平成15年8月17日
[流れ星]
第123回数学的な応募問題解答NO1
<解答募集期間:7月27日〜8月17日>
[フィボナッチ数列]
太郎さんは、月曜日第7限の「総合的な学習の時間」に1年生を対象にして、「楽しい数学」と称した講座を受け持っています。現在は「フィボナッチ数列」の調べ学習をしています。この中で、次のような性質があるのではないかと生徒に伝えています。
参考:{an}:{1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,・・・}をフィボナッチ数列という。
H
(Hn−E)
=
H
+H2+・・・+Hn-1
H
=
=
-
1
−
1
1
1
0
0
1
1
1
=
(
H−E)-1
H
2
=
1
1
1
2
=
+
1
0
0
1
0
1
1
1
=
H
+E
H
n+1
=
=
F
n
F
n+1
F
n+1
F
n+2
=
F
n
F
n+1
F
n+Fn-1
F
n+Fn+1
0
1
1
1
=
F
n-1
F
n
F
n
F
n+1
H
n・H
=
0
1
1
1
F
0
F
1
F
1
F
2
=
H
=
H
n
F
n-1
F
n
F
n
皆さん、考え方がわかったら、全部でなくていいですから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。
待っています。
NO1「H7K」さん 7/26:
10時34分 受信 更新8/17
帰納法でなくても解けるような気がするんですが...
1: ●n=1,2のとき
1+F1=2=F3.成立
1+F1+F2=3=F4.成立
●n=kのとき,成立していると仮定,
すなわち,1+F1+F2+...+Fk=F(k+2)と仮定すると
両辺にF(k+1)を足し,1+F1+F2+...+Fk+F(k+1)=F(k+2)+F(k+1)=F(k+3)=F(k+1+2).
よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
2: ●n=1,2のとき
F1=F2.成立
F1+F3=3=F4.成立
●n=kのとき,成立していると仮定,
すなわち,F1+F3+...+F(2k-1)=F(2k)と仮定すると
両辺にF(2k+1)を足し,F1+F3+...+F(2k-1)+F(2k+1)=F(2k)+F(2k+1)=F(2k+2)
←→F1+F3+...+F(2k-1)+F(2(k+1)-1)=F(2(k+1)).
よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
3: ●n=1,2のとき
1+F2=2=F3.成立
1+F2+F4=5=F6.成立
●n=kのとき,成立していると仮定,
すなわち,1+F2+F4+...+F(2k)=F(2k+1)と仮定すると
両辺にF(2k+2)を足し,1+F2+F4+...+F(2k)+F(2k+2)=F(2k+1)+F(2k+2)=F(2k+3)
←→1+F2+F4+...+F(2k)+F(2(k+1))=F(2(k+1)+1)
よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
4: 「石飛び」で考える.
O O O O ...O O Oと2n+1この石があり,左から1,2,3,..,2n+1の番号が付いているとする.
ここで,1→nまで飛ぶ(但し石を抜かすのは1こ飛ばしのみ)とすると,この場合の通り数はF(n).
一方,2n+1個飛ぶ場合は
・n-1とn+1を飛ぶ(nは通過)F(n-1)F(2)F(n+1)=F(n-1)F(n+1)通り
・nを飛ぶ……FnF(n+2)=Fn^2+Fn(Fn+1)通り
なので,計Fn^2+(F(n-1)+Fn)F(n+1)=Fn^2+F(n-1)^2通りだが,全体はまたF(2n+1)通りでもあるはず,
よって示された.
5: ●n=1,2のとき
F1^2=1=F1F2.成立
F1^2+F2^2=2=F2F3.成立
●n=kのとき,成立していると仮定,
すなわち,F1^2+F2^2+...+Fk^2=FkF(k+1)と仮定すると
両辺にF(k+1)^2を加え,F1^2+F2^2+...+Fk^2+F(k+1)^2=FkF(k+1)+F(k+1)^2=F(k+2)F(k+1)=F(k+1)F(k+1+1).
よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
NO2「toru」さん 7/29: 13時54分 受信 更新8/17
1.Fn+2―Fn+1=Fn においてn=1,2,3,------,nとして辺辺をたすとFn+2―F2=F1
+F2+F3+-------+Fn F2=1だから性質1が成り立つ。
2.F2n+2―F2n=F2n+1 (n=1,2,3----)は, F0=0とすればn=0でも成り立つから、
n=0,1,2,3,------,n-1 として辺辺たすとF2n=F1+F3+F5+---+F2n-1
3. F2n+1―F2n-1=F2n においてn=1,2,3,------,nとして辺辺をたすとF2n+1―F1
=F2+F4+F6+-------+F2n, F1=1だから性質3が成り立つ。
4. F2n=2FnFn+1―Fn^2, F2n+1=Fn^2+Fn+1^2と仮定して数学的帰納法で証明する、
n=1のときF2=2F1F2―F1^2=1,F3=F1^2+F2^2=2,で成り立つ、n=n+1として、F2n+2
=F2n+F2n+1=(2FnFn+1―Fn^2)+(Fn^2+Fn+1^2)=2FnFn+1+Fn+1^2=2(Fn+2
―Fn+1)Fn+1+Fn+1^2=2Fn+1Fn+2―Fn+1^2, F2n+3=F2n+1+F2n+2=(Fn^2+Fn+1^2)
+(2Fn+1Fn+2―Fn+1^2)=Fn^2+2Fn+1Fn+2=(Fn+2―Fn+1)^2+2Fn+1Fn+2=Fn+1^2
+Fn+2^2 より性質4は証明された。
5.Fn+1Fn+2―FnFn+1=Fn+1(Fn+Fn+1)―FnFn+1=Fn+1^2 においてF0=0 とすればこれ
はn=0でも成り立つからn=0,1,2,---n-1として辺辺たせば、FnFn+1=F1^2+F2^2
+F3^2+-------+Fn^2
<コメント>性質1、2、3、5も数学的帰納法を使えば簡単に証明できますが、どうも答を与えられて確かめているだけのようで気に入らないので、なんでこんな式が出てくるのか考える上でも、直接導いてみました。ところが、どうも4はうまく行かずに結局帰納法を使った上にあまりスマートでない解答になってしまいました。きっと、もっとエ
レガントな方法があるのでしょうが、なかなか時間もとれず、取りあえず答を送っておきます。
「toru」さん 8/01: 11時07分
受信 更新8/17
フィボナッチ数列F0=0,F1=1,Fn+2=Fn+1+Fn (n=0,1,2---)の一般項はx^2-x-1=0の2解
をα、β(α<β)とすると α+β=1,αβ=-1で Fn=(β^n―α^n)/(β―α)
ここで(β^(2n+1)―α^(2n+1))(β―α)=β^2(n+1)+α^2(n+1)+β^(2n)+α^(2n)
=(β^n+α^n)^2+(β^(n+1)+α^(n+1))^2が成り立つから、両辺を(β―α)^2で割
れば、F2n+1=Fn^2+Fn+1^2が成り立つことが分かります。ここでαβ=-1は使ってい
ますが、α+β=1の方は使っていませんので、この関係はF0=0,F1=1,Fn+2=kFn+1+Fn
でも成り立つと思われます。例えばk=2とすると、この数列
は(0),1,2,5,12,29,70,169,408,985,2378,5741,-----となりますが、1^2+2^2=5,
2^2+5^2=29, 5^2+12^2=169 というような感じで成り立っています。
<コメント>性質4について別解を作ってみました。一般解を求めてごりごり計算するのはどうかとも思いましたが、やってみるとこの問題に関してはこの方がよいかと?、どんなもんでしょう。
NO3「kasama」さん 7/29: 23時01分 受信 更新8/17
【性質1】
漸化式を適当に操作すると出来そうですね。漸化式を順番に並べてみると、
F(n) + F(n+1) = F(n+2)
F(n-1) + F(n) = F(n+1)
F(n-2) + F(n-1) = F(n)
・・・
F(1) + F(2) = F(3) となります。これらの式を加算すると
2×{F(1)+F(2)+・・・+F(n)} - F(1) + F(n+1) =
{F(1)+F(2)+・・・+F(n)} - F(1) - F(2) + F(n+1) + F(n+2)
⇒ F(1)+F(2)+・・・+F(n) = F(n+2) - F(2)
となります。ここで、F(2)=1ですから性質1は成り立ちます。以下の性質2、3から導くこともできると思います。でも順番通りに!
【性質2】
これも漸化式を適当に操作すると出来そうですね。
F(2n) = F(2n-1) + F(2n-2)
= F(2n-1) + F(2n-3) + F(2n-4)
・・・・・
= F(2n-1) + F(2n-3) + F(2n-5) + ・・・ + F(3) + F(2)
ここで、F(2)=F(1)ですから、性質2は成り立ちます。
【性質3】
これも同様にして
F(2n+1) = F(2n) + F(2n-1)
= F(2n) + F(2n-2) + F(2n-3)
・・・・・
= F(2n) + F(2n-2) + F(2n-4) + ・・・ + F(2) + F(1)
ここで、F(1)=1ですから、性質3は成り立ちます。
【性質4】
うーん難しい、漸化式をうまく変形するとできる(?)かもしれませんが、技量がないので少し回り道をして考えました。
まず、少し別の方向から考えて、自然数m、nに対して、
F(n) = F(m+1)F(n-m) + F(m)F(n-m-1) ・・・ (1)
が成り立つことを確かめます。mに関する数学的帰納法で証明します。
@m=1の場合
F(n) = F(1+1)F(n-1) + F(1)F(n-1-1)
= F(2)F(n-1) + F(1)F(n-2)
= F(n-1) + F(n-2)
となり成り立ちます。
Am=kのとき(1)式が成立するとして、m=k+1の場合
仮定より、
F(n) = F(k+1)F(n-k) + F(k)F(n-k-1)
です。これを変形して、
F(n) = F(k+1){F(n-k-1) + F(n-k-2)} + F(k)F(n-k-1)
= F(k+1)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2) + F(k)F(n-k-1)
= {F(k+1) + F(k)}F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)
= F(k+2)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)
一方、(1)式にm=k+1を代入して
F(n) = F((k+1)+1)F(n-(k+1)) + F(k+1)F(n-(k+1)-1)
= F(k+1+1)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-1-1)
= F(k+2)F(n-k-1) + F(k+1)F(n-k-2)
よって、m=k+1の場合も成り立ちます。
B上記@、Aよりすべての自然数m、nに対して、(1)式が成り立ちます。
さて、かなり道草をしてしまいましたが、もう少しです。(1)においてn→2n+1、m→nとすると
F(2n+1) = F(n+1)F(2n+1-n) + F(n)F(2n+1-n-1)
= F(n+1)^2 + F(n)^2
よって、性質4は成り立ちます。
【性質5】
これも少し回り道をします。
F(i)F(i+1) = F(i){F(i-1)
+ F(i)} = F(i)F(i-1) +
F(i)^2
⇒ F(i)^2 = F(i)F(i+1)
- F(i)F(i-1) ・・・(1)
(1)式をi=2,3,・・・,nの範囲で加算すると
左辺 = F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2
右辺 = F(2)F(3) + F(3)F(4) + ・・・ + F(n)F(n+1)
- { F(2)F(1) + F(3)F(2) + ・・・ + F(n)F(n-1) }
= F(n)F(n+1) - F(2)F(1)
つまり、
F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2 = F(n)F(n+1) - F(2)F(1)
となり、F(2)=F(1)=F(1)^2に注意すると、
F(1)^2 + F(2)^2 + F(3)^2 + ・・・ + F(n)^2 = F(n)F(n+1)
よって、性質5は成り立ちます。
<コメント>さて、懲りずに第123回応募問題に挑戦してみました(作業を増やしてしまうことをご勘弁下さい)。
問題のフィボナッチ数列の関係式はよく目にしますが、「証明してみて下さい」と言われると・・・うーんと言った感じですね。でも何とか頭をフル回転させて証明したつもりす。基本的には、コツコツと数学的帰納法でやれば、すべて証明できるものと思いますが、性質4以外は漸化式を変形して証明してみました。
「kasama」さん 8/01: 22時41分 受信 更新817
【準備】
前回の問題では行列式(これは大学で習う)を使ってしまいましたが、今回は高校数学で習う行列を利用します。いきなり証明するのは大変なので少し準備体操をしておきます。
まず、フィボナッチ数列を以下のような行列で表現します。
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NO1「H7K」さん 7/26: 10時34分 受信 更新8/17
帰納法でなくても解けるような気がするんですが...
1: ●n=1,2のとき
1+F1=2=F3.成立
1+F1+F2=3=F4.成立
●n=kのとき,成立していると仮定,
すなわち,1+F1+F2+...+Fk=F(k+2)と仮定すると
両辺にF(k+1)を足し,1+F1+F2+...+Fk+F(k+1)=F(k+2)+F(k+1)=F(k+3)=F(k+1+2).
よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
2: ●n=1,2のとき
F1=F2.成立
F1+F3=3=F4.成立
●n=kのとき,成立していると仮定,
すなわち,F1+F3+...+F(2k-1)=F(2k)と仮定すると
両辺にF(2k+1)を足し,F1+F3+...+F(2k-1)+F(2k+1)=F(2k)+F(2k+1)=F(2k+2)
←→F1+F3+...+F(2k-1)+F(2(k+1)-1)=F(2(k+1)).
よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
3: ●n=1,2のとき
1+F2=2=F3.成立
1+F2+F4=5=F6.成立
●n=kのとき,成立していると仮定,
すなわち,1+F2+F4+...+F(2k)=F(2k+1)と仮定すると
両辺にF(2k+2)を足し,1+F2+F4+...+F(2k)+F(2k+2)=F(2k+1)+F(2k+2)=F(2k+3)
←→1+F2+F4+...+F(2k)+F(2(k+1))=F(2(k+1)+1)
よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
4: 「石飛び」で考える.
O O O O
...O O Oと2n+1この石があり,左から1,2,3,..,2n+1の番号が付いているとする.
ここで,1→nまで飛ぶ(但し石を抜かすのは1こ飛ばしのみ)とすると,この場合の通り数はF(n).
一方,2n+1個飛ぶ場合は
・n-1とn+1を飛ぶ(nは通過)F(n-1)F(2)F(n+1)=F(n-1)F(n+1)通り
・nを飛ぶ……FnF(n+2)=Fn^2+Fn(Fn+1)通り
なので,計Fn^2+(F(n-1)+Fn)F(n+1)=Fn^2+F(n-1)^2通りだが,全体はまたF(2n+1)通りでもあるはず,
よって示された.
5: ●n=1,2のとき
F1^2=1=F1F2.成立
F1^2+F2^2=2=F2F3.成立
●n=kのとき,成立していると仮定,
すなわち,F1^2+F2^2+...+Fk^2=FkF(k+1)と仮定すると
両辺にF(k+1)^2を加え,F1^2+F2^2+...+Fk^2+F(k+1)^2=FkF(k+1)+F(k+1)^2=F(k+2)F(k+1)=F(k+1)F(k+1+1).
よって,n=k+1の場合も成立することが分かる.//
NO2「toru」さん 7/29: 13時54分 受信 更新8/17
1.Fn+2―Fn+1=Fn
においてn=1,2,3,------,nとして辺辺をたすとFn+2―F2=F1
+F2+F3+-------+Fn F2=1だから性質1が成り立つ。
2.F2n+2―F2n=F2n+1 (n=1,2,3----)は, F0=0とすればn=0でも成り立つから、
n=0,1,2,3,------,n-1 として辺辺たすとF2n=F1+F3+F5+---+F2n-1
3. F2n+1―F2n-1=F2n においてn=1,2,3,------,nとして辺辺をたすとF2n+1―F1
=F2+F4+F6+-------+F2n, F1=1だから性質3が成り立つ。
4. F2n=2FnFn+1―Fn^2, F2n+1=Fn^2+Fn+1^2と仮定して数学的帰納法で証明する、
n=1のときF2=2F1F2―F1^2=1,F3=F1^2+F2^2=2,で成り立つ、n=n+1として、F2n+2
=F2n+F2n+1=(2FnFn+1―Fn^2)+(Fn^2+Fn+1^2)=2FnFn+1+Fn+1^2=2(Fn+2
―Fn+1)Fn+1+Fn+1^2=2Fn+1Fn+2―Fn+1^2, F2n+3=F2n+1+F2n+2=(Fn^2+Fn+1^2)
+(2Fn+1Fn+2―Fn+1^2)=Fn^2+2Fn+1Fn+2=(Fn+2―Fn+1)^2+2Fn+1Fn+2=Fn+1^2
+Fn+2^2 より性質4は証明された。
5.Fn+1Fn+2―FnFn+1=Fn+1(Fn+Fn+1)―FnFn+1=Fn+1^2 においてF0=0 とすればこれ
はn=0でも成り立つからn=0,1,2,---n-1として辺辺たせば、FnFn+1=F1^2+F2^2
+F3^2+-------+Fn^2
<コメント> 性質1、2、3、5も数学的帰納法を使えば簡単に証明できますが、どうも答を与えられて確かめているだけのようで気に入らないので、なんでこんな式が出てくるのか考える上でも、直接導いてみました。ところが、どうも4はうまく行かずに結局帰納法を使った上にあまりスマートでない解答になってしまいました。きっと、もっとエレガントな方法があるのでしょうが、なかなか時間もとれず、取りあえず答を送っておきます。
「toru」さん 8/01: 11時07分 受信 更新8/17
フィボナッチ数列F0=0,F1=1,Fn+2=Fn+1+Fn (n=0,1,2---)の一般項はx^2-x-1=0の2解
をα、β(α<β)とすると α+β=1,αβ=-1で Fn=(β^n―α^n)/(β―α)
ここで(β^(2n+1)―α^(2n+1))(β―α)=β^2(n+1)+α^2(n+1)+β^(2n)+α^(2n)
=(β^n+α^n)^2+(β^(n+1)+α^(n+1))^2が成り立つから、両辺を(β―α)^2で割
れば、F2n+1=Fn^2+Fn+1^2が成り立つことが分かります。ここでαβ=-1は使ってい
ますが、α+β=1の方は使っていませんので、この関係はF0=0,F1=1,Fn+2=kFn+1+Fn
でも成り立つと思われます。例えばk=2とすると、この数列
は(0),1,2,5,12,29,70,169,408,985,2378,5741,-----となりますが、1^2+2^2=5,
2^2+5^2=29, 5^2+12^2=169 というような感じで成り立っています。
<コメント>性質4について別解を作ってみました。一般解を求めてごりごり計算するのはどうかとも思いましたが、やってみるとこの問題に関してはこの方がよいかと?、どんなもんでしょう。
NO4「Kashiwagi」さん
8/03: 14時38分 受信 更新8/17
第123回問題
色々考えてみましたが、やはりオーソドックスな帰納法で行く事に致しました。
1. n=1の時1+F1=1+1=2=F3となり成立する。
n=kの時成立すると仮定すると、1+F1+F2+…・+Fk=Fk+2
両辺にFk+1を加えると1+F1+F2+…・+Fk+Fk+1=Fk+2+Fk+1
右辺のFk+2+Fk+1=Fk+3であるから、
1+F1+F2+…・+Fk+Fk+1=Fk+3=F(k+1)+2、即ちn=k+1でも成立する。
因って本命題は証明された。
(2)、(3)も(1)と全く同様にして証明できますので省略させて頂きます。
次に(4)ですが、まず(5)から証明させて頂きます。
(5) n=1の時F12=12=1=1×1=F1F2となり成立する。
n=kの時成立すると仮定すると、F12+F22+…・+Fk2=FkFk+1
両辺にF2k+1を加えると
F12+F22+…・+Fk+12=FkFk+1+Fk+12=Fk+1(Fk+1+Fk)=Fk+1Fk+2
即ちn=k+1でも成立する。因って本命題は証明された。
(4) n=1の時F12+F22=1+1=2=F3となり成立する。
n=kの時成立すると仮定すると、
(F12+F22)+(F22+F32)+(F32+F42)+…・+(Fk2+Fk+12)=F3+F5+F7+…・F2k+1
両辺にFk+12+Fk+22を加えると、
左辺は(F12+F22+…・+Fk+12)+(F22+F32+…・+Fk+22)
、ここで先ほどの性質5を適用するとFk+1Fk+2+Fk+2Fk+3 −F12
又、右辺はF3+F5+F7+…・F2k+1 +Fk+12+Fk+22、ここで先ほどの性質2を適用するとF2k+2−F1
+Fk+12+Fk+22
因ってFk+1Fk+2+Fk+2Fk+3 −F12 =F2k+2−F1
+Fk+12+Fk+22
F12=F1=1であるから、変形して、
Fk+12+Fk+22 =Fk+1Fk+2+Fk+2Fk+3
−F2k+2
ここで補題 Fa+b=Fa-1Fb+FaFb+1を用いる。
今、a=k+2、b=k+2を上記式に代入すると、Fk+1Fk+2+Fk+2Fk+3=F2k+4となる。
これを先ほどの式に代入すると、
Fk+1Fk+2+Fk+2Fk+3 −F2k+2=F2k+4−F2k+2=F2k+3
因ってFk+12+Fk+22 =F2k+3
即ちn=k+1でも成立する。因って本命題は証明された。
<コメント> 今回の問題は正に性質4の証明に狙いが有るのですね。私はまず性質5を証明し、補題まで
使ってしまいました。高校生にどの様に証明なさるのですか?お教え頂けると幸いでございます。性質2,3の証明を書くのが面倒で飛ばしてしまいました
NO5「午年のうりぼう」さん
8/:16 22時55分 受信 更新8/17
(1)
(2)
(3)
NO6「中川幸一」さん
8/17 15時03「分 受信 更新8/31
<自宅> mizuryu@aqua.ocn.ne.jp