令和2年7月5日
[流れ星]
第387回数学的な連続応募解答
<解答募集期間:6月7日〜7月5日>
[一定な値]
1981年同志社大学の入試問題を参考にして、出題します。
1から2k(kは自然数)までの連続する自然数をk個ずつA組、B組の2組に分け、A組の数をa1,a2,・・・,akとし、
B組の数をb1,b2,・・・,bkとする。
b1,b2,・・・,bkのうちa1より小さいものの個数をm1とする。
同様にB組の数のうちa2,a3・・・,akより小さいものの個数をそれぞれm2,m3,・・・,mkとするとき、
(a1+a2+・・・+ak)−(m1+m2+・・・+mk)はA組、B組の2組の分け方に関係せず一定な値を取ります。この一定値を求めよ。
追加問題(提供者 ジョーカーさん)
11個の正方形が図のように配置されている。
赤,青,黄の面積がそれぞれ2,3,4のとき,緑の面積を求めよ。
図はここをクリックください。
(中3〜高1程度の知識を使います。答えは16です。)
NO1「スモークマン」 06/11
23時10分 受信 更新 7/5
a1<a2<…<ak
b1<b2<…<bk
と考えてもいいので...
so...
a1より小さいもののAの中の個数=0=n1
a1より小さいもののBの中の個数=a1―1=m1
n2=1, m2=a2―2
…
nk=k―1
mk=ak―k
so…
Σ(ak―mk)=1+2+…+k=(k+1)k/2
♪
NO2「ジョーカー」 06/13 10時47分 受信 更新 7/5
「ジョーカー」 06/25 10時40分 受信 更新 7/5
NO3「よふかしのつらいおじさん」 06/13 17時30分 受信 更新 7/5
●わかりやすい例を調べます。
・A組が、小さい方からk個の場合
A組の数の合計は、1からkまでの自然数の和なので、
B組の中にA組の数より小さい数はありません。
・A組が、大きい方からk個の場合
A組の数の合計は、k+1から2kまでの自然数の和なので、
B組の中の数は、A組のどの数よりも小さいので、mの値はすべてkです。
よって、
●一般の場合を考えます。
A組の数の順番は、結果に影響しないので、 とします。
考え方は、1から2kまでの数の中から小さい順にA組の数として抜いていき、残った数をB組と考えます。
を抜くと、それより小さな数は、個残っています。
を抜くと、それより小さな数は、個残っています。
すでに抜けたより大きな数からを抜くので、より小さな数の個数に変化はありません。
・・・
を抜くと、それより小さな数は、個残っています。
・・・
を抜くと、それより小さな数は、個残っています。
A組の数の和は、
mの値の和は、
よって、
追加問題の解答
●赤、青、黄の正方形の面積が、それぞれ2、3、4なので、各正方形の一片の長さは、それぞれ です。
この3辺をもつ三角形を△ABCとします。
・△ABCとBのところで向き合う白の三角形の長い辺をpとします。
下の内角をDとします。
B+B’=180°です。
△ABCより、よって
、よって
、よって
・下の白い三角形の長い辺をqとします。
下の三角形の右の角の大きさをαとします。
、よって
・・・・・・(あ)
●△ABCとCのところで向き合う白の三角形の長い辺をrとします。
下の内角をβとします。
△ABCより、よって
、よって
・・・・・・(い)
・qとrを2辺にもち挟角がα+βの三角形の上の辺をsとします。
左の内角をEとします。
(あ)、(い)より、、
よって、、
よって
・、よって、
●qとsを2辺とし挟角をE’とする三角形の長い辺をt、左の内角をγとします。
、よって
、よって、
●qとtを2辺とし挟角を(90°−γ)とする三角形の長い辺の長さをvとします。
上の右の内角をδとします。
よって
、よって、
・qとvを2辺とし、挟角を(90°−δ)とする三角形の左の辺をwとします。
よって
・tとwを2辺とし、挟角をθとする三角形を考えます。
赤の長い辺は、です。
、よって、
●tとwを2辺とし、挟角がθ’の三角形の上の辺の長さをxとします。
よってx