令和6年6月23日
[流れ星]
第442回数学的な連続応募解答
<解答募集期間:5月26日〜6月23日>
「雑題3問]
お詫びして訂正いたします。5月26日午後11時記
追加問題(出題者は「ジョーカー」)
新シリーズ(正三角形の辺や円弧によって囲まれる図形内の3円の半径について)4・5問目
問題1
問題2
NO1「ジョーカー」 5/27 01時28分 受信 更新 6/23
寄せられた解答です
NO2「スモークマン」 5/28 20時05分 受信 更新 6/23
雑題3題
(1)
6x^2<27x
x=1〜4
・x=1 のとき
2(y+z+yz)=9(1+y+z)
2yz=9+7(y+z)
y(2z-7)-(7/2)(2z-7)=9+49/2=67/2
(2y-7)(2z-7)=67
2y-7=1, 2z-7=67・・・y=4,z=37
・x=2 のとき
2(2y+2z+yz)=9(2+y+z)
2yz=18+5(y+z)
y(2z-5)-(5/2)(2z-5)=18+25/2=61/2
(2y-5)(2z-5)=61
2y-5=1,2z-5=61・・・y=3,z=33
・x=3のとき
2(3y+3z+yz)=9(3+y+z)
2yz=27+3(y+z)
y(2z-3)-(3/2)(2z-3)=27+9/2=63/2
(2y-3)(2z-3)=63=1*63=3*21=7*9
y=2,z=33・・・y=2<x=3 でなし
y=3,z=12
y=5,z=6
・x=4 のとき
2(4y+4z+yz)=9(4+y+z)
2yz=36+y+z
y(2z-1)-(1/2)(2z-1)=36+1/2=73/2
(2y-1)(2z-1)=73=1*73・・・y=1<x=4 でなし
結局…
(x,y,z)=(1,4,37),
(2,3,33), (3,3,12), (3,5,6) 正解
(2)
m^3+n^3-9mn=p-27
m^3+n^3+3^3-3(3*m*n)
=(m+n+3)(m^2+n^2+3^2-mn-3m-3n)
So…
m^2+n^2+3^2-mn-3m-3n
=(1/2){(m-n)^2+(m-3)^2+(n-3)^2}
=1
So…
m=3,n=4 or n=3,m=4 or n=m=4
m+n+3が素数になるのは、n=m=4 のとき、p=11 だけ
つまり、
(m,n,p)=(4,4,11) 正解
筑波大学2022年問題の解答
m^3+n^3-6mn=p-8 なら
(m+n+2)(1/2){(m-n)^2+(m-2)^2+(n-2)^2}=p
So…
m=2,n=3 or n=2,m=3,or m=n=3
このとき、m+n+2が素数は前2者
(m,n,p)=(2,3,7),(3,2,7) 正解
(3)
(1+x)(1+y)(x+y)
=(1+(x+y)+xy)(x+y)=300
=300
x^3+y^3
=(x+y)^3-3(x+y)xy
=99
x+y=u
xy=v
3u^2+3u*v+3u=900
u^3-3u*v=99
u^3+3u^2+3u=999
(u+1)^3=10^3
u+1=10,10ω,10ω^2
so…
u=x+y=9, 10ω-1,
10ω^2-1 正解
NO3「kasama」
6/03 23時47分 受信 更新 6/23
寄せられた解答です
NO4「よふかしのつらいおじさん」 6/08 17時48分
受信 更新6/23
寄せられた解答とコメントです。
問題1は、なかなかすっきりしなかったのですが、
X^2≦yzの式を考えて、すっきりしました。
問題2は場合分けで、迷路に入っていましたが、
HPで問題が訂正されているのをみて、すぐに式の変形を思いつきました。
追加問題1は、AKの表し方で計算の手間に差が出るようです。
はじめ、kの4次方程式が出てくるような方法でしたが、
解答の方法で2次方程式になりました。しかし、この解答は面倒でした。
(解けませんでしたが、4次方程式を見ていて、甲と乙の半径が等しいと気づきました)
問題2はやり方を変えました。(sとおいて三角関数で表す)
sとおくやり方では、面倒な2重根号を外す場面はないと思います。
<水の流れ:コメントありがとうございます>
NO5「二度漬け白菜」 6/13 21時09分 受信 更新 6/23
第442回数学的な応募問題 「雑題3問」の解答:
[問題1]
(x,y,z)=(1,4,37),(2,3,33),(3,3,12),(3,5,6)(答)
0<x≦y≦zより,x*x≦y*z.
よって,
2*(x*y+y*z+z*x)
≧2*(x*y+x*x+z*x)
=2*x*(x+y+z).
2*(x*y+y*z+z*x)=9*(x+y+z)とから,
2*x*(x+y+z)≦9*(x+y+z)
→2*x≦9.
よって,x=1 or 2 or 3 or 4.
与式:2*(x*y+y*z+z*x)=9*(x+y+z)は次のように変形できる.
(2*y+(2*x-9))*(2*z+(2*x-9))=4*x^2-18*x+81.
・x=1の場合:
(2*y-7)*(2*z-7)=67
→(2*y-7,2*z-7)=(1,67) (∵ 2*z-7≧2*y-7≧2*x-7=-5.)
→(y,z)=(4,37).
・x=2の場合:
(2*y-5)*(2*z-5)=61
→(2*y-5,2*z-5)=(1,61) (∵ 2*z-5≧2*y-5≧2*x-5=-1.)
→(y,z)=(3,33).
・x=3の場合:
(2*y-3)*(2*z-3)=63
→(2*y-3,2*z-3)=(3,21)or(7,9) (∵ 2*z-3≧2*y-3≧2*x-3=3.)
→(y,z)=(3,12)or(5,6).
・x=4の場合:
(2*y-1)*(2*z-1)=73
→y,zは存在しない. (∵ 2*z-1≧2*y-1≧2*x-1=7.)
[問題2]
(m,n,p)=(2,2,7),(4,4,11) (答)
与式は次のように変形できる.
p=(m+n+3)*(m^2-(n+3)*m+n^2-3*n+9).
与えられた条件を満たすためには,
(m+n+3)=p かつ
(m^2-(n+3)*m+n^2-3*n+9)=1
であることが必要.
後者はmについての2次方程式であり,判別式は
0以上であることが必要.よって,
(n+3)^2-4*(n^2-3*n+8)≧0.
つまり,4≧3*(n-3)^2.
よって,n=2 or 3 or 4.
[問題3]
x+y=9 または -6+i*5*3^(1/2) または -6-i*5*3^(1/2) (答)
x+y=k とおく.
99
=x^3+y^3
=(x+y)^3-3*x*y*(x+y)
=k^3-3*k*x*y.
よって,
x*y=(k^3-99)/(3*k).
これを(1+x)*(1+y)*(x+y)=300に代入する.
(1+x)*(1+y)*(x+y)=300
→(1+x+y+x*y)*k=300
→(1+k+(k^3-99)/(3*k))*k=300
→k+k^2+k^3/3-33=300
→k^3+3*k^2+3*k=999
→k^3+3*k^2+3*k+1=1000
→(k+1)^3=10^3
→k+1=10 or 10*ω or 10*ω^2.
[追加問題 1]
甲円の半径は,3*6^(1/2)+4*3^(1/2)-5*2^(1/2)-7
乙円の半径は,3*6^(1/2)+4*3^(1/2)-5*2^(1/2)-7 (答)
甲円の半径をr,乙円の半径をRとする.
xy直交座標上を設定して考える.
A(0,0),
B((1/2)*3^(1/2),-1/2),
C((1/2)*3^(1/2),1/2)
となるようにする.
その中心が点Cに最も近い甲円の中心をD,
乙円の中心をEとする.
AE=2*Rであるから,E(2*R,0).
Dは直線:y=tan(15°)*x上にあり,そのy座標はrであるから,
Dの座標は,D(r/tan(15°),r).
甲円は,点Aを中心とする半径1の円:x^2+y^2=1に内接する.
この二つの円の中心の位置関係より,DA=1-r.
DA=r/sin(15°)であることとから,
r/sin(15°)=1-r ---(1)
さらに,DE=r+Rであるから,
(r/tan(15°)-2*R)^2+(r-0)^2=(r+R)^2 ---(2)
(1),(2)より,
r=R=3*6^(1/2)+4*3^(1/2)-5*2^(1/2)-7.
[追加問題 2]
甲円の半径は,4+6^(1/2)-2*(3^(1/2)+2^(1/2)),
乙円の半径は,4+6^(1/2)-2*(3^(1/2)+2^(1/2)) (答)
甲円の半径をr,乙円の半径をRとする.
xy直交座標上を設定して考える.
頂点A,B,Cの座標が,それぞれ,
A(0,0),
B((1/2)*3^(1/2),-1/2),
C((1/2)*3^(1/2),1/2)
となるようにする.
その中心が点Cに最も近い甲円の中心をD,
乙円の中心をEとする.
AE=2*Rであるから,E(2*R,0).
Dは直線:y=tan(15°)*x 上にあり,そのy座標はrであるから,
Dの座標は,D(r/tan(15°),r).
甲円は,点G(3^(1/2),0)を中心とする半径1の円:(x-3^(1/2))^2+y^2=1
に外接するから,DG=1+r であり,
(r/tan(15°)-3^(1/2))^2+(r-0)^2=(1+r)^2 ---(1)
さらに,DE=r+Rであるから,
(r/tan(15°)-2*R)^2+(r-0)^2=(r+R)^2 ---(2)
(1),(2)より,
r=R=4+6^(1/2)-2*(3^(1/2)+2^(1/2)).
第24回数学的な応募問題 [緊急連絡網]
問題3 の解答:
すでに頂いた応募解答です。
実際には S(n)=(2*n-4) であることが知られています.
S(n)≦(2*n-4)であることは次のように示せます.
(証明)
n人のうちの特定の4人を A,B,C,D とし,それ以外の(n-4)人を,
P[1],P[2],…,P[n-4] とする.
AとP[1]の二人が通話することを (A-P[1]) というように書き表すことにする.
n人のそれぞれが持つ独自の情報を,n人すべてで共有するためには,以下に示す
ように高々(2*n-4)回の通話で十分である.
(A-P[1])
(A-P[2])
(A-P[3])
……
(A-P[n-4])
(A-B)
(C-D)
(B-C)
(A-D)
(A-P[1])
(A-P[2])
(A-P[3])
……
(A-P[n-4])
つまり,まずAがP[1],P[2],…,P[n-4]と通話し,その後,A,B,C,Dの4人の間で
通話を行う.さらにその後,Aが再びP[1],P[2],…,P[n-4]と通話する.
これにより,S(n)≦(2*n-4) が示せた.(証明終)
さらに S(n)=(2*n-4) を示すためには,S(n)≧(2*n-4)を示せばよいわけですが,
これの証明は以下の論文にあります.
『Gossips and telephones』
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0012365X72900015
日本語による証明もあります.
以下の本に「ゴシップ問題」と題して,S(n)=(2*n-4) であることの証明
が載っています.
『離散数学入門』 秋山仁・R.L.Graham 著 朝倉書店
(以上)
N6「三角定規」
6/22 00時03分 受信 更新 6/23
寄せられた解答です
<コメント>
[問題1] は対称性を利用したもっとスマートな解があると思うのですが…私には…
[追加問題] 初め甲乙の半径が等しいことに気づかず,乙の計算に結構手間を掛けたのですが,
結果が等しかったことから,まず等しいことを示す解に書き改めました。
追加問題[2], 二重根号が外れることに気がつきませんでした。
計算は
Wolfram に任せきりでしたので !!
「水の流れ」
更新 6/23
皆さん、問題や質問に答えてください。一部でも構いませんから, 解答とペンネームを添えて, メールで送ってください。待っています。