+7)=228=12・19
a>0なので,a(a+7)は,aの単調増加関数
∴a=12
ix). n=9のとき,9a(a+8)=1964−4・3・17
∴3{3a(a+8)+4・17}=22・491
右辺は3の倍数ではないので,矛盾する.
x). n=10のとき,10a(a+9)=1964−3・5・19
∴5{2a(a+9)+3・19}=1964
右辺は5の倍数ではないので,矛盾する.
xi). n=11のとき,11a(a+10)=1964−5・11・7
∴11{a(a+10)+5・7}=22・491
右辺は11の倍数ではないので,矛盾する.
xii). n=12のとき,12a(a+11)=1964−11・2・23
∴6a(a+11)=982−11・23
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
xiii). n=13のとき,13a(a+12)=1964−2・13・25
∴13{a(a+12)+2・25}=22・491
右辺は13の倍数ではないので,矛盾する.
xiv). n=14のとき,14a(a+13)=1964−13・7・9
∴7{2a(a+13)+13・9}=22・491
右辺は7の倍数ではないので,矛盾する.
xv). n=15のとき,15a(a+14)=1964−7・5・29
∴5{3a(a+14)+7・29}=1964
右辺は5の倍数ではないので,矛盾する.
xvi). n=16のとき,16a(a+15)=1964−5・8・31
∴4a(a+15)=491−5・2・31
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
xvii). n=17のとき,17a(a+16)=1964−8・17・11
∴17{a(a+16)+8・11}=22・491
右辺は17の倍数ではないので,矛盾する.
xviii). n=18のとき,18a(a+17)=1964−17・3・35
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
以上より,(a,n)=(12,8)
「浜田明巳」
09/05 10時55分 受信 更新 9/29
問題3
与式=Σ0≦k≦n−1(a+k)2
=Σ0≦k≦n−1(a2+2ak+k2)
=a2Σ0≦k≦n−11+2aΣ0≦k≦n−1k+Σ0≦k≦n−1k2
=a2n+2a・1/2・(n−1)n+1/6・(n−1)n(2n−1)
=an(a+n−1)+(n−1)n(2n−1)/6
=1964
いつものようにVBSCRIPTで解いた.
s=0
for k=1 to 2019
s=s+int(log(k)/log(2))
next
kotae="1:"&s
'
s=0
n=0
while 2018>s
n=n+1
s=s+int(log(n)/log(2))
wend
kotae=kotae&chr(13)&"2:"&n
'
k=0
s=""
for a=0 to 1964
for n=0 to 1964
if a*n*(a+n-1)+(n-1)*n*(2*n-1)/6=1964 then
k=k+1
if k>1 then'答が複数あっても対処できるように
s=s&chr(13)&" "
end if
s=s&"a="&a&",n="&n
end if
next
next
kotae=kotae&chr(13)&"3:"&s
msgbox kotae
問題3の答は,
122+132+142+・・・+192=1964
(別解)
問題1
k=1のとき,[log2k]=0
21≦k<22のとき,[log2k]=1
22≦k<23のとき,[log2k]=2
23≦k<24のとき,[log2k]=3
・・・
2n≦k<2n+1のとき,[log2k]=n(nは正整数)
であるから,
Σ1≦k≦2019[log2k]=Σ1≦k≦2047[log2k]−Σ2020≦k≦2047[log2k]
=(1・21+2・22+3・23+・・・+10・210)−10・28
ここで,Sn=1・21+2・22+3・23+・・・+n・2n(nは正整数)とすると,
Sn=1・21+2・22+3・23+・・・+n・2n
2Sn= 1・22+2・23+・・・+(n−1)・2n+n・2n+1
差をとると,
−Sn=21+22+23+・・・+2n−n・2n+1
=2(2n−1)/(2−1)−n・2n+1
=(1−n)2n+1−2
∴Sn=(n−1)2n+1+2
∴S10=9・211+2=18434
∴与式=18434−280=18154・・・(答)
問題2
Sm≦2018<Sm+1(mは正整数)とすると,Sm=(m−1)・2m+1+2より,
(m−1)・2m+1≦2016<m・2m+2
f(m)=(m−1)・2m+1とすると,m≧1で,f(m)は単調増加関数であり,
f(7)=1536,f(8)=3584
から,f(7)<2016<f(8)
S7=1538=2018−480=2018−8・60なので,
n=28+(60−1)=256+59=315・・・(答)
問題3
an(a+n−1)+(n−1)n(2n−1)/6=1964より,
an(a+n−1)=1964−(n−1)n(2n−1)/6>0
∴(n−1)n(2n−1)/6<1964
g(n)=(n−1)n(2n−1)/6とすると,n≧1より,g(n)は単調増加関数
g(18)=1785,g(19)=2109なので,
n≦18
i). n=1のとき,a2=1964=22・491
491は素数なので,aは整数にならない.
ii). n=2のとき,2a(a+1)=1964−1
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
iii). n=3のとき,3a(a+2)=1964−5=1959
∴a(a+2)=653(素数)
これを満たす整数aは存在しない.
iv). n=4のとき,4a(a+3)=1964−2・7
∴2a(a+3)=982−7
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
v). n=5のとき,5a(a+4)=1964−2・5・3
∴5{a(a+4)+2・3}=1964
右辺は5の倍数ではないので,矛盾する.
vi). n=6のとき,6a(a+5)=1964−5・11
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
vii). n=7のとき,7a(a+6)=1964−7・13
∴7{a(a+6)+13}=22・491
右辺は7の倍数ではないので,矛盾する.
viii). n=8のとき,8a(a+7)=1964−7・4・5
∴2a(a+7)=491−7・5=456
∴a(a+7)=228=12・19
a>0なので,a(a+7)は,aの単調増加関数
∴a=12
ix). n=9のとき,9a(a+8)=1964−4・3・17
∴3{3a(a+8)+4・17}=22・491
右辺は3の倍数ではないので,矛盾する.
x). n=10のとき,10a(a+9)=1964−3・5・19
∴5{2a(a+9)+3・19}=1964
右辺は5の倍数ではないので,矛盾する.
xi). n=11のとき,11a(a+10)=1964−5・11・7
∴11{a(a+10)+5・7}=22・491
右辺は11の倍数ではないので,矛盾する.
xii). n=12のとき,12a(a+11)=1964−11・2・23
∴6a(a+11)=982−11・23
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
xiii). n=13のとき,13a(a+12)=1964−2・13・25
∴13{a(a+12)+2・25}=22・491
右辺は13の倍数ではないので,矛盾する.
xiv). n=14のとき,14a(a+13)=1964−13・7・9
∴7{2a(a+13)+13・9}=22・491
右辺は7の倍数ではないので,矛盾する.
xv). n=15のとき,15a(a+14)=1964−7・5・29
∴5{3a(a+14)+7・29}=1964
右辺は5の倍数ではないので,矛盾する.
xvi). n=16のとき,16a(a+15)=1964−5・8・31
∴4a(a+15)=491−5・2・31
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
xvii). n=17のとき,17a(a+16)=1964−8・17・11
∴17{a(a+16)+8・11}=22・491
右辺は17の倍数ではないので,矛盾する.
xviii). n=18のとき,18a(a+17)=1964−17・3・35
(偶数)=(奇数)となるので,矛盾する.
以上より,(a,n)=(12,8)
・・・
問題3(参考)
an(a+n−1)=1964−(n−1)n(2n−1)/6=1964・・・(1)
Σ0≦k≦n−1k2=(n−1)n(2n−1)/6であるから,
n=1,4,5,8,9,12,13,16,17
のとき,(1)の右辺は偶数,
n=2,3,6,7,10,11,14,15,18
のとき,(1)の右辺は奇数.
nが偶数のとき,(1)の左辺は偶数なので,n≦18の範囲では,
n=2,6,10,14,18
のとき,(1)は不成立.
故に17以下の他の正整数で考えればよい.
しかし,nの13個の値で計算しても,元々の18個の値で計算してもそんなに変わらない気がする.
他にもっと効率的な解き方があれば別であるが.
NO2「スモークマン」 09/02 23時51分 受信
更新 9/29
(1)
[log(2)1]+[log(2)2]+...+[log(2)2019]
1...0
2〜3...1
4〜7...2
...
2^9〜2^10-1=1023...9
2^10=1024〜2019...10
so...
1*2+2*4+3*8+4*16+5*32+6*64+7*128+8*256+9*512++10*(2019-1023)
=18154
(2)
1*2+2*4+3*8+4*16+5*32+6*64+7*128=1538
2018-1538=480
480/8=60
so...
2^8+60−1=315=n
(3)
ヒントより...
n(6a^2+6a(n-1)+(n-1)(2n-1))=6*1964
6*1964=2^4*3*491
nが奇数では...1 or 3 or
491で満たすものがない...
n=2,4,6,8,12,24で...
ひたすら計算させて...
n=8,a=12を得ました...^^
so...
12^2+13^2+14^2+・・・+19^2
実際に...
(19*20*39-11*12*23)/6=1964 ♪
こういうのって、うまい方法ってあるのでしょうかしらん...?
NO3「早起きのおじさん」 09/09 17時03分 受信 更新 9/29
377解答 早起きのおじさん
問題1
上の表より、
下線部分Sとおくと、
問題2
上の表より、
問題3
よって、
この式を10進法で11784と表される数がn進法では(2)(6a−3)(6a2−6a+1)(0)となると考えます。
(見かけは4桁です)
aで整理すると「1」の位が(0)でないので場合の数が増えます。
11784を素因数分解すると、
つまり、11784の約数{2、4、8、3、6、12、24、・・・}などの進法を考えればよいわけです。
例えば、12進法で表すと右の計算より、
と4桁になります。
上の計算では、nの3乗の桁は2なので、
式(1)をみると、n2の位よりnの位の数字の方が大きいので、mだけnの位に移します。
すると、
上の式より、m=60−6a
下の式に入れて、
aは正なので、
aが整数にならないのでこの方針での解はありません。
次に、例えば8進法で表すと右の計算より、
と5桁になってしまいます。
上の計算では、nの3乗の桁は2なので、
式(1)をみると、n2の位よりnの位の数字の方が大きいので、mだけnの位に移します。
すると、
上の式より、m=171−6a
下の式に入れて、
aは正なので、
以上から、n=8、a=12
NO4「二度漬け白菜」 09/14 15時26分 受信
更新 9/29
ペンネーム:二度漬け白菜
[問題1]
floor(log{2}k)=n ⇔ n≦log{2}k<n+1 ⇔ 2^n≦k<2^(n+1).
2^10<2019<2^11.
よって,
Σ[k=1〜2019]floor(log{2}k)
=Σ[n=0〜9]n*(2^(n+1)-2^n)
+ 10*(2019-2^10+1)
=8194+9960
=18154 (答)
[問題2]
Σ[k=0〜7]k*(2^(k+1)-2^k)=1538,
Σ[k=0〜8]k*(2^(k+1)-2^k)=3586.
1538 + 8*(n - 2^8
+ 1) = 2018 を解いて,
n=315(答)
[問題3]
Σ[k=0〜n-1](a+k)^2=1964
を満たすような自然数 a,n を求めればよい.
Σ[k=0〜n-1](a+k)^2=1964
⇒
n*(a^2+(n-1)*a+(n-1)*(2*n-1)/6)=1964
⇒
n*(6*a^2+6*(n-1)*a+(n-1)*(2*n-1))=2^3*3*491 --- (★)
1964は平方数ではないから,2≦n.
また,Σ[k=0〜18-1](1+k)^2 = 2109 > 1964 より,n≦17.
よって,2≦n≦17--- (★★).
平方数を順に並べ,それらを4で割った余りに着目すると,
1と0が交互に繰り返し出現する.
1964が4の倍数であることを考えれば,n個の平方数
a^2,(a+1)^2,…,(a+n-1)^2
の中には,4で割った余りが 1 となるようなものが
4の倍数個だけある.
これと,(★)および(★★)とから,nの値として可能性
のあるものは,aの値にかかわらず,n=8 のみ.
さらに,n=8 のときに(★)を満たす 自然数 a は存在する.
(★)において n=8 を代入すると a=12 を得る.
答は次のようになる.
12^2+13^2+14^2+15^2+16^2+17^2+18^2+19^2
= 1964.
以上
皆さん、問題や質問に答えてください。一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。