令和4年9月18日
[流れ星]
第418回数学的な連続応募問題
<解答募集期間:9月18日〜10月16日>
[大垣八幡宮奉納算額11]
岐阜県大垣市にある八幡神社
江戸時代末期、谷松茂(幽斎)は大垣藩士で致道館講官であった水野民興に学び、自ら塾を開いて和算を教えていました。彼の門人達が大垣市の八幡神社に天保年間に算額(絵馬)を奉納しています。この算額は残念ながら先の戦争で神社ごと焼失したことを知り、幽斎算約四編である奉納された算額の解法を後世に残すために、これから32問順に出題していきます。
今回は第25問題から第27問題です。
第25問題
楕円内に2個の等しい正方形を描き、その内に赤円2個を容れる。
正方形の一辺を知って赤円の直径を求めよ。
出題者 田中善右衛門民則 謹考
第26問題
与えられた正方形の各頂点を通り平行な2組の直線を引いて、青赤に正方形を分ける。そして赤の面積を最大にせよ。
出題者 高田 土屋齋次郎倍義 謹考
第27問題
直角三角形の直角をはさむ二辺に接する円弧をつくり、その中に黒円と2個の等円(赤)を容れる。鈎(直角をはさむ小さい方の一辺)を知って、他の辺股を最小にするとき、黒円径を求めよ。
出題者 野中 藤村卯平敬金 謹考
<訂正:「他の辺股を最小にするとき」を削除します。18日午後5時記入。
「よふかしのつらいおじさん」からの指摘により、訂正しました。>
追加問題1(ジョーカーさん提供)問題番号は前回から続きです。
追加問題2(ジョーカーさん提供)
次の不等式を解け。ただし、[x]はxを超えない最大整数を表すものとする。
この[x]はガウス記号である。
(1)[x]2―3x+2<0
(2)[x2]―3x+2<0
皆さん、問題や質問に答えてください。一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。