令和4年4月3日
[流れ星]
第412回数学的な連続応募問題
<解答募集期間:4月03日〜5月01日>
[大垣八幡宮奉納算額5]
岐阜県大垣市にある八幡神社
江戸時代末期、谷松茂(幽斎)は大垣藩士で致道館講官であった水野民興に学び、自ら塾を開いて和算を教えていました。彼の門人達が大垣市の八幡神社に天保年間に算額(絵馬)を奉納しています。この算額は残念ながら先の戦争で神社ごと焼失したことを知り、幽斎算約四編である奉納された算額の解法を後世に残すために、これから32問順に出題していきます。
今回は第7問題から第9問題です。
第7問題
1つの内角が60°の菱形に赤円2個と黒円4個を容れる。黒円の直径を知って赤円の直径を求めよ。
出題者 岩田恒次郎福秀 謹考
第8問題
5個の等しい正方形、黄4個と紫1個を描いて、その内に青円1個と赤円5個を容れる。青円の直径を知って赤円の直径を求めよ。
術文(答) 赤円径=青円径÷2
出題者 平松何某盛明 謹考
第9問題
紫円2個と赤円2個で青円2個と黒円を囲む。青円、黒円の直径を知って赤円の直径を求めよ。
出題者 大橋何某重記 謹考
追加問題(ジョーカーさん提供)
探求問題
何チームかでリーグ戦を行うとき、勝敗の分かれ方は何通りあるか。
ただし、各試合で引き分けはなく、また、チームに区別はつけないとする。
例えば、3チームのとき、2勝、1勝1敗、2敗、3チームとも1勝1敗
の2通りです。
ここで、参加チーム数をn(n≧2)、また1つの順位表を各チームの勝敗の大きい順に( )で区切ったもので表すことにする。
すると、2チームのときは(1,0)の1通り
3チームのときは(2,1,0)、(1,1,1)の2通り
4チームのときは(3,2,1,0)、(3,1,1,1)
(2,2,2,0)、(2,2,1,1)の4通りとなる。
それでは、チーム数を多くしたときはどうなるか探求ください。
皆さん、問題や質問に答えてください。一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。