<水の流れ> (私の一日NO15)

N02:2000年6月14日(水)朝早く起きて、「jun」さんからにある「リンク解答」の更新作業をして、学校へでかれました。
 帰宅後、先日6月4日の朝日新聞「天声人語」の件に関して、
「アサヒ・コム」の投書欄に、「ヒルベルト問題は現在5問未解決です。」とメールを送っておきましたところ、返事が来ていましたので、皆さんにお知らせします。。
【 2000年6月13日 
いつも「天声人語」を読んでいただき、感謝しております。このたびは、「二十一世紀の難問」に関するコラム(6月4日付)にメールにてご指摘をくださいまして、ありがとうございました。返事が遅くなりましたことをおわびいたします。
 今回のコラムで「二十二問まで解いた」という表現は適当だったとはいえず、そ の点はご指摘のとおりです。執筆の際に参考にしたクレイ数学研究所のプレスリリ ースでは「リーマン予想と呼ばれるたった一つの問題が、歴史上もっとも神秘的でチャレンジングな問題として残っている。
それは、純粋数学の中でもっとも重要な 未解決問題と広くみなされている」という記述があり、このような書き方をしてしまいました。
今後は、こうしたことのないよう、細心の注意を払いたいと考えております。力およばぬことが多いのですが、さらにご叱正、お力添えを賜ればさいわいです。
                     朝日新聞論説委員室「天声人語」担当】
さて、リーマン(Bernhard Riemann:1826〜1866)予想とは,オイラー(L.Euler:1707〜1783)の等式として知られている
から出発する。ここに、右辺のpはすべての素数を渡る。オイラーはsが実数を扱ったが、リーマンはここでsを複素数とした。ζ(s)=0となるsが、0<Re s<1の範囲ではすべてs=1/2+it(tは実数)の形をしていると予想したのである。
 現在では、リーマンの仮説は、計算的にテストされ、最初の2×10^8のゼロに対して正しいことが、ブレンドらにより見いだされている。さらに、ブレントの計算は、0<t<81,702,130.19の領域において、ゼロをカバーしたとなっている。<この文面は、素数の不思議:好田順治著;現代数学社から引用しました。>
次ぎに、昨日の第10回日本数学コンクールの大砲の問題の解答を、「清川(kiyo)」さんから頂きました。本当にありがとうございます。
【いつもお世話になっています。清川(kiyo)です。両国とも大砲をねらうとして考えました。
A (99/100)^99 B 1-(99/100)^99 にるだろうと思ってプログラムでシュミレーイションしてみましたが、確率は予想通りになりません。奥が深いようです。
B国が有利であることは間違いないと思いますが。
試行回数は 1000000 回です
A国が勝つ回数 366211
B国が勝つ回数 633789
A国が勝つ確率 .366211
B国が勝つ確率 .633789

試行回数は 2000000 回です
A国が勝つ回数 732682
B国が勝つ回数 1267318
A国が勝つ確率 .366341
B国が勝つ確率 .633659

4千万回で、B国が勝つ確率 0.633 程度です。根拠のない予想 19:11 ?】
これは、独立試行の考え方でいくと、100発1中の大砲を、100発発射したとき、何発が命中するかをを計算すると、(99/100)^100=0.366・・・となり、A国勝利の確率は0.366・・・。B国勝利の確率は0.634・・・となります。したがって、A国は不利な状況にあります。

N019:2000年6月13日(火)太郎さんの学校では、今日「半日校長」という行事がありました。大垣市内の印刷会社社長さんが、その役目をなされました。6時間目は授業参観でした。太郎さんは、2次関数のグラフがx軸と共有点を持つ条件を話していました。
このとき、参観に来られましたので、
「最短経路のシュタナー問題」を生徒に紹介しました。生徒諸君は題意を理解して、考えてくれるか心配です。
 この後、体育館で生徒に向けて「講話」があったり、職員に向けても、会議室で「講話」ありました。放課後は、部活動参観です。太郎さんは、体育館で、バスケットを見にいきました。とにかく、朝は7時半から出勤し、帰りは午後6時半です。学校の生活が11時間にもなります。
さて、太郎さんは、最近、昨年8月10日に行われた第10回日本数学コンクール(対象者は高校生)の第1問の問題を知りました。これは行われたときに、新聞記事に問題の内容がでていました。では、書きます。
【A国:100発100中の大砲1門を所有、B国:100発1中の大砲100門を所有。両国は、同時に1発ずつを撃ち合い、一方が全滅するまで続ける。」どちらが有利か?】(注:原文を簡略化した問題にしてあります)皆さん!考えていくと、奥が深いですよ。チャレンジください。

N018:2000年6月12日(月)昨日、宅配便で、次のような「学校のインターネット2:遊んで学べるホームページ図鑑(芸文社)」という書籍を送ってきました。読者の皆さんで、もしもこの本を本屋でみられたら、教科別:算数・数学の110ページをご覧下さい。<水の流れ>の紹介をあります。
 ここから、文面を書きます。【小学生から社会人まで幅広い対象者に向けて発信しています。日常生活を題材にした問題を楽しむコーナーなど、学ぶことが楽しくなるコンテンツ作りがなされています。インターネット活用授業報告は現場で役立ちます。
<制作者より>児童・生徒の「情報活用能力」「情報処理能力」「課題解決能力」の育成、他校の児童・生徒や社会人との交流による双方の「コンピュターリテラシー能力」の向上に役立てていただけたらと思います。学ぶ楽しさや問題を解けたときの感動を体験し、「生きる力」を培ってください。】
【●こだわり:インターネットを活用した学習指導案や授業展開例の公開。身近な数学的トピックスを紹介したりすること。●開設して良かったこと:数学的問題提起により、交流の場を深められた。情報を主体的に活用して、自発的に学ぶ生徒を育成ができたことなど。】
 これで、太郎さんのホームページが紹介された書籍は3冊目になります。幸わせなことです。周りの皆さんに、毎日感謝しています。

N017:2000年6月11日(日)昨日の「高度合整数」に関して、9日22時25分に「清川(kiyo)」さんから、数列サイトを検索して謎の一部が解けましたと報告がありましたが、太郎さんはあまり深く理解できませんでした。
どなたか、お分かりの方教えてください。そこで、美しい話の20話
「高度合整数」として、更新しました。ご覧ください。
 また、第53回の応募問題の「分銅の問題」で、寄せられた
「解答」を作成しました。ご覧ください。

N016:2000年6月10日(土)昨日の学教育専門委員会の席上で、昨年2月25日に行われた、東京大学入試問題の中の「一般角θに対してsinθ,cosθの定義を述べよ。
また、この定義にもとづいて、一般角α,βに対して、三角関数の加法定理sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ,cos(α+β)=cosαcosβ−sinαsinβを証明せよ」が話題になりました。どのような証明方法が、一般角θに対してsinθ,cosθの定義にもとづいたものか受験生は困ったのではないか。また、どのような証明方法があるかも話の中で出てきました。
 太郎さんが、高校生の時は、単位円の中に、角α、角β、角(α+β)を作り、垂線を引いて、恩師から教えてもらいました。でも、今は、教科書の中には、この幾何の方法でなく、単位円において、角α、角βから、原点の周りに−β回転させての距離が変わらないとして、証明しているのが多いようです。皆さんも受験生のつもりで考えてみては。
尚、今年度の東大の前期入試問題には、昨年のような定理の証明問題が入っていません。やはり内部でどんな議論がなされていたか知りないですね。誰か、この種の証明問題を大学入試問題に出題することに対して、コメントがあれば知らせてください。
 さて、昨日に続いて、「高度合整数」に関して、9日22時25分に「清川(kiyo)」さんから、数列サイトを検索して謎の一部が解けましたと報告がありました。
【数列サイトを検索して謎の一部が解けました。高度合整数列の階差数列の漸化式から迫るのですね。依然としてホットな話題なんですね。
ID Number: A054481
Sequence: 1,2,2,6,12,12,12,12,60,60,60,120,360,120,420,420,840,2520,
2520,2520,5040,5040,5040,2520,2520,5040,5040,27720,27720,
55440,55440,55440,55440,166320,55440,110880,55440,360360,360360
Name: Highest common factor of successive highly composite numbers
(1). Formula: a(n) =hcf(A002182(n-1),A002182(n)) =A002182(n)/A054483(n)
=A002182(n-1)/A054482(n)
Example: a(7)=12 because A002182(7)=36, A002182(6)=24 and hcf(36,24)=12
See also: Cf. A002182, A054482, A054483.
Keywords: easy,nonn
Offset: 2
Author(s): Henry Bottomley (se16@btinternet.com), Mar 31 2000
今後とも宜しくお願いします。】
いつもながら、本当に感謝しています。こちらこそ、よろしくお願いします。

N015:2000年6月9日(金)午後、太郎さんは、平成12年度数学教育専門委員会に出席のために出張しました。この委員会の活動計画の中に、「岐阜の数学6号」の発行を考え、会員の皆さんに、原稿募集をお願いすることになりました。本年度もよろしくお願いします。
 さて、帰宅後、「高度合整数」の続きを「清川(kiyo)」さんから、一部訂正のものを頂きました。尚、昨日の「高度合整数」の数列はすでに、訂正しておきました。
【前回送ったものは、拡張されたものでした。以下のものに訂正をお願いします。
高度合整数
1,2,4,6,12,24,36,48,60,120,180,240,360,720,840,1260,1680,
2520,5040,7560,10080,15120,20160,25200,27720,45360,50400,
55440,83160,110880,166320,221760,277200,332640,498960,
554400,665280,720720,1081080,1441440
約数の個数
1,2,3,4,6,8,9,10,12,16,18,20,24,30,32,36,40,48,60,64,72,80,84,90,
96,100,108,120,128,144,160,168,180,192,200,216,224,240,256,288,320,336】
 いつも、本当にありがとうございます。尚、最初の数字は1を除いておいてください。

N014:2000年6月8日(木)最近、太郎さんは、最近授業の中で良く数論における未解決問題の話をしています。皆さんも「コラッツ=角谷予想」を考えてください。
「ある自然数nにおいて、nが奇数のとき3倍して1を足してください。nが偶数のとき2で割ってください。このようなことを繰り返して行うと、どんな自然数nでもある規則的なループに入りこんで、出られなくなります。」これが、「コラッツ=角谷予想」です。近い将来この証明をする若者が日本から現れるのとを期待しています。
「私の一日」を更新し終えて、メールを開いてみましたら、昨日の「高度合整数」の続きを「清川(kiyo)」さんから、21時34分に寄せられましたので、お知らせします。
【いつもお世話になっています。清川(kiyo)です。プログラムを組んで検索しました。数列サイトの結果を報告します。スタートを1にしてありました。
1,2,4,6,12,24,36,48,60,120,180,240,360,720,840,1260,1680,2520,5040,7560,
10080,15120,20160,25200,27720,45360,50400,
55440,83160,110880,166320,221760,277200,332640,498960,554400,665280,
720720,1081080,1441440,2162160,3603600,4324320,7207200,8648640,10810800
LET MAX=2
FOR I=3 TO 50000
LET Z=2
FOR J=2 TO I-1
IF MOD( I , J) =0 THEN
LET Z=Z+1
END IF
NEXT J
IF Z>MAX THEN
PRINT I
LET MAX=Z
END IF
NEXT I
END
】 ラマヌジャンは任意の大きな整数nまでの中に、高度合整数が何個あるかを求める衝撃的な漸近公式を見つけた。30年後の1944年、エルデシュはその公式をさらに洗練させた。と、『放浪の天才エルデシュ』の本には書いてあります。

N013:2000年6月7日(水)「太郎さんは、今、『放浪の天才エルデシュ』という本を読んでいます。ここの中に、独学で数学を学んだインド人ラマヌジャンの話がありました。紹介します。
イギルスのケンブリッジ大学での学んだ最初の年、ラマヌジャンは素数でなく合整数を研究した。合整数とは素数を掛け合わせて「合成した」数のことです。
したがって、6=2×3だから、合整数です。そして、「高度合整数」という概念を考案しました。素数にはふたつしか約数がない(1と数自身)が、合整数には約数が少なくとも3つ以上ある。
 高度合整数とは、その数未満の合整数より約数の個数が多いものである。
例えば、12は高度合整数である。12は6個の約数を持ち(1,2,3,4,6,12)、12未満の数には、6個以上を上回る約数をもつものはない。次ぎに24もそうです。約数が8個あります。
 そこで、小さい順に、高度合整数を並べてみます。2,4,6,12,24,36,・・・、
ラマヌジャンは5万までに25個の高度合整数が含まれており、6兆7463億2838万8800までの高度合整数を算出してリストを作成した。
 ここで、、皆さんにもラマヌジャンと同じように、この高度合整数を因数分解して、その素因数の指数に着目して、36の次の高度合整数をみつけてください。さらに何かの性質みたいなものを発見して下さい。」
昨夜、早くも、第53回の応募問題の
「分銅の問題」の解答を「清川(kiyo)」さんと「Jun」さんの2名から寄せられました。
 いつものご応募に感謝しています。頃合いをもて、解答を更新します。ご了承ください。他の皆さんもご応募ください。待っています。

N012:2000年6月6日早朝(火)昨日、太郎さんは、朝日新聞社の「アサヒ・コム」の投書欄に、「ヒルベルト問題は現在5問未解決です。」とメールを送っておきました。
 そして、第53回の応募問題の
「分銅の問題」を作成しました。今回も皆さんのご応募を待っています。

N011:2000年6月5日朝(月)この欄に書いておきました輸血の依頼文は当事者の方から、次のようにメールは入ってきましたので、そのようにさせてもらいました。6月6日午後7時記入
【HPの削除のほうもよろしくお願い致します。】

N010:2000年6月4日(日)今日、朝日新聞の天声人語に、数学の懸賞問題の話が書いてありました。【アメリカのクレイ数学研究所が、「21世紀の7大難問」を出題し、首尾良く一問解いたら、百万ドル(約一億八百万円)と大変な賞金をかけた。】とね。
この中には、数学的な話がいろいろ出てくるのです。まず、ちょうど百年前の1900年8月8日(水)の午前、パリで開かれた第2回国際数学者会議の招待講演として、ヒルベルト(1862〜1943)が行った「数学の将来の問題について」の中にある23個の(いわゆるヒルベルトの問題)問題があります。勿論、この講演の最後に”若者よ、これらの諸問題に挑戦せよ”と言う意味の言葉で結んでいる。ただ、気になる文章があります。【この23問中22問までみごとに解いた。】
 太郎さんの浅才非学な知識の中では、まだ、未解決な問題があるように思えます。この記事の信憑性は疑問です。個々の問題の解決・未解決の判定は困難なものがありまして、1つ1つを挙げて、現在の進展状況を解説する必要があります。機会をみつけて、書いてみたいと思っています。
この記事の中にある数学の話は「リーマン予想」「ポアンカレ予想」「ホッジ予想」(太郎さんは、現在この予想を書いた本を記憶していない)「P=NP問題」等が出てきます。早速調べています。
 さて、ヒルベルトの9問題『一般の相互法則』は、岐阜県出身の高木貞治(1875〜1960)博士の類体論(1920年)と、アルチン(1898〜1962)の一般相互法則(1927年)とによって、ヒルベルトが予想していた以上に鮮やかな形で解決された。
ヒルベルトの22問題『保型関数による解析的関係の一意化』元来の形は、リーマン面の一意化問題として、ケーベ(1882〜1945)が解決した(1927年)。多変数の場合は、そのままの形でないが、代数的多様体の特異点の還元定理<広中平祐:1931〜(1969年)>によって、事実上解決されたとなっています。
 上記、二人がこのヒルベルトの23の問題に携わって解決に寄与したとなっています。【では、日本人が7題の懸賞問題を解いて獲得する可能性は?「それは多いにありますね。」世界的に活躍する数学者の中にで、日本人は1割弱とか。とすると、少し頑張れば7問中1問ぐらいは「日本人が解ける計算」になる。実際に解くのは、まだ生まれていない世代かもしれないけど。】さあー!読者の皆さんでこの賞金問題に青春をかけてみてください。
【】の文は、朝日新聞からの引用です。また、参考文献として、<数学100の問題:数学セミナー編集部)日本評論社>を読んで書きました。
その後、【この23問中22問までみごとに解いた。】について、「サラ・リーマン」さんからメールが来ていました。実は、Bernhard Riemann(1826〜1866)から名づけられたと考えています。それでは、メール文をお伝えします。
『日記[6/4]拝見致しました。確かに朝日の記述は間違いです。ヒルベルト問題は現在5問未解決です。
未解決問題:
第2: 算術公理における無矛盾性
第8: 素数分布(リーマン予想)
第12:類体構成
第16:曲面・曲線位相
第18:n次元結晶郡の最密充填』
 さて、気になるのは「素数分布(リーマン予想)」です。

煤@  1/k^s=ζ(s) (リーマンのゼータ関数、sは複素数)
k=1
このζ(s)=0の解が0<Res<1の範囲ではすべてs=1/2+it(tは実数)の形をしていると予想したものです。この予想に青春かけた数学者はイギリスのハーデイ1914年に一部を証明。
1974年にレビンがζ(s)=0の解が少なくとも1/3はこの臨界線上にあることを示した。ブレンドも多大な貢献している。
1991年、ワゴンがリーマン仮説と同値な事柄を示している。
 太郎さんは、近い将来、優秀なコンピュータソフト(Mathematica等)を駆使して、この「素数分布(リーマン予想)」が、1994年のフェルマーの大定理の証明のように世界中を駆けめぐって解決されることを願っています。、是非、日本人の皆さんから、また、この読者の方から出てくることを切に祈っています。

N09:2000年6月3日(土)月曜日から読んでいる本(エルデシュ)の中にこんなことが書いてありました。
<友愛数>は、人間にとって友人とは、いわば第二の自分であるという考え方に基づいている。ピタゴラスは次のように書いている。「(友人は)220と284のように第二の自分である」この二つの数は特別な性質を持っている。それぞれがお互いの約数(ただし、その数自体より小さい約数)の和に等しいのだ。皆さん!確かめてください。
 友愛数の二組目(17296、18416)は、1636年にピエール・ド・フェルマーが発見するまで見つからなかった。19世紀の半ばまで数学者は友愛数のペアを探し、60組が見つかった。しかし、二番目に小さいペア(1184,1210)が見つかったのは1866年で、発見者は16歳のイタリア人学生だった。今までは数百の友愛数が見つかっているが、双子素数と同じで、友愛数が際限なく存在するかどうかは分かっていない。
エルデシュは友愛数が無限だと考え、その分布に関する論文を書いた一人だった。素数が限りなく存在することの証明は簡単なのに、友愛数が限りなく存在することの証明が非常に難しいのは、数学の不可解な超問題のひとつである。」
 未だ見ぬ偉大な数学者へ!これも未解決ですぞ。チャレンジしましょう!

N08:2000年6月2日(金)「先日、逆数1/Nが有限小数か無限小数かの発見方法を宿題にしました。
一般に、既約分数m/n(m<nの整数)が小数点以下P桁の有限小数
m/n=0.******(P桁)
になったとします。両辺を10^P=100・・・0(P桁)倍することによって、
10^P×m/n=******(P桁) は整数になります。
したがって、nは10^P×mの約数で、分数が規約ということより、(m、n)=1 (mとnの最大公約数が1)つまり n は10^Pの約数である。
ところが、10^Pの因数分解は2^P・5^Pだから、nは n=2^α・5^β (ただし、α、β≦Pの整数)の形をしていなければならない。
 また、この過程を逆にたどっていっても n=2^α・5^β とすると、m/n は小数点以下P桁の有限小数に展開されます。以上が、宿題の報告です。」

N07:2000年6月1日(木)昨日の問題「2^nの最上桁が1である確率を考えてください。」の答が早くも「浜田明巳」さんから寄せられました。感謝します。ご覧下さい。
【2の累乗の最高位が1になる確率ですが,とりあえず10000乗まで計算してみました.回数は3010となり,確率は0.3010で,2の常用対数となるようです。
 プログラムはエクセルのマクロで作りました.
Sub Macro1()
Dim two(3500) As Integer
Dim keta As Integer
Dim n(9) As Long
Dim max As Long
Dim j1 As Long
Dim j2 As Long
For j1 = 0 To 9
n(j1) = 0
Next j1
max = 10000
Cells(2, 1).Value = "最高位"
Cells(3, 1).Value = "回数"
Cells(4, 1).Value = "確率"
For j1 = 1 To 9
Cells(2, j1 + 1).Value = j1
Next j1
For j1 = 1 To max
If j1 = 1 Then
keta = 1
two(1) = 1
For j2 = 2 To 1000
two(j2) = 0
Next j2
Else
For j2 = 1 To keta
two(j2) = 2 * two(j2)
Next j2
For j2 = 1 To keta
If two(j2) >= 10 Then
two(j2 + 1) = two(j2 + 1) + 1
two(j2) = two(j2) Mod 10
End If
Next j2
If two(keta + 1) > 0 Then
keta = keta + 1
End If
End If
n(two(keta)) = n(two(keta)) + 1
Cells(1, 1).Value = Str(j1) + "乗"
For j2 = 1 To 9
Cells(3, j2 + 1).Value = n(j2)
Cells(4, j2 + 1).Value = n(j2) / j1
Next j2
Next j1
   そうです。正解です。今まで確率の答は有理数と考えていた方は、これからはlog(10)2という無理数も答なることを知っててください。「浜田」さんありがとう。さて、皆さん!勿論、数学的にも考えてくださいね。

N06:2000年5月31日(水)太郎さんの勤務している学校で、平成12年度全国高等学校総合体育大会(開催県岐阜県と一部愛知県)に出場できる生徒を紹介します。フェンシング競技男子団体(県大会準優勝)、男子個人エペ1名、女子個人エペ1名 と アーチェリー競技男子個人1名(県大会準優勝)です。選手の皆さんの大活躍を心より期待しています。
 さて、月曜日から読んでいる本に、エルデシュが夢中にさせている数学とは一体なんでしょうか。彼は「わしらは数学を創り出しているのか、それともただ発見しているだけか、という問題は昔から議論されてきた。つまり、わしらがまだ知らないだけで、真理はすでにそこにあるのではなかろうか、よいう問題だ。神を信じているものには、答は明らかだ。数学の真理は神の御心のうちにあり、わしらはそれをただ再発見しているだけ、ということになる。
神が超現の『ザ・ブック』を持っていて、ザ・ブックにはすべての数学定理の最高の証明が書かれているんだ。明解で完璧な証明がね」
 そこで、まだ見ぬ偉大な数学者(若い高校生も含めて)に伝えておきます。
『未解決問題の話』の中には、まだ神のみぞ知り得ている真理がいくつもあります。
たとえば、1742年、クリスチャン・ゴールドバッハは、4以上の偶数はどれも二つの素数の和であると予想しています。4=2+2,6=3+3,8=5+3,10=5+5、12=7+5,14=7+7、・・・・しかし、実際には、デカルトがゴールドバッハより先にこれを発見していた。だが、この予想にはゴールドバッハの名前がついた方がいいんだ。数学的に言うなら、デカルトは無限に裕福だったが、ゴールドバッハはとても貧しかったからね。」とエルデシュは言っています。
 皆さん!2の累乗の数字を並べてみます。{1,2,4,8,16,32,64,128,256,512,1024、2048,4096,8192,16384,・・・}
ここで、最初の1位の数字は1,最初の10位の数字は1,最初の100位の数字は1,最初の1000位の数字は1,・・・です。ここで、問題です。2^nの最上桁が1である確率を考えてください。今までにない値になりますよ。

N05:2000年5月30日(火)太郎さんの勤務している掲示板にこんなことが書いてあります。
「ありがとう」っていう言葉を聞くと 嬉しくなる。「ありがとう」と言ってもらいたいから いろんな事をしているわけではないけど ふっと言ってくれると やっぱり嬉しい だから、他の人にもできるだけ「ありがとう」と言いたい。
友達でも 家族でも 恋人でも見ず知らずの人でも 借りていた本を返すとき、道を教えてもらったとき、「ありがとう」とひとこと言うだけで いろんな人が いい気持ちになるんだから 「ありがとう」は魔法の言葉

N04:2000年5月29日(月)太郎さんは、先日新聞紙上に紹介してあった「放浪の天才数学者エルデシュ」(草思社:ポール・ホフマン、平石律子訳)よいう本を購入しました。これからどんな内容か読破してみます。
 「どこにも所属せず、定住地を持たず、古びたブリーツケースには替えの下着とノートのみ。世界中を放浪しながら、一日19時間、数学の問題を解きつづけたという伝説の数学者、ポール・エルデシュ。四大陸を飛びまわりつつ、ある日突然、戸口に現れて言う。
『君の頭は営業中かね?』83歳で死ぬまでに、発表した論文は1500、有史以来どんな数学者よりもたくさんの問題を解き、しかもそのどれもが重要なものであったという。悩める奇才ゲーデルを励ましつつ、アインシュタインを感服させたエルデシュの唯一のライバルは、美しい証明を独り占めしている【神様】だけだった。」
「子供とコーヒーと、何よりも数学をひたすら愛し、史上最高の数学者にして宇宙一の奇人。数学の世界をかくも面白くした天才のたぐいまれなる人生!」 と 書いてあります。
太郎さんも、子供とコーヒーと、数学を愛していまして、過去には、生徒から「宇宙人」というニックネイムで呼ばれていたこともあります。
 帰宅後、十数年前の教え子から、メールをもらいました。
【突然のメール失礼致します。先生より数学を教えていただきました者です。
偶然、インターネットで見つけました先生の
『未解決問題の話』で、お名前を懐かしく思いメールさせていただきました。
私は現在コンピュータ関連の会社で仕事をしております。新しい技術を利用してコンピュータシステムをさまざまな企業で構築する仕事です。昨今の情報技術の発展の追い風も受け、毎日忙しい日が続いております。
この業界に就職して早10年がたちますが、10年前のコンピュータ技術の発展とは違い今はその数倍の速さで市場、技術とも進んでいるような気がしています。 先日ある新聞で数学の未解決の問に懸賞金がかけられているという記事からインターネットに何かおもしろいものは無いかという発想でサーチした結果です。(恐れ多いのですが)私も大学で数学を学んでいたためどのような問題があるのかという興味が始まりでした。
『未解決問題の話』は「そういえば聞いたことがあるなぁ」と懐かしむことが出来ます。 日々コンピュータというブラックボックスを相手にしているとたまに数学の解法みたいなものに触れてみたくなります。高校や大学の時は自分からの興味で数学を学びたくなることは少なかったのですが変ですね。今、私の前には最新の情報と最新のツール、そして最新の技術を必要としている働き場所があります。がんばっていきたいと思います。
追伸、確か先生はGIANTSファンでしたよね。私もファンでしたから良く覚えていますよ。今年は期待しています。失礼しました。】

N03:2000年5月28日(日)昨日、「インターネット接続の生徒は多いに利用ください」と、言っていたら、
【太郎さんへ 私は数学があんまり好きじゃないし全然分からんけど、がんばって勉強しよう と思っています。土日は疲れがたまってあんまり勉強できなかったのでテストまでの数日間、がんばります。】
こんなメールが来ていました。太郎さんは、もっともっと丁寧に教えなければ と 痛感しました。どしどし 学校で 尋ねに来て下さい。

N02:2000年5月27日(土)今日は雨が降っていましたが、午前と午後にわたり、太郎さんは農作業をしていました。心の中は、生徒達は中間テストに向けて勉強しているかな?と心配しています。
皆さんの多くは、数学が難しいと嘆いていますが、理解さえすれば、楽しく解くことがでます。授業で教えた事を出題するので、もう一度自分で考えながら見直して、解法を理解して覚えてください。
 さて、夕方メールを開いたら、こんな嬉しいメールが入っていました。インターネット接続の生徒は多いに利用ください。
【初めて先生のホームページ来ました☆ 昨日夜2時間がんばって最大値とかの勉強したよ。でもさっぱり分からないんだけど??でもちょっと理解したよ。がんばるね。また来ますね!!さよーならー(^0^) 】
素敵な南高生の教え子さんへ。太郎さんからのメッセージです。
<数学が嫌いな人が多い理由の1つには、数学はできるかできないかがはっきりしているためです。できないとどうしても嫌いになるのです。多くの生徒は、問題をちょっとだけ考えて、すぐできればいいけど、できなかったらすぐに解答を見て、納得して、次の問題に移ります。これでは、頭の中に残りません。本来は数学の問題は自分で考えて解いてください。
自分の力で解いた問題は、「やった!」と大きな喜びを感じます。そして、数学にもっと興味が湧いてきます。数学は面白いな、楽しいなと思えるのです。簡単な問題でも良いのです。それを自分で解くことによって、興味がつぎつぎに湧いてきます。それがポジティブな記憶になります。このポジティブな記憶は、頭の中に残ります。時間にゆとりのある休日には、是非試してください。>

N01:2000年5月26日(金)今日、太郎さんは23年ぶりに数学科の歓迎会に出席しました。中華料理店で行われました。そこで、「桂花陳酒(ケイカチンシュ)」という香りのある甘味果実酒を頂きました。ラベルには、こんなことが書いてあります。
 本品は楊貴妃自身が命じてつくらせたと言われる白ワインに桂花(キンモクセイ)の花を漬け込み3年間熟成させた果実酒です。キンモクセイの独特の香りと味わいにより逸品と賞讃されています。とね。奥さん飲んでみたいと衝動にかられて、太郎さんは、1本おみやげに買って帰りました。皆さんも、一度味わってください。

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