令和3年5月30日
[流れ星]
第401回数学的な連続応募問題
<解答募集期間:5月30日〜6月27日>
[明星輪寺の算額(4)]
第359回の応募問題は元治2年(1865)に大垣市の明星輪寺に奉納された算額で、初ノ段、四ノ段、八ノ段の問題を出題しました。
第399回では、二ノ段、五ノ段の問題を出題しました。
第400回では、六ノ段、七ノ段、九の段の問題を出題しました。
引き続いて、今回は十ノ段、十一問、十二問の問題です。
第10問 正三角形と外円との間に緑、赤、白円併せて16個を入れる。正三角形の内接円の半径が与えられたとき白円の直径を求めよ。
出題者 田辺捨次重利
術文(答) 白円の半径は正三角形の内接円の半径÷10
第11問 三角形の2辺に接し、かつ互いに外接する3個の円(青、白、浅青)がある。この三角形の内接円を緑円とする。青、白、浅青の直径が与えられたとき緑円の直径を求めよ。 出題者 志知何某貴忠
術文(答)
緑円径は{2√(a×b×c)}÷{√a+√b+√c―√(a+b+c)}
ただし、青の直径をa、白の直径をb、浅青の直径をcとする。
参考 この問題は初めに外接する3個の円を描き、それらの共通接線から三角形を作り、その内接円を求める問題である。西洋ではマルファッテイの問題と呼ばれている。
第12問 将棋盤の上に直方体の餅を置き、この餅の上から焼いた砲丸で盤に接するまで穴をあける。餅の底面は盤に接している。餅の高さと砲丸の直径が与えられたとき穴の容積を求めよ。
出題者 磯月関女恒子
術文(答)
容積はπ(2r)2×(3h−r)÷12
砲丸の直径を2r、餅の高さをhとする。
参考文献 「岐阜県の算額の解説」 木重治 著
追加問題1(提供者 ジョーカーさん)
8文字のbaseballを横一列に並べる順列で、どのbもaの左側にくる確率を求めよ。
追加問題2(提供者 ジョーカーさん)
<水の流れ:上の追加問題2は30日午後7時に追加記述>
皆さん、問題や質問に答えてください。一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。