令和3年5月2日
[流れ星]
第399回数学的な連続応募解答
<解答募集期間:4月4日〜5月2日>
[明星輪寺の算額(2)]
第359回の応募問題は元治2年(1865)に大垣市の明星輪寺に奉納された算額で、初ノ段、四ノ段、八ノ段の問題を出題しました。
今回は、その続きで、二ノ段、五ノ段の問題です。
問題1 ひし形の中に交わる赤円が2個、白円が2個、青円が5個接している。白円の直径が与えられたとき、青円の直径を求めよ。
出題者 山崎継次郎
術文(答)青円の直径は白円の直径÷2
問題2 台形内に半青円を作る。ただし青円の半径は台形の底辺の半分である。その中へ赤、白、黄、浅青、緑円の合計7個の円を入れる。赤の直径が与えられたときに緑の円の直径を求めよ。
出題者 細川荘六幸次
術文(答)
緑円の直径は赤円の直径÷5
<水の流れ:この問題を解くには、台形と白円、浅青円は不要です>
追加問題1(提供者「三角定規」さん)
過日マーケットで雛あられを買ったところ,添付図のような不思議な形の箱に入っていました。
上下の底面は正方形,側面は8つの正三角形が上下交互に並んでいて,また2つの正方形は上から見て一方が45°回転しています。私は初めて見る形で「こんな立体があるんだ」と驚き,感心しました。そこで,
[問題]1辺を 2 とし,この立体の体積を求めよ。
追加問題(提供者 ジョーカーさん)
NO1「スモークマン」
4/05 19時55分 受信 更新 5/2
追加問題1
上と下の面が8角形になるようにして出っ張った3角錐8個を引く…
上の面の面積=2^2+(√2-1)*4=4√2
高さを求める…
(√3)^2-(√2-1)^2=2√2=√8=(8^(1/4))^2
so…高さ=8^(1/4)
出っ張った3角錐の体積=(√2-1)*8^(1/4)/3
so…
4√2*8^(1/4)-8*(√2-1)*8^(1/4)/3
=(1/3)(4√2+8)*8^(1/4)
=7.655999854693733 < 2^3 だからいいような?
追加問題2
x%遅刻したとすると…
x=x*0.1+(100-x)*0.3
1.2*x=30
so…x=30/1.2=100/4=25%
NO2「ジョーカー」 4/05
22時43分 受信 更新 5/2
ジョーカーさんのすべての解答です。
NO3「三角定規」 4/06
19時23分 受信 更新 5/2
三角定規さんの追加問題1の解答です
「三角定規」 4/07
10時33分 受信 更新 5/2
三角定規さんの解答です
三角定規さんの追加問題2の解答です
NO4「よふかしのつらいおじさん」 4/11 21時21分 受信 更新 5/2
問題1
●2個の赤円の中心をE、Fとします。
直線ACに赤円と青円2個が接しています。
どの青円も大きさが等しいので、接点間の距離が等しくAB=BCです。
また、AD、BE、CFが平行なので、DE=EFです。
各円の半径を、青:b、赤:r、白:wとします。
外接した青円と白円が、赤円に内接しているので、2r=2b+2wより、r=b+wです。
DEは、青円と赤円の半径の和なので、DE=b+r=b+(b+w)=2b+w
EFは、GH(白円、青円、白円の直径の和)からGEとFH(赤円の半径)を引いたものなので、
EF=GH−GE−FH=2w+2b+2w−r−r=4w+2b−2r=4w+2b−2(b+w)=2w
よって、b=w/2となり、青円の直径は白円の直径の半分です。
問題2
●Rを赤円の中心、Sを赤円と青円の接点とします。
半径を青円:b、赤円:r、とします。
△OHRは直角二等辺三角形なので、 です。
●Yを黄円の中心とします。
半径を黄円:yとします。
△YHRは直角三角形です。
●青円と黄円の接点Tを中心として赤円を反転してみます。
このとき、 とします。(2bは青円の直径です)
青円の直径は2bなので、青円は、Tからの距離が2bの青直線に反転されます。
黄円の直径は2yなので、Tからの距離が の黄直線に反転されます。
赤円は、青円と黄円に接していたので、青直線と黄直線に接する円に反転されます。
反転された赤円の半径は、 です。
△THR∽△TH’R’なので、
(3)を(2)に代入すると、
●緑円の半径をmとします。
デカルトの円定理を用いると、黄円(y)、緑円(m)、赤円(r)、青円(b)の半径には次の関係があります。
この式に(1)、(4)を代入します。
m≠rなので
つまり、緑円の半径は、赤円の5分の1です。
追加問題1
●左の立体を真上からみて、上の正方形と下の正方形を重ねた図が右です。
正方形の頂点をつないだ赤の図形は正8角形です。
●底面に垂直な赤の正8角形の辺を含む8個の平面でこの図形を覆ってみます。
すると正8角柱ができます。(左の図)
次にピンクの三角形を底面とする三角錐ABCD、空色を底面とする三角錐EFDB注目します。
この2個の立体は合同です。
これに合同な立体は、全部で8個あります。
●問題の体積を求めます。
正8角形の辺ABの長さを求めます。
、 なので、
正8角柱の体積Vは、底面積S、高さADとして、
8個の三角錐の体積V‘を求めます。
底面積をS‘、高さADとして、
ゆえに、求める体積は、
追加問題2
●ある生徒がn日目にきちんと登校した確率をpn、遅刻した確率をqnとします。
pn+qn=1です。
連続した2日の関係を式で表してみます。
●行列の計算をします。
とおき、対角化します。
より、
固有値は、
固有ベクトルは、 のとき、 より、
固有ベクトルは、 のとき、 より、
よって、、、
1/4なので、25%遅刻する。
皆さん、問題や質問に答えてください。一部でも構いませんから、解答とペンネームを添えて、メールで送ってください。待っています。