令和7年5月25日

[流れ星]

  第454数学的な連続応募解答

   <解答募集期間:427日〜525日>

[素数の問題]

問題1 を素数,を整数とするとき,次の等式を満たす組をすべて求めよ。

(1)

2)

(3) 

出典   (2021年 明治大学)

問題2 を素数とするとき,次の等式を満たす組をすべて求めよ。

(1)    2021年 お茶の水大学)

 (2)  

出典    (2021年 奈良女子大学)

問題3 △ABCにおいて,三辺の長さをそれぞれ,BC=a,CA=b,AB=c

とおく。

  等式 を満たすとき, ABCはどんな三角形か。

  ただし、 は素数, は整数とする。

参考文献 BLUEBACKS 大学受験で語る数論の世界 清水健一 講談社

追加問題(出題者は「ジョーカー」) 新作シリーズ

四分円内の正方形と正三角形の1辺について『1』 

問題1  シリーズ3問目

正方形と正三角形の1辺が等しいとき(辺を共有する),

 

問題2 シリーズ4問目

正方形と正三角形の1辺が等しいとき(辺を共有する),

 

NO1「ジョーカー」   04/27  1449分 受信 更新 5/25

寄せられた解答

NO1「スモークマン」   04/28  1233分 受信 更新 5/25

問題1

(1)

(n-18)^2=n^2-36n+324

So

p=(n-18)^2-1

=(n-19)(n-17)

So

n-19=1n=20p=3

n-19=-1n=18…なし

n-17=1n=18…なし

n-17=-1n=16p=3

結局、n=16,20 のとき、p=3

 

(2)

p=(n+2)(n^2-2n+4)

Son+2 or n^2-2n+4=±1

n+2=1n=-1p=7

n+2=-1n=-3・・・少なくともn>-2なのでなし

n^2-2n+4=1(n-1)^2=-3+1=-2<0 でなし

n^1-2n+4=-1…同じくなし

結局、n=-1 のとき、p=7

 

(3)

n=3m のとき

27m^3-57m-27

=3(9m^3-19m-9)

9m^3-19m-9=1

(m+1)(3m-5)(3m+2)=0

Son=-3 のとき、p=3

n=3m-1 のとき

(3m-1)^3-19(3m-1)-27=27m^3-27m^2-48m-9

9m^3-9m^2-16m-3=1

(m-2)(3m+1)(3m+2)=0

Son=5 のときp=3

n=3m+1 のとき

(3m+1)^3-19(3m+1)-27=27m^3+27m^2-48m-45

9m^3+9m^2-16m-15=1

(m+1)(3m-4)(3m+4)=0

Son=-2 のとき p=3

結局、n=-3,-2,5 のとき、p=3

 

問題2

(1)

qは奇素数とわかる。

q=3のとき、3^2+2=11

q=6m±1(6m±1)^2+23の倍数なのでなし

結局、(p,q)=(11,3)

 

(2)

q=2のとき、p^2=12*2+1=25p=5

q=3のとき、p^2=37…なし

(p-1)(p+1)=12q

p=6m±1 のとき、

6m*(6m±2)=12m(m±1)=12qqm=1 or 2のとき3 or 2のみ

以上から、(p,q)=(5,2)

 

問題3

余弦定理から

a^2+(a+m)^2-2*a(a+m)*cos60°

=a^2+(a+m)^2-a(a+m)

=a^2+am+m^2<(a+m)^2

So

((a+m)-k)^2=a^2+am+m^2

-2k(a+m)+am+k^2=0

a(m-2k)-2k(m-2k)=3k^2

(a-2k)(m-2k)=3k^2

a-2k=1,3,k,k^2,3k,3k^2

a=2k+1,2k+3,3k,k^2+2k,5k,3k^2+2k

m=上の逆順

a,b=a+mはともに素数

(a,b)=(2k+1,3k^2+4k+1),(2k+3,k^2+4k+3)

b=3k^2+4k+1=(3k+1)(k+1)・・・k=0 or -2

b=k^2+4k+3=(k+1)(k+3)・・・k=0 or -2

k=0 以外は、aが負の数となるので無理。

結局、各辺が素数の正三角形だけですね ^^

 

ジョーカー様の追加問題

 

(1)

2x^2(1-cos150°)

=2x^2(1+3/2)=1

 

So

x=(2-3)=0.5176

 

(2)

(3/2+1+1/2)x=1

So

x=1-3/3=0.4226

 

以上です。

問題3はいわゆる「ナゴヤ」とか「ハナミ」と言われる三角かと思うも、a,bが素数にはならないので...

上のような考察になりました ^^

NO3「よふかしのつらいおじさん」   04/29  2135   受信  更新 5/25

「よふかしのつらいおじさん」   05/08  1631   受信  更新 5/25

寄せられた解答

 

NO4kasama          05/10       00時22分    受信  更新 5/25

寄せられた解答

 

NO5「三角定規」          05/10     21時14分    受信  更新 5/25

寄せられた解答

N06「浜田明巳」    05/15     1834分  受信  更新 5/25

寄せられた解答

NO7「二度漬け白菜」 05/20     1942分  受信 更新 5/25

[問題1]

(1)p=n^2-36*n+323を満たす(p,n)は,(p,n)=(3,16),(3,20) ()

p=n^2-36*n+323=(n-19)*(n-17) であること,および

(n-19)<(n-17) であることから,

(n-19,n-17)=(-p,-1) or (n-19,n-17)=(1,p).

前者の場合は,n=16,p=3.

後者の場合は,n=20,p=3.

 

(2)p=n^3+8を満たす(p,q)は,(p,n)=(7,-1)のみ.()

n^3+8=(n+2)*((n-1)^2+3) となることに注意する.

n-2 のときは,(n+2)0であるから,n^3+80

n=-1 のときは,n^3+8=7. これは素数.

n0 のときは,(n+2)2, ((n-1)^2+3)3 であることから,

n^3+8は必ず合成数になる.

 

(3)p=n^3-19*n-27を満たす(p,n)は,(p,n)=(3,-3),(3,-2),(3,5) ()

n^3-19*n-27は常に3の倍数である.

(なぜなら,n0(mod 3)ならば,n^3-19*n-270^3-19*00(mod 3).

n1(mod 3)ならば,n^3-19*n-271^3-19*1-180(mod 3).

n2(mod 3)ならば,n^3-19*n-272^3-19*2-300(mod 3). )

よって,p=n^3-19*n-27となるような素数pは,p=3に限る.

3=n^3-19*n-27. (n-5)*(n+2)*(n+3)=0.

 

[問題2]

(1) p=q^2+2 を満たす(p,q)は,(p,q)=(11,3) のみ ()

q3で割った余りで場合分けして考える.

q0 (mod 3)の場合:

qが素数であることから,q=3.

このとき,q^2+2=3^2+2=11. 11は素数.

q1 (mod 3)の場合:

q^2+21^2+230 (mod 3)

よってp=q^2+2となるような素数pは,p=3に限る.

このとき,q^2=p-2=3-2=1となるが,これを満たす

素数qは存在しない.

q2 (mod 3)の場合:

q^2+22^2+260 (mod 3)

よってp=q^2+2となるような素数pは,p=3に限る.

このとき,q^2=p-2=3-2=1となるが,これを満たす

素数qは存在しない. 

 

(2)p^2=12*q+1を満たす(p,q)は,(p,q)=(5,2) のみ ()

p^2=12*q+112*2+1=25より,p5.

よって,p=6*k-1 or p=6*k+1 (k1以上の整数)とかける.

p=6*k-1の場合:

(6*k-1)^2=12*q+1より,k*(3*k-1)=q.

よって,k=1 かつ 3*k-1=q となる.

よって,p=5,q=2.

p=6*k+1の場合:

(6*k+1)^2=12*q+1より,k*(3*k+1)=q.

よって,k=1 かつ 3*k+1=q となる.

よって,p=7,q=4となるが,q=4は素数ではない.

 

[問題3]

ΔABCは正三角形 ()

対称性より,ab として考えればよい.

a=bの場合::

c^2=a^2+b^2-a*b a=b とから,c^2=a^2.

よって,c=a=b となる.

a>bの場合:

c^2=a^2+b^2-a*b を変形して,(c+b-a)*(c+a-b)=a*b ---()

ここで,a,b,c はいずれも正整数 かつ 三角形の三辺の長さであること,

および a>b とから,2つの整数 (c+b-a)(c+a-b)は,

1(c+b-a)<(c+a-b) を満たす.

またa,bは素数でもあるから,()より,

(c+b-a, c+a-b)=(1,a*b) or (c+b-a, c+a-b)=(b,a)

2つの場合が考えられる.

前者の場合は,c+b-a=1 かつ c+a-b=a*b 2式から,

2*b-2*a=1-a*b. よって,(2-b)*(a+2)=3 となるが,

この等式を満たす素数a,bは存在しない.

後者の場合は,c+b-a=b かつ c+a-b=a 2式から,

c=a=bとなるが,これはa>bに反する.

 

[追加問題1]

一辺の長さは, (1/2)*(6^(1/2)-2^(1/2))()

正方形の一辺の長さを s とおくと,

((s/2)*3^(1/2)+s)^2+(s/2)^2=1^2.

これを解いて,s=(1/2)*(6^(1/2)-2^(1/2)).

 

[追加問題2]

一辺の長さは,1-3^(-1/2) ()

正方形の一辺の長さを s とおくと,

(s/2)+s+(s/2)*3^(1/2)=1.

これを解いて,s=1-3^(-1/2).

 

 

 

「水の流れ」                   更新 5/25

問題1の解答

                     454回問題1の答

 

 

問題2の解答

454回問題2の答

問題3の解答

454回問題3の答