平成19年6月10日
[流れ星]
第192回数学的な応募問題
<解答募集期間:6月10日〜7月1日
[勝敗の差]
皆さん、プロ野球はセパ交流戦の後半に入り、勝敗が気になります。6月9日現在次の成績です。
順位 |
球団名 |
試合数 |
勝数 |
負け数 |
引分け数 |
勝敗の差 |
1 |
日本ハム |
13 |
12 |
1 |
0 |
11 |
2 |
ロッテ |
13 |
10 |
3 |
0 |
7 |
3 |
オリックス |
14 |
9 |
4 |
1 |
5 |
4 |
巨人 |
13 |
8 |
5 |
0 |
3 |
5 |
楽天 |
13 |
7 |
6 |
0 |
1 |
6 |
中日 |
14 |
7 |
7 |
0 |
0 |
6 |
ヤクルト |
14 |
7 |
7 |
0 |
0 |
8 |
ソフトバンク |
14 |
6 |
8 |
0 |
2 |
9 |
阪神 |
14 |
5 |
9 |
0 |
4 |
10 |
横浜 |
12 |
4 |
8 |
0 |
4 |
11 |
広島 |
14 |
3 |
10 |
1 |
7 |
12 |
西武 |
14 |
2 |
12 |
0 |
10 |
どのチームも最初は勝ち数と負け数の差がなく、いわゆる貯金が0です。1試合ごとに勝つと貯金が1つ増え、負けると借金が1つ増えます。ここで、勝ち数と負け数の差を考えました。例えば上の成績の場合はロッテも広島も勝敗の差は同じ7のことをいいます。さて、次のような問題を作成しました。皆さん!考えてください。
あるチームがn(n≧1)試合、野球を行ったとき、勝敗の差の期待値をEnとして、E2n についてです。
ただし、勝敗の起こる確率は5分5分とし、引き分けはないものとします。
問題1:E2n=E2n−1となることを説明しなさい。
問題2:問題1から、偶数試合終了だけを考えて2、4、6試合終了したときの期待値E2nを求めよ。
問題3:2n試合終了したときの期待値E2nをnで表せ。ただし、組み合わせの記号Cを用いても良い。
問題4:1年間に144試合行いますから、一体どのくらいの貯金または借金が妥当か、ウォーリスの公式を利用して、E144の近似値を求めてください。
皆さん、答えがわかったら、一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。