<水の流れ> (私の一日NO21)

N017:2000年10月2日(月)後期の始業式にあたり、学校長はシドニーオリンピックの話をされました。「なぜ、オリンピックと言うか知っていますか。」「古代オリンピックの発症の地がギリシャのオリンピアードだったからです」

N016:2000年10月1日(日)今日は2000年シドニーオリンピックの閉会式です。日本は金メダル5個、銀メダル8個、銅メダル5個でして、そのうち女子が13個になっています。
 さて、太郎さんは、日頃の蓄積疲労がとれないまま、明日から後期の授業になります。ここで、前期終了しこと受けて、生徒に数学前期授業の終了した感想を「短歌」で表してもらおうと思っています。いずれ紹介できるでしょう。
ここで、主な各国のメダル状況を載せておきます。
獲得メダル数
国名 (金メダル 銀メダル 銅メダル)
米国        39 25 33
ロシア       32 28 28
中国        28 16 15
オーストラリア   16 25 17
ドイツ       14 17 26
フランス      13 14 11 
イタリア      13 8 13
オランダ      12 9 4
キューバ      11 11 7
英国        11 10 7
ルーマニア     11 6 9
韓国        8 9 11
ハンガリー     8 6 3
ポーランド     6 5 3
日本        5 8 5
ブルガリア     5 6 2
ギリシャ      4 6 3
スウェーデン    4 5 3
ノルウェー     4 3 3
エチオピア     4 1 3
ウクライナ     3 10 10
カザフスタン    3 4 0
ベラルーシ     3 3 11
カナダ       3 3 8
スペイン      3 3 5
トルコ       3 0 1
イラン       3 0 1
チェコ       2 3 3
デンマーク     2 3 1
ケニア       2 3 2
フィンランド    2 1 1
オーストリア    2 1 0
リトアニア     2 0 3
アゼルバイジャン  2 0 1
スロベニア     2 0 0
・・・・

N015:2000年9月30日(土)今日の午前中にアクセス数は1万回に達しました。どなたがゲットされたか分かりませんが、おめでとうございます。皆さんのおかでげ現在に至っています。九月は1500回を初めて越えました。1つの記録達成です。
 さて、帰宅後、第60回の応募問題の答が「浜田」さんから寄せられていました。いつも本当にありがとうございます。感謝します。
問題1(1)の解答(○は勝ち,△は引き分け,×は負けを表します)
(○ ○ 6)(○ △ 4)(○ × 3)(△ △ 2)(△ × 1)(× × 0)  の6通り.
問題2(1)の解答(○は勝ち,△は引き分け,×は負けを表します)
(○ ○ ○ 9)(○ ○ △ 7)(○ ○ × 6)(○ △ △ 5)(○ △ × 4)(○ × × 3)(△ △ △ 3)(△ △ × 2)(△ × × 1)(× × × 0)  の10通り.
問題1(2)の解答
(○ ○ 6,× ○ 3,× × 0)
(○ ○ 6,× △ 1,× △ 1)
(○ △ 4,× ○ 3,△ × 1)
(○ △ 4,× △ 1,△ △ 2)
(○ × 3,× ○ 3,○ × 3)
(△ ○ 4,△ ○ 4,× × 0)
(△ △ 2,△ △ 2,△ △ 2)  の7通り.順位表が順位通りでなくてすみません.
問題2(2)の解答 実際の形は紙面の都合上割愛しますが、同じようにして、40通り
実は、太郎さんは、この答を見つけてきれていませんでした。ありがたいです。改めて「浜田」さんに感謝します。時期を見て、この答は更新しますので、お許しください。読者の皆さんも、お考えください。

N014:2000年9月29日(金)太郎さんが勤務する職場の仲間の「ホームページ」です。一度ご覧下さい。ただし、オペラのページです。
 さて、この方から「先生!”正円””真円”って、何と読むののですか」太郎さん「和算にでてくるような名前ですね。正三角形、正四角形のときのように読むと、”せいえん””しんえん”でしょうが、”しょうえん”なんてのも言えますね。では、私のネット友達に聞いておきましょう。」
そこで、読者の皆さん!本当は何のと読むのでしょうか。教えてください。お願いします。

N013:2000年9月28日(木)25日の朝日新聞に、国立教育研究所で調べた意識調査のことが書いてありました。ここから引用します。
1989年から1996年まで同じ児童、生徒314人を対象にした結果です。「数学をなぜ勉強しているか」という問に対して、「数学は社会のいろいろな面で役立つ」と肯定的に答えたのは小学校5年生には68%だったのに、高校3年時には33%に低下。
一方で「入試に役立つから」と答えた児童は小学校5年生時は6%、高校3年時では12%。
「学校の授業にあるから」との答は小学校5年2%から高校3年には19%に上昇するなど、学びの姿勢が学年とともに消極的になる傾向を示している。
95年に実施した調査では、普段の授業について、「例題で解法を先生が示した後に練習問題をする」と答えた高校2年の生徒が90.3%と圧倒的な割合を占めた。
一方で「同じ問題を2時間以上にわたって話し合う」ことや「先生と生徒同士でいろいろな解法を考えてみる」という授業が25%「理解を深めるために生徒同士が模型を作る」となると約6%だった。
 これを読んでいて、太郎さんは頭がいたくなってきた。今の自分が得てしてこのような授業になりかねない状態だからです。よく思っていることですが、「生徒にじっくり教える時間が欲しい」「教材を作る時間的ゆとりがない」「授業時間数がとても足りない」等です。学業時間をもっと増やしながら確保してもらいたい。
今のままでは、決して太郎さんが理想としているものとは違う授業展開になっていきつつある・・・
 さて、アクセスカウントがもうそろそろ1万になろうとしています。幸運にも1万をゲットした人はメールで報告してください。

N012:2000年9月27日(水)ジャイアンツ優勝への分析をします。9月24日9回裏の劇的な決定シーンは忘れられません。そこで77勝54敗までの記録です。
 2連戦・3連戦のカード別で勝ち越しについて、3連勝(○○○は8回)、2勝1敗(○○×は4回、○×○は2回、×○○は5回:計11回)、2連勝(○○は7回)、負け越し3連敗(×××は4回)、1勝2敗(××○は5回、×○×は3回、○××は2回:計10回)、2連敗(××は2回)2連戦の引き分け(○×は4回、×○は3回:計7回)以上でした。
そして、初戦に勝ったのは49のカードのうち、27回勝率0.551・、3連戦・2連戦最後の試合に勝ったのは49回のつち、32回で勝率0.653の高い確率です。

N011:2000年9月26日(火)皆さん!昨年の11月12日・14日・15日に書いておきました数列の一般項が、U(n)=111111・・・11(1がn個並んだ数)の各項は因数分解できますか?この問題を取り上げって読者の皆さんからの「111・・・1」の素因数分解の結果を表示します。
 今朝、メールを開いてみたら、「やぎ」さんから次のように結果を頂きました。ありがとうございます。いづれ美しい話
「12話」に更新します。
N=31:   約数573364150637906---は素数です。
N=33:  約数1344628210--- は素数です。
N=37:  2028119*247629013*2212394296770203368013
N=39:   約数9009009009---は素数です
N=41:   83*1231*538987*201763709900322803748657942361
N=42:   3*7*7*11*13*37*43*127*239*1933*2689*4649*459691*909091*10838689
N=43: 173*1527791*1963506722254397*2140992015395526641
N=44: 11*11*23*89*101*4093*8779*21649*513239*1052788969*1056689261
N=45: 3*3*31*37*41*271*238681*3336667*2906161*4185502830133110721
N=46: 11*47*139*2531*549797184491917*11111111111111111111111
N=47: 35121409*(316---これは素数)
N=48: 3*7*11*13*17*37*73*101*137*9901*5882353*9990001*9999999900000001
N=49: 239*4649*505885997*(197---これは素数)
N=50: 11*41*251*271*5051*9091*21401*25601*182521213001*78875943472201
N=59: 2559647034361*4340876285657460212144534289928559826755746751
N=11:21649*513239=(2*11*984+1)(2*11*23329+1)
 上の式のようNが奇素数の場合には1がN個並んだ数は2*Nの倍数に1を加えた数のみが約数となるようです。
約数を見つける効率が上がりそうですね。すでにご存知かもしれませんが?
これはメルセンヌの数の場合も同じです。
素因数分解をしたり素数の判定をするにはkida・yuji先生のUbasicに付属したソフトを使うと威力は計り知れません。
   今日、太郎さんは、午後から、岐阜県数学教育研究専門委員会に出席しました。「岐阜の数学第6号」の原稿が数編集まってきました。執筆者の方にこの紙面を借りて、お礼を言います。ありがとうございました。
   

N010:2000年9月25日(月)23日の新聞に、「教育改革国民会議中間報告」がありました。それによると、
【1】 人間性豊かな日本人を育成する
○教育の原点は家庭であることを自覚する
○学校は道徳を教えることをためらわない
○奉仕活動を全員が行うようにする
○問題を起こす子どもへの教育をあいまいにしない
○有害情報等から子どもを守る
【2】一人ひとりの才能を伸ばし、創造性に富む日本人を育成する
○一律主義を改め、個性を伸ばす教育システムを導入する
○記憶力偏重を改め、大学入試を多様化する
○プロフェッショナル・スクールの設置を進める
○大学にふさわしい学習を促すシステムを導入する
○職業観、勤労観を育む教育を推進する
【3】新しい時代に新しい学校づくりを
○教師の意欲や努力が報われ評価される体制を作る
○地域の信頼に応える学校づくりを進める
○学校や教育委員会に組織マネジメントの発想を取り入れる
○授業を子どもの立場に立った、わかりやすく効果的なものにする
○新しいタイプの学校(“コミュニティ・スクール”等)の設置を促進する
その中にある提言によると、
◎プロフェッショナル・スクールの設置を進めるについて
、 (4)国家公務員や教師については、原則として修士号取得を要件とする。
◎大学にふさわしい学習を促すシステムを導入する について
(3)成績評価の厳格化を図るための成績評価制度を導入し、水準に達しない学生を落第、退学させるなどの方策を講じる。
◎教師の意欲や努力が報われ評価される体制を作るについて
(1)努力を積み重ね、顕著な効果を上げている教師には、「特別手当」などの金銭的処遇、準管理職扱いなどの人事上の措置、表彰などによって、努力に報いる。
(2)専門知識を獲得する研修や企業などでの長期社会体験研修の機会を充実させる。
(3)効果的な授業や学級運営ができないという評価が繰り返しあっても改善されないと判断された教師については、他職種への配置換えを命ずることを可能にする途を拡げ、最終的には免職などの措置を講じる。
(4)非常勤、有期教員、社会人教員など雇用形態を多様化する。教師の採用方法については入口は多様にし、採用後のプロセスを評価する。免許更新制の可能性を検討する。
○授業を子どもの立場に立った、わかりやすく効果的なものにするについて、
(1)教科や学年の特性に応じた学級編成の弾力化を校長の判断でできるようにする。生活集団と学習集団を区別し、教科によっては小人数や習熟度別学級編成を行う。
(2)学校は、社会人がその職業経験や人生経験を生かし、学校教育に参加する機会を積極的に作る。
(3)優れた授業方法の情報を広く共有する。
(4)IT教育と英語教育は「本物・実物」に触れさせながら促進する。英語を母語とする外国語指導助手(ALT)や専門的知識や経験を持ったスタッフを学校外から積極的に登用する。
以上の提言が書いてありました。真剣に考えさせられます。

N09:2000年9月24日(日)昨日、シドニーオリンピックサッカー男子準々決勝日本対アメリカは2対2で延長になっても決着せず、PK戦の結果4対5で敗れました。本当に惜しい戦いでした。勝機はあったのに。
 さて、第60回の応募問題
「リーグ戦の勝ち点」を作成し、マラソンで高橋尚子選手がシドニーで走っているのを見ながら、更新しました。今回の答は太郎さんも分かっていません。読者の皆さんもお力を頂きたいです。お願いします。以上は朝8時半記入
マラソンの高橋尚子選手は岐阜県出身でして、優勝しました。日本陸上女子では、初めての金メダルです。きっと後世にいつまでも語り尽くされるでしょう。彼女の精神力と根性は凄いものがありますし、常に厳しい練習を積んでここまで来ています。この力を生徒諸君にも授けたいです。おめでとうございます。
 夜は、今日の優勝をあきらめかけていましたが、ジャイアンツの優勝です。0対4から劣勢を9回の裏江藤選手の満塁ホームラン(球団としての200本目)で同点、二岡選手のサヨナラホームランでの4年ぶりの優勝です。77勝54敗残り4試合を残しです。太郎さんは、この日のために開幕以来、カレンダーには記録を書いています。
いずれ、分析結果を載せたいと思っています。長嶋監督の胴上げは絵になりますし、選手の全員が、仕事をやり終えたという笑顔でした。とっても印象的です。うジャイアンツの優勝おめでとう。ここまでは、夜10時記入

N08:2000年9月23日(土)今日は第4土曜日でもあるし、祭日の「秋分の日」でもあります。しかし、休みは1日分しかありません。このような現象は12月の23日(第4土曜日=天皇誕生日)にもあります。何か対応措置はありませんか。
こちらは、一日雨が降っていて、気温は外で18度くらいしか上がりませんでした。本当に暑さ寒さは彼岸までとは、良く言ったものです。
さて、午後から第59回の応募問題で寄せられた
「解答」を作成し、夕方更新しました。いつもご応募ありがとうございます。新しい『FIRE』(火事)さんには感謝します。

N07:2000年9月22日(金)太郎さんは大変疲れていますので、「私の一日」の内容は取り立ててありません。しかし、オリンピックのサッカー予選リーグの勝ち点について興味をもっています。
4試合でリーグ戦を行います。勝ったら勝ち点3点、負けたら0点、引き分けたら、お互いに勝ち点1点とします。このとき勝ち点の起こりうる方法はどんな場合があるか、調べておきたいのです。
ちなみに、男子サッカーで、予選A組、(イタリア7点、ナイジェリア5点、ホンジュラス4点、オーストラリア0点)、B組(チリ6点、スペイン6点、韓国6点、モロッコ0点)C組(アメリカ5点、カメルーン5点、クエート3点、チェコ2点)、D組(ブラジル6点、日本6点、南アフリカ3点、スロバキア3点)でした。
 また、1チームの勝ち点の取り方はどんな場合があるかも知っておきたいのです。読者の皆さんのお知恵をお借りしたいのです。これを、第60回の応募問題にしたいと思っています。ちょっと考えて頂けませんか。

N06:2000年9月21日(木)太郎さんの勤務している学校に、「校外学習通信」が配信されていました。その中で数学に関するものがありましたので、紹介します。
「横浜こども科学館 」のことです。住所は、 神奈川県横浜市磯子区洋光台5−2−1
巡回展「数学と遊ぼう―かたちと数のワンダーランド」
●期 間/9月15日(金)〜10月9日(月) (9/25・26・10/2休館)●入館料/大人400円、小・中学生200円
日常生活の中で、私たちは想像以上に“数学”と多くの関わりをもっています。また自然の中にも数学のもつシンプルな美しさをたくさん発見することができます。
楽しい遊びをとおして、今まで知らなかった“かたち”や“数”の不思議さ、おもしろさに出会うことができるでしょう。
※文部省委嘱の「科学系博物館活用ネットワーク推進事業」モデル事業
共催/国立科学博物館、東海大学教育開発研究所、全国科学博物館協議会
「だ円ビリヤード」:どの向きに玉を打ち出しても必ずワンクッションで相手の玉にあたる、不思議なビリヤード。
「音楽の木」:ボールが木琴の階段を転がりながら、音楽を奏でます。どんな曲がきこえるでしょう。
「自然の中のかたちと数」:貝がらや松かさ、ハチの巣などその形の秘密を探ります。
「パズルの世界」:知恵の輪や箱づめ問題など、たくさんの難問が待っています。
そのほか、「マンホールのふたはなぜ丸い?」「正方形にも正三角形にもなる机!」など。
以上の紹介文は、「横浜こども科学館 」のホームページから引用しました。皆さん!一度、観てはいかがですか。太郎さんの住んでいる地域にも(名古屋の近くもよし)来て欲しいです。
 

N05:2000年9月20日(水)ゴールドバッハの予想の話は、お休みさせてもらいます。今日、学校で年輩の先生が、過去5年分の入試問題(数研出版)を、「私はもういらなくなったので、あげる。」と言って渡してくださいました。
太郎さんは、若いときはこの入試問題をノートに順に解いていった思い出がありますが、最近は先に、答をみてしまい、根気が続かなくなりました。この問題集を開いていたら、記憶にあり問題がでてきましたので、載せます。
「pを素数とするとき、a,bを互いに素な正の整数とするとき、(a+bi)^pは実数でないことを示せ。ただし、iは虚数単位を表す。」(今年度の京都大学前期入試問題より)
「どのような負でない2つの整数mとnを用いても、x=3m+5n とは表すことができない正の整数をすべて求めよ。」(今年度の大阪大学前期入試問題より)
太郎さんにとっては、大阪大学前期入試問題は大変、懐かしい問題です。

N04:2000年9月19日(火)昨日の続きを書きます。ゴールドバッハの予想については、次ぎに、ハウスナーが10,000にまで検証(1896年)をしています。
しかし、数学の理論的な考察を初めて行ったのはシルヴェスター(1871年)であった。彼の論法は今日から見ればきわめて不完全、直感的なものであり、到達した結論も正しくなかった。
 予想Aについては、ハーディ(1877〜1947)とその共同研究者リトルウッド(1885〜1977)による一連の研究(1919〜1924)の中に初めてその解析的な研究方法が開発されて道筋がつけられ、後にそれはヴィノグラードフ(1937)によって完成され、ついに彼は予想Aが”十分大きなすべての奇数”について正しいことを証明したのである。
続きは、明日書きましょう。

N03:2000年9月18日(月)1999年2月号の数学セミナーにゴールドバッハの予想の原稿がありましたので、ここから引用します。(一部9月13日の日誌と整合性を持たせてあります)
ゴールドバッハ(1690〜1764)の予想について、歴史的な事を書きます。1742年6月7日付けのオイラーへの手紙の中で、ゴールドバッハが述べた観察が、後に『ゴールドバッハ予想』と呼ばれるようになった問題であり、それは20世紀末に近い今日もなお、完全に解決されていない難問の1つである。
・・・任意の整数は2つの素数の和として表され、いくらでも多くの素数の和として表されるから、2より大きい整数は3つの素数の和として表される・・・
 ただ、この時代は1も素数の1つとして考えていたのです。6=3+3、6=5+1,6=1+1+1+1+1+1、6=2+2+2、6=3+2+1のように表していた。9=7+2、9=3+3+3、9=5+2+2のようです。
これに対して、オイラーは、同年6月30日付けの返書の中で、「4以上の任意の偶数は2個の素数の和となっている」が正しいなら、7以上の任意の奇数が3個の素数の和として表されることを証明が書きてありました。
 それによると、「2n+1=2(nー1)+3から明らかであろう」とね。今では、素数として1を認めないので、ゴールドバッハの予想を次のように述べ直しています。
@ 6以上の任意の偶数は、2個の奇素数の和として表される。 A 9以上の任意の奇数は、3個の奇素数の和として表される。  そこで、@ならばAであるから、@を証明すれば良いのですが、歴史の流れはその逆で、Aの研究とその成功、そして@への応用と未完成というのが現状です。
ゴールドバッハと同じように観察した人達は他にもいます。デカルトも「整数は1個か2個、または3個の素数の和である」ことに気づいているし、「ウェアリング」も、彼の著書(1770年)の中に@とAについて述べている。リュカも1891年の著書の中にも書いてあります。
 オイラー以降、多くの数学者がゴールドバッハ予想に興味を引かれ考察を重ねて行ったが、そのほとんどが数値的な実験、すなわち、かなり大きな数についてまで予想が正しいことを検証するにしか達していなかった。
たとえば、カントールなどの素数表を作り、1000以下の偶数について@を検証(1894〜1895)しています。続きは明日以降に書きます。

N02:2000年9月17日(日)昨日、初めて、『FIRE』(火事)さんから第59回の応募問題の解答をもらいました。そして、また、問題2の3段積みの場合も寄せられました。
【<問題2>の3n個の場合、n=1の時は1通り n=2の時は5通り n=3の時は21通り になります。
これの説明が面倒ですので、省略させてもらいます。例えばn=2の場合は、2n個の場合から類推したら漏れなくカウントできます。
そうすると、n=2の時にA(n)の階差数列が初項4、公比4の等比数列になることから、同様に計算できます。
 これから一般項をA(n)とすると
A(n+1)=4×A(n)+1・・・・・・(1)
となり、よくある漸化式の問題になります。
A(n)=4×A(n-1)+1・・・・・・(2)
(1)から(2)を両辺ともに引いて
A(n+1)-A(n)=4×{A(n)-A(n-1)}
となり、A(n+1)-A(n)を{B(n)}とおくと
{B(n)}は初項B(1)=A(2)-A(1)=4、公比4の等比数列になる。あとは等比数列の一般項を求めることになるので、
     n-1
A(n)=A(1)+Σ{B(k)}
     k=1
  =1+4×{(1-4^(n-1))/(1-4)} であるから、
A(n)=1+4×{(4^(n-1)-1}/3  となります。
確認すると A(1)=1, A(2)=5, A(3)=21 となるので恐らく正しいと思いますが、
途中が厳密でないのですが、・・・。以上でいいのかなと思います。
ちょっと慌てて書きましたので、タイプミスが心配ですが、一般項は求まったと思います。】
<太郎さんのコメント>:3段積みの場合も、A(3)=21のときの、ちょっと数え足らないと思います。A(3)=42になりませんか。
 次ぎに、「清川(kiyo)」さんからも、来ていましたので、この紙面にて、載せます。
【いつもお世話になっています。清川(kiyo)です。カタラン数になります。
問題1 C(2n,n)/(n+1) = (2n)!/(n!(n+1)!)
問題2 奇数番のカタラン数が予想されます。
C(4*n-2,2*n-1)/(2*n)
<太郎さんのコメント>:そうです。清川さんにとっては、カタラン数はお手のものですが、
カタランの作問できた喜びは、自分ながらちょっと、嬉しくなります。
根本が分かっていれば、いろいろと出来るものですね。
問題2は、それでは、3段積みのときは、一体どうなるだろうと拡げてみなくなったのです。これで、4段積みや、5段積みが可能になってきそうです。
ありがとうございます。まだ、カタランの問題はストックがありませけど、いずれ出題します。時期を見てね。
 その後、「清川(kiyo)」さんから4段積みの場合の解答が寄せられてきました。
【いつもお世話になっています。清川(kiyo)です。
4段の場合(4n個)
a(n) = 12*(4n)!/(n!(n+1)!(n+2)!(n+3)!)
ID Number: A005790 (Formerly M4954)
Sequence: 1,14,462,24024,1662804,140229804,13672405890,
      1489877926680, 177295473274920
Name: 4-dimensional Catalan numbers】
<太郎さんのコメント>:本当にありがとうございます。やはり、素敵なお友達がいることは、助かります。サンクス

N01:2000年9月16日(土)今日は疲れていまして、更新がこんなにも遅くなってしましました。第59回の応募問題「机の積み方」の解答が『FIRE』(火事)さんから寄せられました。
【実は、太郎さんの生徒の父です。子供からこのホームページのことを聞き、時々アクセスしていますが、
いつも常連さんのすばらしい解答に感激してばかりでしたが、今回のは何とかなりそうだったので、学生時代に戻ったつもりで少し考えてみました。
メール上で数式の記載の仕方がわからず、きれいに書けていませんが、御許し下さい。】
【<問題1>の2n個の方だけの回答ですが、よろしいでしょうか?
n=1の時は1通り(例のとおり)
n=2の時は2通り(例のとおり)
n=3の時は5通り :並べる順番を()内に示す
(左側の上段、下段、左から2個目の上段、下段・・・)の意味です。
(214365)(215364)(314265)(315264)(415263)
n=4の時は14通り
左端が(21・・・)(31・・・・)で始まる場合はn=2の場合と同じで各5通り。
(41)で始まると3通り(527385)(527386)(526387)
(51)で始まると1通り(51627384)
これらの並べ方を考える時、例えば「左端の下が1」「右端の上が8」
の制約をもとに考えると漏れ無くカウントできます。
になります。これから一般項をA(n)とすると
A(n+1)=3×A(n)-1・・・・・・(1)
となり、よくある漸化式の問題になります。
A(n)=3×A(n-1)-1・・・・・・(2)
(1)から(2)を両辺ともに引いて
A(n+1)-A(n)=3×{A(n)-A(n-1)}
となり、A(n+1)-A(n)を{B(n)}とおくと
{B(n)}は初項B(1)=A(2)-A(1)=1、公比3の等比数列になる。
あとは等比数列の一般項を求めることになるので、
     n-1
A(n)=A(1)+Σ{B(k)}
     k=1
  =1+1×{(1-3^(n-1))/(1-3)}
であるから、A(n)=1+{(3^(n-1)-1}/2 となります。
確認すると A(1)=1, A(2)=2, A(3)=5, A(4)=14 となるので恐らく正しいと思います。以上でいいのかなと思います。】
<太郎さんのコメント>:このように、会員の皆さんにも見て頂けるなんて、大変嬉しいです。ありがとうございます。
積み方の表記方法も苦心の跡があります。ところで、 A(4)=14までは当然正しいのですが、n=5のときですが、残念ながら、実際の積み方とは違っています。確か、42通りありますよ。ちなみに、次は132ですが・・・。 もう一度考えてくだされば、と思います。

N020:過去の「私の1日No20」9月1日〜9月17日のはここをクリック下さい。

N019:過去の「私の1日No19」8月13日〜8月31日のはここをクリック下さい。

N018:過去の「私の1日No18」7月24日〜8月12日のはここをクリック下さい。

N017:過去の「私の1日No17」7月7日〜7月23日のはここをクリック下さい。

N016:過去の「私の1日No16」6月14日〜7月6日のはここをクリック下さい。

N015:過去の「私の1日No15」5月26日〜6月14日のはここをクリック下さい。

N014:過去の「私の1日No14」5月1日〜5月26日のはここをクリック下さい。

N013:過去の「私の1日No13」4月2日〜4月30日のはここをクリック下さい。

N012:過去の「私の1日No12」3月10日〜3月31日のはここをクリック下さい。

N011:過去の「私の1日No11」2月21日〜3月10日のはここをクリック下さい。

N010:過去の「私の1日No10」2月6日〜2月21日のはここをクリック下さい。

N09:過去の「私の1日No9」平成12年1月2日〜2月6日のはここをクリック下さい。

N08:過去の「私の1日No8」12月25日〜1月22日のはここをクリック下さい。

N07:過去の「私の1日No7」12月5日〜12月24日のはここをクリック下さい。

N06:過去の「私の1日No6」11月20日〜12月5日のはここをクリック下さい。

N05:過去の「私の1日No5」10月31日〜11月19日のはここをクリック下さい。

N04:過去の「私の1日No4」10月1日〜10月30日のはここをクリック下さい。

N03:過去の「私の1日No3」8月31日〜9月30日のはここをクリック下さい。

N02:過去の「私の1日No2」8月5日〜8月30日のはここをクリック下さい。

N01:過去の「私の1日No1」平成11年7月7日〜8月1日のはここをクリック下さい。

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