平成26年1月19日
[流れ星]
第301回数学的な応募解答
<解答募集期間:12月22日〜1月19日
[特殊な四面体]
「大学への数学」1対1対応の演習(数学T)に立体の埋め込み問題がありましたので、紹介します。
問題1:四面体ABCDにおいて、AB=BC=CD=DAを満たすとき、次が成り立つこと示せ。
(1)ACの中点をM、BDの中点をNとすると、AC⊥MN 、BD⊥MN
(2)平面MBD、平面NACに関してそれぞれ面対称であることより、
四面体ABCDの体積Vは V=1/6(BD×MN×AC)
問題2:四面体ABCDで、AB=BC=CD=DA=√110 AC=10、BD=14のとき、各問に答えよ。
(1)MNの長さを求めよ。
(2)体積Vを求めよ。
(3)外接球の半径Rを求めよ。
(4)内接球の半径rを求めよ
NO1「uchinyan」 12/22 14時21分受信
更新01/19
第301回数学的な応募問題
[特殊な四面体]
問題1:
(1)
△ABD,△CBD は合同な二等辺三角形なので,AN = CN,△NAC は二等辺三角形となり,AC⊥MN,
△BAC,△DAC は合同な二等辺三角形なので,BM = DM,△MBD は二等辺三角形となり,BD⊥MN,
になります。
(2)
面対称性は明らか。
そこで,AC,BD を適当に平行移動してできるひし形を底面,MN を高さ,とし,
四面体の辺を対角線とするような四角柱が作れるので,
V = (BD * AC)/2 * MN * (1 - 1/2 * 1 * 1/3
* 4) = (BD * MN * AC)/6
問題2:
問題1:の結果を使います。
(1)
三平方の定理より,
MN^2 = AN^2 - AM^2 = AB^2 - BN^2 - AM^2
MN = √(AB^2 - BN^2 - AM^2) = √((√110)^2 - 5^2 - 7^2) = √36 = 6
(2)
問題1:の(2)より,
V = (BD * MN * AC)/6 = (14 * 6 * 10)/6 =
140
(3)
外接球の中心を O とすると,対称性より O は MN 上にあります。
OM = x とすると,三平方の定理より,
AM^2 + OM^2 = OA^2 = OC^2 = R^2 = OD^2 =
OB^2 = BN^2 + ON^2
5^2 + x^2 = R^2 = 7^2 + (6 - x)^2
x = 5
R = 5√2
(4)
内接球の中心を I とすると,
三角すいI-ABC + 三角すいI-BCD + 三角すいI-CDA + 三角すいI-DAB = V
(△ABC + △BCD + △CDA + △DAB)r/3 = V
△ABC = △CDA = (√((√110)^2 -
5^2) * 10)/2 = 5√85
△BCD = △DAB = (√((√110)^2 -
7^2) * 14)/2 = 7√61
(5√85 + 7√61 + 5√85 + 7√61)r/3 = 140
r = 210/(5√85 + 7√61) = 35(7√61 - 5√85)/144
= 2.08…
(感想)
何となく前回の続きのような問題でした。
NO2「スモークマン」 12/23 13時59分受信 更新01/19
今年最後の問題で来たと思うので、有終の美を飾れてれば嬉しいです♪
今年もいっぱい楽しませて頂きました。お礼申し上げます。〜m(_ _)m〜
来年もできそうなものはチャレンジ続けたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
問題1:四面体ABCDにおいて、AB=BC=CD=DAを満たすとき、次が成り立つこと示せ。 (1)ACの中点をM、BDの中点をNとすると、AC⊥MN 、BD⊥MN
△BADは二等辺三角形だから、AN⊥BD
△BCDも同じくで…CN⊥BD
2つは合同な△なので…AN=CN
以上から、△ANCは二等辺三角形とわかり、その頂点から底辺の中点を結ぶ直線は垂線であるから…つまり...AC⊥MN
△ADCと△BACにおいても同様であるから...BD⊥MN
別解
AN⊥BD のANを半径にした円を描くと…
AN=CN という弦の中点と円の中心を通る直線は垂直に交わるからってのは駄目?
(2)平面MBD、平面NACに関してそれぞれ面対称であることより、四面体ABCDの体積Vは V=1/6(BD×MN×AC)
上の事実から…△DNB⊥AC or △ANC⊥BD だから…
V=△DNB*AC/3
=((BD*MN)/2)*AC/3
=(BD*MN*AC)/6
or
=△ANC*BD/3
=((AC*MN)/2)*BD/3
=(AC*MN*BD)/6
問題2:四面体ABCDで、AB=BC=CD=DA=√110 AC=10、BD=14のとき、各問に答えよ。
(1)MNの長さを求めよ。
△ANDは角Dが直角なので…
(√110)^2-(14/2)^2=AN^2=110-49=61
MN^2=AN^2-(10/2)^2=61-25=36
MN=6
or
(√110)^2-(10/2)^2=BM^2=110-25=85
MN^2=BM^2-(14/2)^2=85-49=36
MN=6
(2)体積Vを求めよ。
V=14*6*10/6=140
(3)外接球の半径Rを求めよ。
図形的に…
R^2=5^2+x^2=(6-x)^2+7^2
12x=7^2+6^2-5^2=60
x=5
R=5√2
(4)内接球の半径rを求めよ
V=2*(△ABD+△BAC)*r/3
△ABD=14*√61/2
△BAC=10*√85/2
なので…
V=140=(14√61+10√85)*r/3
r=420/(14√61+10√85)
=(35/144)(7√61-5√85) ←計算させました 奇麗でないからちと不安…^^
NO3「浜田明巳」 12/25 13時25分受信 更新01/19
問題1(1)
ベクトルb=ベクトルAB,ベクトルc=ベクトルAC,ベクトルd=ベクトルADとすると,
ベクトルMN=ベクトルAN−ベクトルAM
=(ベクトルb+ベクトルd)/2−ベクトルc/2(∵NはBDの中点,MはACの中点)
=(ベクトルb−ベクトルc+ベクトルd)/2
AB=AD=BC=CDから,
|ベクトルb|=|ベクトルd|=|ベクトルc−ベクトルb|=|ベクトルd−ベクトルc|
∴|ベクトルb|2=|ベクトルd|2=|ベクトルc−ベクトルb|2=|ベクトルd−ベクトルc|2
∴|ベクトルb|2=|ベクトルd|2
=|ベクトルc|2−2・ベクトルb・ベクトルc+|ベクトルb|2
=|ベクトルd|2−2・ベクトルc・ベクトルd+|ベクトルc|2
∴|ベクトルc|2=2・ベクトルb・ベクトルc=2・ベクトルc・ベクトルd………@
ベクトルb・ベクトルc=ベクトルc・ベクトルd………A
ここで,
ベクトルAC・ベクトルMN=ベクトルc・(ベクトルb−ベクトルc+ベクトルd)/2
=(ベクトルb・ベクトルc−|ベクトルc|2+ベクトルc・ベクトルd)/2
=0(∵@,A)
∴AC⊥MN
次に,
ベクトルBD・ベクトルMN=(ベクトルd−ベクトルb)・(ベクトルb−ベクトルc+ベクトルd)/2
=(ベクトルb・ベクトルd−ベクトルc・ベクトルd+|ベクトルd|2−|ベクトルb|2+ベクトルb・ベクトルc−ベクトルb・ベクトルd)/2
=(−ベクトルc・ベクトルd+ベクトルb・ベクトルc)/2(∵|ベクトルb|=|ベクトルd|)
=0(∵A)
∴BD⊥MN
(2)四面体ABCDは,面MBD,面NACに関してそれぞれ対称より,
四面体ABCD=四面体ABDM×2=四面体BACN×2=四面体ABMN×4
AB=BCから,BM⊥AC ∴BM⊥AM
MN⊥ACから,MN⊥AM
∴面BMN⊥AM
また,MN⊥BDから,∠BNM=π/2
∴V=四面体ABCD=四面体ABMN×4=1/3・△BMN・AM・4
=1/3・1/2・BN・MN・AM・4
=1/6・BD/2・MN・AC/2・4
=1/6・BD・MN・AC
問題2(1)AB=BC=CD=DA=√110,AC=10,BD=14
座標系を導入する.
△CBDは二等辺三角形なので,
B(0,0,0),D(14,0,0),N(7,0,0),C(7,y,0)(y>0)
とすると,
BC2=72+y2=(√110)2
y>0から,y=√61
∴C(7,√61,0)
A(7,y,z)(y>0,z>0)とすると,
AB2=72+y2+z2=(√110)2………B
AC2=(y−√61)2+z2=102………C
B−Cから,−12+2y√61=10
∴y=11/√61
Bより,z2=110−49−112/61=(612−112)/61=72・50/61
z>0から,z=6√2・5√2/√61=60/√61
∴A(7,11/√61,60/√61)
MはACの中点なので,
M=(7,(√61+11/√61)/2,30/√61)=(7,36/√61,30/√61)
∴MN2=(36/√61)2+(30/√61)2=62/61・(62+52)=62
MN>0から,MN=6
(2)問題1(2)から,
V=1/6・BD・MN・AC=1/6・14・6・10=140
(3)△CBDは二等辺三角形なので,外接球の中心をX(7,y,z)とすると,
AX=BX=CX=DX=R
∴AX2=(y−11/√61)2+(z−60/√61)2=R2………D
BX2=72+y2+z2=R2………E
CX2=(y−√61)2+z2=R2………F
D−Eから,−22/√61・y−120/√61・z+(112+602)/61−49=0
∴22y+120z=(121+3600−49×61)/√61=732/√61
∴11y+60z=366/√61………G
E−Fから,−12+2√61・y=0
∴y=6/√61
Gから,60z=366/√61−66/√61=300/√61
∴z=5/√61
Eから,
R2=72+(6/√61)2+(5/√61)2=49+(36+25)/61=50
R>0から,R=5√2
(4)△CBDは二等辺三角形であり,内接球はxy平面に接しているので,内接球の中心をX(7,y,r)とする.
面ABDの方程式を求める.
B(0,0,0)を通るので,それをax+by+cz=0とする.
D(14,0,0)を通るので,14a=0 ∴a=0
故に方程式はby+cz=0となり,点A(7,11/√61,60/√61)を通るので,
11/√61・b+60/√61・c=0
∴b:c=60:(−11)
故に面ABDの方程式を,f(x,y,z)=60y−11z=0とする.
この面から,内接球の中心Xまでの距離は,
|60y−11r|/{02+602+(−11)2}1/2=r
∴|60y−11r|=r√3721=61r………H
点Xは面ABDに対して,点Cと同じ側にある.
∴f(7,y,r)・f(7,√61,0)=(60y−11r)・60√61>0
∴60y−11r>0
Hから,60y−11r=61r
∴60y=72r ∴y=6/5・r………I
次に,面ABCの方程式を求める.
B(0,0,0)を通るので,それをax+by+cz=0とする.
A,Cを通るので,
7a+11/√61・b+60/√61・c=0………J
7a+√61・b=0………K
Kから,a=−√61/7・b
Jから,−√61・b+11/√61・b+60/√61・c=0
∴(−61+11)b+60c=0
∴c=5/6・b
∴a:b:c=(−√61/7):1:5/6=(−6√61):42:35
故に面ABCの方程式を,
g(x,y,z)=−6√61・x+42y+35z=0
とする.
この面から,内接球の中心Xまでの距離は,
|−6√61・7+42y+35r|/{(−6√61)2+422+352}1/2=r
∴|−6√61・7+42y+35r|=(5・61・17)1/2r………L
点Xは面ABCに対して,点Dと同じ側にある.
∴g(7,y,r)・g(14,0,0)=(−6√61・7+42y+35r)・(−6√61・14)>0
∴−6√61・7+42y+35r<0
Lから,
−(−6√61・7+42y+35r)=(5・61・17)1/2r
Iを代入すると,
42√61−42・6/5・r−35r=(5・61・17)1/2r
∴{427+5(5・61・17)1/2}r=42・5√61
∴(7√61+5√85)r=210
∴r=210/(7√61+5√85)=210(7√61−5√85)/(2989−2125)
=35(7√61−5√85)/144
(4)の答の数値があまりきれいではないので,心配になったので,vbscriptで確かめてみた.
x=7
kizami=.00001
max=10000000
for r=kizami to 60/sqr(61)-kizami step kizami
y=1.2*r
z=r
dd1=60*y-11*z
dd2=-6*sqr(61)*x+42*y+35*z
if dd1>0 and dd2
<0 then> d1=dd1/sqr(60*60+11*11)
d2=-dd2/sqr(6*6*61+42*42+35*35)
s=sqr((r/d1-1)*(r/d1-1)+(d1/d2-1)*(d1/d2-1))
if max>s then
max=s
rr=r
end if
end if
next
r0=35*(7*sqr(61)-5*sqr(85))/144
msgbox rr&" , "&r0&" , 誤差="&abs(rr-r0)
誤差が刻み値未満なので,どうやらこれでよさそうである.正解である事を期待する.
「浜田明巳」 12/27 13時27分受信 更新01/19
(参考)AC=√3,AB=BC=CD=DA=DB=2
の場合も考えたそうなので,この場合の答を求めてみる.数字がきれいにならないので,あきらめたそうだが.
問題2(1)△CBDは正三角形なので,
B(0,0,0),D(2,0,0),N(1,0,0),C(1,√3,0)
とする.
A(1,y,z)(z>0)とすると,
AB2=12+y2+z2=22………B
AC2=(y−√3)2+z2=(√3)2………C
B−Cから,−2+2√3・y=1
∴y=√3/2
Bより,z2=4−1−3/4=9/4
z>0から,z=3/2
∴A(1,√3/2,3/2)
MはACの中点なので,
M=(1,(√3+√3/2)/2,3/4)=(1,3√3/4,3/4)
∴MN2=(3√3/4)2+(3/4)2=32/4
MN>0から,MN=3/2
(2)問題1(2)から,
V=1/6・BD・MN・AC=1/6・2・3/2・√3=√3/2
(3)△CBDは二等辺三角形なので,外接球の中心をX(1,y,z)とすると,
AX=BX=CX=DX=R
∴AX2=(y−√3/2)2+(z−3/2)2=R2………D
BX2=12+y2+z2=R2………E
CX2=(y−√3)2+z2=R2………F
D−Eから,−√3・y−3z+(3+32)/4−1=0
∴√3・y+3z=2………G
E−Fから,−2+2√3・y=0
∴y=1/√3
Gから,z=(2−√3・y)/3=(2−1)/3=1/3
Eから,
R2=12+(1/√3)2+(1/3)2=13/9
R>0から,R=√13/3
(4)△CBDは二等辺三角形であり,内接球はxy平面に接しているので,内接球の中心をX(1,y,r)とする.
面ABDの方程式を求める.
B(0,0,0)を通るので,それをax+by+cz=0とする.
D(2,0,0)を通るので,2a=0 ∴a=0
故に方程式はby+cz=0となり,点A(1,√3/2,3/2)を通るので,
√3/2・b+3/2・c=0
∴b:c=√3:(−1)
故に面ABDの方程式を,f(x,y,z)=√3・y−z=0とする.
この面から,内接球の中心Xまでの距離は,
|√3・y−r|/{02+(√3)2+(−1)2}1/2=r
∴|√3・y−r|=2r………H
点Xは面ABDに対して,点Cと同じ側にある.
∴f(1,y,r)・f(1,√3,0)=(√3・y−r)・3>0
∴√3・y−r>0
Hから,√3・y−r=2r
∴y=√3・r………I
次に,面ABCの方程式を求める.
B(0,0,0)を通るので,それをax+by+cz=0とする.
A,Cを通るので,
a+√3/2・b+3/2・c=0………J
a+√3・b=0………K
Kから,a=−√3・b
Jから,−√3・b+√3/2・b+3/2・c=0
∴c=b/√3
∴a:b:c=(−√3):1:1/√3=(−3):√3:1
故に面ABCの方程式を,
g(x,y,z)=−3x+√3・y+z=0
とする.
この面から,内接球の中心Xまでの距離は,
|−3+√3・y+r|/{(−3)2+(√3)2+12}1/2=r
∴|−3+√3・y+r|=√13・r………L
点Xは面ABCに対して,点Dと同じ側にある.
∴g(1,y,r)・g(2,0,0)=(−3+√3・y+r)・(−6)>0
∴−3+√3・y+r<0
Lから,−(−3+√3・y+r)=√13・r
Iを代入すると,3−3r−r=√13・r
∴(4+√13)r=3
∴r=3/(4+√13)=4−√13
数値はきれいなものなので,こちらの条件の方が良かったのではないでしょうか.
それとも,こちらの方が直観的に簡単に求められてしまうとか・・・.
NO4「にいばりZ12」1/02 21時32分受信 更新01/19
問題1
(1)
△ADC≡△ABC(3辺が等しい)
DM=BM
∴△DMBは2等辺三角形
DN=BN
∴△DMN≡△BMN(3辺が等しい)
∠DNB=π
∴∠MND=∠MNB=∠DNB/2=π/2
BD⊥MN・・・回答
△DAB≡△DCB(3辺が等しい)
AN=CN
∴△ANCは2等辺三角形
AN=CN
∴△ANM≡△CNM(3辺が等しい)
∠AMC=π
∴∠NMA=∠NMC=∠AMC/2=π/2
AC⊥MN・・・回答
(2)
題意より4面体を平面MBD、平面NACで切り分けると4個の4面体に分けられそれらは互いに合同です
故にその中の1つの体積を求め4倍すると4面体ABCDの体積になります
切り分けた1つの4面体AMNDの体積は底面AMN高さが(1)よりNDの三角錐となり
さらに底面AMNは(1)より∠AMN=直角の直角三角形で
その体積Vは
V=AM×MN×1/2×DN×1/3となります
ここでAM=AC/2、DN=DB/2から
V=AC/2×MN×1/2×DB/2×1/3=AC×MN×DB×1/24
よって4面体ABCDの体積Vは
V=4v=AC×MN×DB×1/24×4=AC×MN×DB×1/6・・・・回答
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この4面体ABCDは図1(PDF)のように底面が対角線長AC,BDの菱形で高さがMNの
四角柱(並行6面体)に埋め込まれます
したがって
MN^2=AB^2−(AC^2+BD^2)/4
この4面体ABCDの外接球はABCDを通ります。
その中心は4面体ABCDを構成するすべての三角形の外心を通り三角形に垂直な直線の交点に存在します。
さらに各三角形はすべて2等辺三角形なので外接球の中心はMN上に存在します。
今、△ACNと△BDMは問題1(1)から2等辺三角形でその各頂点からの垂直二等分線であるMNは共通です。
そこで、MNを軸に△ACN(△BDM)をπ/2だけ回転したがいに重ね合わせたのが図2(PDF)です
この図で外接球の中心OからABCDまでの距離がRで外接球の半径でありまた大円の半径でもあります
内接球の中心も同様の議論でMN上に存在します。
AN,CN,DM,BMの各辺に垂線の足を下したときその長さがすべて等しいとき
に内接球の半径になります。
MN上の内接球の中心からDM、ANに下した垂線の足をOP、OQとします。
--------------------------------------------------------
問題2
(1)
MN^2=AB^2−(AC^2+BD^2)/4 から
MN^2=110−(10^2+14^2)/4=36
MN=6・・・回答
(2)
V=AC×MN×DB×1/6 から
V=10×6×14×1/6=140・・・・回答
(3)
図2左において
OM^2+AM^2=ON^2+DN^2
ON+OM=NM
(既知:NM、AM、DN)
の連立方程式の解を求めOM^2+AM^2(= ON^2+DN^2=R^2)を計算します
ON-OM=(AM-DN)(AM+DN)/NM
ON =((AM-DN)(AM+DN)/NM+NM))/2=((5-7)(5+7)/6+6))/2=1
OM =(-(AM-DN)(AM+DN)/NM+NM))/2=(-(5-7)(5+7)/6+6))/2=5
R^2=(((AM-DN)(AM+DN)/NM+NM))/2)^2+ DN^2=(((5-7)(5+7)/6+6))/2)^2+7^2=50
R=((((AM-DN)(AM+DN)/NM+NM))/2)^2+ DN^2)^(1/2)=√50=5√2・・・回 答
(4)
図2右において
△NAM∽△NOQ (三角形の3角が等しい)
△MDN∽△MOP (三角形の3角が等しい)
OP=OQ=r ON+OM=MN
から
AM/AN=r/ON
DN/DM=r/OM
変形整理すると
r=MN/(AN/AM+DM/DN)
ここで
AN^2=NM^2+AM^2
DM^2=NM^2+DN^2
これが記号による回答になり、数値を代入します
NM=6、AM=AC/2=5、DN=DB/2=7
AN^2=6^2+5^2=61
AN=√61
DM^2=6^2+7^2=85
DM=√85
r=6/(√61/5+√85/7)=(35/144)・(7√61-5√85)・・・・・回答
寄せられたPDFです。
問題2(4)は三角形の調和平均のような形になり何か不思議な感じがしました。
NO5「二度漬け白菜」1/10 18時52分受信 更新1/19
ペンネーム : 二度漬け白菜
よろしくお願いします。
問題2: |
NO6「早起きおじさん」1/13 16時19分受信
更新1/19
問題1
(1)
まず、△ABD≡△CBDです。(図ア)
だから、対応する中線AN=CNです。(図イ、図ウ)
すると、△NACは二等辺三角形なので中線NM⊥ACです。(図エ)
次に、△BAC≡△DACです。(図ア)
だから、対応する中線BM=DMです。(図オ、図カ)
すると、△MBDは二等辺三角形なので中線MN⊥BDです。(図キ)
(2) 四面体ABCDは平面MBDに面対称です。(図ア)
体積Vは三角錐AMBDの2倍なので、
問題2
(1)図イで、なので、より、.
図エで、なので、より、.
だから、MN=6.
あとで使うので、CNとBMの長さを調べておきます。
図オより、
(2)
(3) 外接球の中心をOとすると、対称性からOはMNの上にあります。(図ク)
OM=m、ON=nとすると、直角三角形OAMとODNに三平方の定理をあてはめて、
だから、
上の式から、中の式からなので下の式に入れて、
内接球の中心をQとすると、Qから四面体の各面までの距離は等しくなります。
Qと各頂点を結んで元の四面体を4つの三角錐QABC、QBCD、QCDA、QDABに分けて考えます。
このうち下線を引いた2つの三角錐、波線を引いた2つの三角錐がそれぞれ同体積なので、
だから、