平成22年8月8日
[流れ星]
第244回数学的な応募問題解答
<解答募集期間:7月11日〜8月8日
[正三角形の問題]
平成13年の岡山大学入試問題を見ていると、次のような問題が出ていました。
問題:原点を中心とする半径1の円が座標平面上にある。この円に内接する正三角形を
原点を中心に回転させるとき、この正三角形の第1象限にある部分の面積の最小値と最大値を求めよ。
NO1「uchinyan」 07/13 14時30分受信
更新8/8
第244回数学的な応募問題
[正三角形の問題]
正三角形を △ABC とし,座標を,
O(0,0), A(cos(θ), sin(θ)),
B(cos(θ + 2π/3),
sin(θ + 2π/3)),C(cos(θ + 4π/3),
sin(θ + 4π/3))
とします。ただし,対称性より,0 <= θ <= 2π/3
で考えれば十分です。
この設定で,△ABC の第1象限の部分の面積 S を求めてみます。
(1) 0 <= θ <= π/2 のとき
AB が y 軸と,AC が x 軸と交わります。それぞれ交点を P,Q とします。
AB の式
y - sin(θ) = (sin(θ +
2π/3) - sin(θ))/(cos(θ + 2π/3) - cos(θ)) *
(x - cos(θ))
y - sin(θ) = - (cos(θ
+ π/3)sin(π/3))/(sin(θ + π/3)sin(π/3)) *
(x - cos(θ))
y - sin(θ) = - cos(θ +
π/3)/sin(θ + π/3) * (x - cos(θ))
P を求めるために x = 0 とおいて,
y = sin(θ) + cos(θ + π/3)/sin(θ + π/3) *
cos(θ)
= (cos(θ + π/3)cos(θ) + sin(θ + π/3)sin(θ))/sin(θ + π/3)
= cos(π/3)/sin(θ + π/3)
= 1/2 * 1/sin(θ + π/3)
そこで,P(0, 1/2 * 1/sin(θ + π/3)) です。
AC の式
y - sin(θ) = (sin(θ +
4π/3) - sin(θ))/(cos(θ + 4π/3) - cos(θ)) *
(x - cos(θ))
y - sin(θ) = - (cos(θ
+ 2π/3)sin(2π/3))/(sin(θ + 2π/3)sin(2π/3)) *
(x - cos(θ))
y - sin(θ) = - cos(θ +
2π/3)/sin(θ + 2π/3) * (x - cos(θ))
Q を求めるために y = 0 とおいて,
x = cos(θ) + sin(θ + 2π/3)/cos(θ + 2π/3) *
sin(θ)
= (cos(θ + 2π/3)cos(θ) + sin(θ + 2π/3)sin(θ))/cos(θ + 2π/3)
= cos(2π/3)/cos(θ + 2π/3)
= - 1/2 * 1/cos(θ + 2π/3)
= 1/2 * 1/cos(θ - π/3)
そこで,Q(1/2 * 1/cos(θ - π/3),
0) です。
これより,
S = □APOQ = △AOP +
△AOQ
= 1/2 * 1/sin(θ + π/3) *
cos(θ) * 1/2 + 1/2 * 1/cos(θ - π/3) * sin(θ) * 1/2
= 1/4 * (cos(θ)/sin(θ + π/3) + sin(θ)/cos(θ -
π/3))
= 1/4 * (cos(θ)cos(θ - π/3) + sin(θ)sin(θ + π/3))/sin(θ + π/3)cos(θ - π/3))
= 1/4
* (cos(θ)(cos(θ)cos(π/3) + sin(θ)sin(π/3))
+ sin(θ)(sin(θ)cos(π/3) + cos(θ)sin(π/3))
* 1/(sin(θ)cos(π/3) +
cos(θ)sin(π/3))(cos(θ)cos(π/3) + sin(θ)sin(π/3))
= 1/4
* (1/2 * ((cos(θ))^2 + (sin(θ))^2)
+ sqrt(3)/2 * (cos(θ)sin(θ) +
sin(θ)cos(θ)))
* 1/(sqrt(3)/4 * ((cos(θ))^2 + (sin(θ))^2) + 1/4 * sin(θ)cos(θ) + 3/4 * cos(θ)sin(θ)))
= 1/4 * (1/2 + sqrt(3)/2 * sin(2θ))/(sqrt(3)/4
+ 1/2 * sin(2θ))
= 1/4 * (1 + sqrt(3) * sin(2θ))/(sqrt(3)/2 +
sin(2θ))
= 1/4 * (sqrt(3) - 1/2 * 1/(sqrt(3)/2 + sin(2θ)))
ここで,0 <= θ <= π/2 より,0 <= 2θ <= π なので,
0 <= θ <= π/2 のときは,
最大は θ = π/4 で,最大値は
S(π/4) = 1/4 * (sqrt(3) - 1/2 *
1/(sqrt(3)/2 + sin(2 * π/4)))
= 1/4 * (sqrt(3) - 1/(2 + sqrt(3)))
= 1/4 * (2 * sqrt(3) - 2)
= (sqrt(3) - 1)/2
最小は θ = 0 又は π/2 で,最小値は
S(0) = 1/4 * (sqrt(3) - 1/2 * 1/(sqrt(3)/2 + sin(0))) = sqrt(3)/6
=
S(π/2) = 1/4 * (sqrt(3) - 1/2 *
1/(sqrt(3)/2 + sin(2 * π/2))) = sqrt(3)/6
(2) π/2 <= θ
<= 2π/3 のとき
AC が y 軸,x 軸と交わります。それぞれ交点を P,Q とします。
AC の式
y - sin(θ) = (sin(θ +
4π/3) - sin(θ))/(cos(θ + 4π/3) - cos(θ)) *
(x - cos(θ))
y - sin(θ) = - (cos(θ
+ 2π/3)sin(2π/3))/(sin(θ + 2π/3)sin(2π/3)) *
(x - cos(θ))
y - sin(θ) = - cos(θ +
2π/3)/sin(θ + 2π/3) * (x - cos(θ))
P を求めるために x = 0 とおいて,
y = sin(θ) + cos(θ + 2π/3)/sin(θ + 2π/3) *
cos(θ)
= (cos(θ + 2π/3)cos(θ) + sin(θ + 2π/3)sin(θ))/sin(θ + 2π/3)
= cos(2π/3)/sin(θ + 2π/3)
= - 1/2 * 1/sin(θ + 2π/3)
= 1/2 * 1/sin(θ - π/3)
そこで,P(0, 1/2 * 1/sin(θ - π/3)) です。
Q を求めるために y = 0 とおいて,
x = cos(θ) + sin(θ + 2π/3)/cos(θ + 2π/3) *
sin(θ)
= (cos(θ + 2π/3)cos(θ) + sin(θ + 2π/3)sin(θ))/cos(θ + 2π/3)
= cos(2π/3)/cos(θ + 2π/3)
= - 1/2 * 1/cos(θ + 2π/3)
= 1/2 * 1/cos(θ - π/3)
そこで,Q(1/2 * 1/cos(θ - π/3),
0) です。
これより,
S = △POQ
= 1/2 * 1/cos(θ - π/3) * 1/2
* 1/sin(θ - π/3) * 1/2
= 1/8 * 1/sin(θ - π/3)cos(θ - π/3)
= 1/8 * 1/(sin(θ)cos(π/3) -
cos(θ)sin(π/3))(cos(θ)cos(π/3) + sin(θ)sin(π/3))
= 1/8
* 1/(1/4 * sin(θ)cos(θ) - 3/4
* cos(θ)sin(θ)) - sqrt(3)/4 *
((cos(θ))^2 + (sin(θ))^2))
= - 1/4 * 1/(1/2 * sin(2θ) + sqrt(3)/2 *
cos(2θ))
= - 1/4 * 1/sin(2θ + π/3)
= 1/4 * 1/sin(2θ - 2π/3)
ここで,π/2 <= θ <= 2π/3
より,π/3 <= 2θ - 2π/3 <= 2π/3 なので,
π/2 <= θ <= 2π/3
のときは,
最小は θ = 7π/12 で,最小値は
S(7π/12) = 1/4 * 1/sin(2 * 7π/12 - 2π/3) = 1/4
最大は θ = π/2 又は 2π/3 で,最大値は
S(π/2) = 1/4 * 1/sin(2 * π/2 - 2π/3) = sqrt(3)/6 =
S(2π/3) = 1/4 * 1/sin(2 * 2π/3 - 2π/3) = sqrt(3)/6
以上ですべてなので,結局,
最大値は (sqrt(3) - 1)/2,最小値は 1/4
になります。
(別解1)
こんな解法もありますね。
正三角形を △ABC,A,B,C は反時計回り,とし,その中心,原点,を O(0,0) とします。
今,A(1,0) の場合から,△ABC を反時計回りに回転します。
これは,座標軸を時計回りに回転することと同じです。
そこで,以下では,△ABC は固定し座標軸を時計回りに回転すると考えます。
x 軸の正の方向の O から十分遠い所に点 X を,y 軸の正の方向の O から十分遠い所に点 Y を,
取っておきます。
対称性から,0°<= ∠XOA <=
120°を考えれば十分です。
第1象限は,領域XOY になります。△ABC の 領域XOY
の部分の面積を S とします。
OA = 1 より,AB = BC = CA = sqrt(3) です。
(1) 0°<= ∠XOA
<= 90°のとき
このときは,OX が AC と,OY が AB と交点をもちます。それらをそれぞれ P,Q とします。
P,Q から OA に垂線を下ろしそれらの足を H,I とします。
すると,∠POQ = 90°より,∠POH = ∠POQ
- ∠QOA = 90°- ∠QOI = ∠OQI なので,
△OPH ∽ △QOI になり,PH:OH = OI:QI,PH * QI =
OH * OI です。
そこで,PH = a,QI = b とすると,∠BAO
= ∠CAO = 30°にも注意して,
0 <= a = PH <= sqrt(3)/3,0 <=
b = QI <= sqrt(3)/3
AH = sqrt(3) * a,AI = sqrt(3) *
b,OH = 1 - sqrt(3) * a,OI = 1 -
sqrt(3) * b
より,PH * QI = OH * OI は,
ab = (1 - sqrt(3) * a)(1 - sqrt(3) * b)
2ab - sqrt(3) * (a + b) + 1 = 0
(a - sqrt(3)/2)(b - sqrt(3)/2) = 1/4
また,
S = □OPAQ = △OPA +
△OQA = OA * PH * 1/2 + OA * QI * 1/2 = (a + b)/2
a + b = 2S
です。そこで,(a,b)-座標平面上で
(a - sqrt(3)/2)(b - sqrt(3)/2) = 1/4
a = sqrt(3)/2 と b = sqrt(3)/2 を漸近線とする双曲線で
0 <= a <= sqrt(3)/3,0 <= b <=
sqrt(3)/3 の部分
を考え,a + b = 2S との共有点の存在から,
sqrt(3)/6 <= S <= (sqrt(3) - 1)/2
S の最大は a = b で
(sqrt(3) - 1)/2,S の最小は a = 0 又は b = 0 で sqrt(3)/6
になります。
実は,相加相乗平均から最大は容易に分かるのですが,最小は別途考えることになるので,
上記のようにしました。
(2) 90°<= ∠XOA
<= 120°のとき
このときは,OX,OY が AC と交点をもちます。それらをそれぞれ P,Q とします。
O から AC に垂線を下ろしその足を H とします。
∠OAH = ∠OCH = 30°より,OH
= OA * 1/2 = 1/2 です。
また,∠POQ = 90°より,∠POH = ∠POQ
- ∠QOH = 90°- ∠QOH = ∠HQO なので,
△OPH ∽ △QOH になり,PH:OH = OH:QH,PH * QH =
OH * OH = 1/4 です。
そこで,PH = a とすると,90°<=
∠XOA <= 120°に注意して,
sqrt(3)/6 <= a = PH <= sqrt(3)/2,QH = 1/4a,PQ = a + 1/4a
S = △OPQ = PQ * OH * 1/2 = 1/4 * (a +
1/4a)
これは,S = S(a) のグラフから,
1/4 <= S <= sqrt(3)/6
最小は a = 1/2 で 1/4,最大は a
= sqrt(3)/6 又は sqrt(3)/2 で
sqrt(3)/6
になります。
実は,相加相乗平均から最小は容易に分かるのですが,最大は別途考えることになるので,
上記のようにしました。
以上ですべてなので,結局,
最大値は (sqrt(3) - 1)/2,最小値は 1/4
になります。
(別解2)
より,幾何学的な解法です。
正三角形を △ABC,A,B,C は反時計回り,とし,その中心を O(0,0) とします。
今,A(1,0) の場合から,△ABC を反時計回りに回転します。
これは,座標軸を時計回りに回転することと同じです。
そこで,以下では,△ABC は固定し座標軸を時計回りに回転すると考えます。
x 軸の正の方向の O から十分遠い所に点 X を,y 軸の正の方向の O から十分遠い所に点 Y を,
取っておきます。
対称性から,0°<= ∠XOA <=
120°を考えれば十分です。
第1象限は,領域XOY になります。△ABC の 領域XOY
の部分の面積を S とします。
(1) 0°<= ∠XOA
<= 90°のとき
このときは,OX が AC と,OY が AB と交点をもちます。それらをそれぞれ P,Q とします。
対称性より,0°<= ∠XOA <=
45°を考えれば十分です。
45°<= ∠XOA
<= 90°は,図形を OA に関して折り返すと,
必ず,0°<= ∠XOA <=
45°に合同な図形が存在するからです。
∠XOA = 45°のときの P,Q を U,V とします。このとき,U,V は OA に関して対称です。
∠OUA = ∠OVA = 105°,∠OUC
= ∠OVB = 75°です。
さて,S = □OPAQ ですが,□OUAV と比べてみます。
δS = □OUAV - □OPAQ = △OPU - △OQV
= OU * OP * sin(∠UOP) * 1/2 - OV
* OQ * sin(∠VOQ) * 1/2
ここで,∠UOP = ∠UOV - ∠POV = ∠POQ - ∠POV = ∠VOQ = θ = 回転角,OU = OV,なので,
δS = (OP - OQ) * OU * sin(θ) * 1/2
さらに,△OQV を OA に関して折り返すと,V
は U に重なり,Q の移動先を R とすると,
R は AC 上にあり,U に関して P と反対側にあります。
折り返したのだから,OR = OQ,∠UOR = ∠VOQ
= ∠UOP です。
そこで,△OPR において,
∠OPR = ∠OUR - ∠UOP =
75°- ∠UOP
∠ORP = ∠OUP - ∠UOR =
105°- ∠UOP
つまり,∠OPR < ∠ORP です。そこで,OR < OP,したがって,OP > OR = OQ です。
これより,δS > 0 がいえます。
つまり,0°<= ∠XOA <=
90°では,P = U,Q = V,∠XOA = 45°のときが最大で,
U から OA に垂線を下ろして考えると,
OU/sqrt(2) + sqrt(3) * OU/sqrt(2) = 1
OU = sqrt(2)/(sqrt(3) + 1) = (sqrt(3) - 1)/sqrt(2) = OV
なので,最大値は,
S = □OUAV = △OUA *
2 = OA * OU * sin(45°) * 1/2 * 2 = (sqrt(3) - 1)/2
になります。
次に最小を考えます。
∠XOA = 0°の場合は,P = A で,Q を Q' とすると,このとき S =
△OAQ' です。
これと,一般の
□OPAQ とを比較します。
δS = □OPAQ - △OAQ' = △POA - △QOQ'
= OA * OP * sin(∠AOP) * 1/2 -
OQ' * OQ * sin(∠Q'OQ) * 1/2
ここで,∠AOP = ∠Q'OQ = θ = 回転角,OA = 1 > OQ' = 1/sqrt(3) で,
さらに,先ほどの議論から OP > OQ,なので,
δS > OA * OP * sin(θ) * 1/2 - OA * OQ *
sin(θ) * 1/2 = (OP - OQ) * sin(θ) * 1/2 > 0
となり,∠XOA = 0°(又は 90°)が最小で,最小値は,
S = △OAQ' = OA * OQ' * 1/2 = 1 * 1/sqrt(3)
* 1/2 = sqrt(3)/6
になります。
(2) 90°<= ∠XOA
<= 120°のとき
このときは,OX,OY が AC と交点をもちます。それらをそれぞれ P,Q とします。
対称性より,90°<= ∠XOA <=
105°を考えれば十分です。
∠XOA = 105°のときの P,Q を U,V とします。このとき,U,V は BO に関して対称です。
∠OUA = ∠OVC = 45°,∠OUC
= ∠OVA = 135°です。
さて,S = △OPQ ですが,△OUV と比べてみます。
δS = △OPQ - △OUV = △OVQ - △OPU
= OV * OQ * sin(∠VOQ) * 1/2 - OU
* OP * sin(∠UOP) * 1/2
ここで,∠UOP = ∠UOV - ∠POV = ∠POQ - ∠POV = ∠VOQ = θ = 回転角,OU = OV,なので,
δS = (OQ - OP) * OU * sin(θ) * 1/2
ここで,O より AC に垂線を下ろしその足を
H とすると,
∠AOH = 60°,OH = 1/2
また,90°<= ∠XOA <=
105°より,0°<= ∠QOA <= 15°,30°<=
∠POH <= 45°に注意して,
△OPQ において,
∠OPQ = ∠OUV + ∠UOP =
45°+ θ
∠OQP = ∠OVU - ∠VOQ =
45°- θ
つまり,∠OPQ > ∠OQP です。そこで,OP < OQ です。
これより,δS < 0 がいえます。
つまり,90°<= ∠XOA <=
120°では,P = U,Q = V,∠XOA = 105°のときが最小で,
OU = OV = sqrt(2)/2
なので,最小値は,
OU * OU * 1/2 = 1/4
になります。
次に最小を考えます。
∠XOA = 90°の場合は,Q = A で,P を P' とすると,このとき S =
△OAP' です。
これと,一般の
△OPQ とを比較します。
δS = △OPQ - △OAP' = △POP' - △OAQ
= OP' * OP * sin(∠P'OP) * 1/2 -
OA * OQ * sin(∠AOQ) * 1/2
ここで,∠P'OP = ∠AOQ = θ = 回転角,OA = 1 > OP' = 1/sqrt(3) で,
さらに,先ほどの議論から OP < OQ なので,
δS < OA * OP * sin(θ) * 1/2 - OA * OQ *
sin(θ) * 1/2 = (OP - OQ) * sin(θ) * 1/2 < 0
となり,∠XOA = 90°(又は 120°)が最大で,最大値は,
S = △OAP' = OA * OP' * 1/2 = 1 * 1/sqrt(3)
* 1/2 = sqrt(3)/6
になります。
以上ですべてなので,結局,
最大値は (sqrt(3) - 1)/2,最小値は 1/4
になります。
(感想)
なかなか面倒になってしまいました。
直感的には,対称性から,正三角形
△ABC を x 軸に対して,
∠XOA = 45°としたときが最大,∠XOA = 105°としたときが最小
は,ほとんど明らかなのですが...
もう少し簡単にできないのかな,と思います。
NO2「bulletshooteer」 07/15 18時05分受信 更新8/8
この正三角形ABCの外心Oから2本の直交する半直線OX,OYを伸ばす。
2半直線の間の部分(270°じゃなくて90°の方)に挟まれた部分を第1象限と見なせる。
正三角形の第1象限部の面積をSとする。
[第1象限に頂点1つの時]
この頂点をAとする。
交点P,Qを図1のように定め、長さOP,OQの内短い方をr[1]、長い方をr[2]とする。
極方程式で表された図形の求積法から、この直交2半直線組を、
・r[1]側へ微小角度dθ回転すれば、
Sの増加は (1/2)r[1]^2dθ-(1/2)r[2]^2dθ=(1/2)(r[1]^2-r[2]^2)dθ<0
・r[2]側へすれば、
Sの増加は (1/2)r[2]^2dθ-(1/2)r[1]^2dθ=(1/2)(r[2]^2-r[1]^2)dθ>0
∴OP,OQの内短い方を長く、長い方を短くするように回転することで面積が増加するので、
面積最大はr[1]=r[2]の時――T
最小は頂点1つが半直線上の時――U
[第1象限に頂点無しの時]
2半直線が辺によって切られた長さを上と同様にr[2],r[1]とし、上と同様の議論から、
面積最小はr[1]=r[2]の時――V
最大はUの時
∴T>U>V
以下で、T,Vに於ける正三角形の面積を求める。
[T]図2。正三角形外心は重心と一致。何故なら正三角形に於いては、各辺の垂直2等分線と頂点から対辺中点への線分が同じことだから。
OA=1。HQ=hとすると、三角比から、AH+HO=1⇔(1+√3)h=1⇔h=(√3-1)/2
∴S=2×(1/2)×1×(√3-1)/2=(√3-1)/2
[V]図2に於ける第3象限部の面積。
点Oは△ABCの重心だからOM=1/2。三角比から、MP'=(1/2)
∴S=2×(1/2)×(1/2)×(1/2)=1/4
∴最大(√3-1)/2、最小1/4
NO3「MVH」
08/08 12時12分受信 更新8/8
寄せられた解答1です。
寄せられた解答2です。
NO4「スモークマン」 08/10 12時48分受信 更新8/12
正方形に内接する正三角形の最大は...頂点が正方形にあるとき...
その正三角形の重心を円の中心として4分割することを考えると...
重心は高さの2/3 の位置にあるので...
正方形の辺に平行な直線での分割を考えると...
重なった頂点側が最大で...その反対側が最小になりそう...^^;←ここの考証わから
ず...よって…半ば直感…数学じゃない…Orz...
頂点から重心までの距離...1
sin 15 を求める...
cos 30=(cos 15)^2-(sin 15)^2
=1-2(sin 15)^2
(1-√3/2)/2=t^2
(2-√3)/4=t^2
(a-b√3)^2=2-√3
a^2+3b^2=2
2ab=1
a^2+3(1/2a)^2=2
4a^4-8a^2+3=0
k^2-2k=-3/4
(k-1)^2=1/4
k=3/2=a^2
a=√6/2
b=(1/2)(2/√6)=√6/6
t=(√6/2-√6*√3/6)/2
=(√6-√2)/4
1/2=a(sin 30+(√2/2)*sin 15)
=a*(1/2+(√2/2)(√6-√2)/4)
=a*(1+√3)/4
a=2/(1+√3)=(√3-1)
求めるMax面積=1/2-(√2/2)*a*sin 15
=1/2-(√2/2)(√3-1)
(√6-√2)/4
=1/2-(2-√3)/2
=(√3-1)/2
最小は…
正三角形の1辺の長さ=(3/2)(2/√3)=√3
(√2/2)*((√3/a)-1)-((√2/2)-√3*sin 15)
=(√2/2)*{√3/(√3-1)-1}-((√2/2-√3*(√6-√2)/4)
=√2/2
つまり…
求めるMin面積=(√2/2)^2/2=1/4
<水の流れ:正方形の辺に平行な直線での分割を考えると...
重なった頂点側が最大で...その反対側が最小になりそう
と書いてありますが、やはり、こうであると示さなければ・・・>
皆さん、答えがわかったら、一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、
メールで送ってください。待っています。