平成18年12月24日
[流れ星]
第184回数学的な応募問題
<解答募集期間:12月24日〜1月14日
[自然数の分割]
皆さん、今までのご愛顧に深く感謝しつつ、引き続き平成19年もよろしくお願いします。
自然数nをいくつかの自然数の和として、n=n1+n2+・・・+nr(r≧1)
の形に表すことを考える。この分割の総数をQ(n)とする。
例えばn=3のとき、1+1+1、1+2、2+1、3 の4通りに表されるから、Q(3)=4となる。
次に、項の順序を考えた1≦n1≦n2≦・・・≦nr のときの総数をP(n)とする。
例えばn=3のとき、1+1+1,1+2,3の3通りになるからP(3)=3となる。
さらに、ここで、nをこのような和で表すすべての表し方について、項の積 n1×n2×・・・×nr を考え、その最大値をM(n) とする。例えばn=3のとき、項の積は1×1×1=1,1×2=2,3となるから、M(3)=3となる。
ここから、問題です。
問題1:Q(n)を求めよ。最初に、n=1,2,3,4,5,6と具体的に求めてから、考えてください。答えは指数の形でも良い。
問題2:P(n)をnで表したいのですが、未解決問題でして、そこで、n=1,2,3,4,5,6、7,8,と具体的に求めてから、n=20までのP(n)を知りたい。ここは、オイラーの5角数定理を用いて、次の漸化式を利用してください。
P(n)=P(n―1)+P(n―2)―P(n―5)―P(n―7)
+P(n―12)+P(n―15)―P(n―22)―P(n―26)+・・・
ただし、P(0)=1とする
問題3:M(n)を求めよ。最初に、n=1,2,3,4,5,6、7、8と具体的に求めてから、考えてください。
<参考文献1:数学の知性(w・ダンハム著中村由子訳)「現代数学社」
2:オイラーの無限解析(高瀬正仁訳)「海鳴社」
3:整数の分割(佐藤文広訳)「数学書房」>
<水の流れコメント:参考文献の記述は平成19年1月7日である>
皆さん、答えがわかったら、一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。